記憶や時間をめぐる作品の原点ともいえるタイムトラベル・ラブストーリー『ジュ・テーム、ジュ・テーム』(68)が2025年2月28日(金)より角川シネマ有楽町ほか全国順次ロードショー。

クリストファー・ノーラン、アルフォンソ・キュアロン、ミシェル・ゴンドリーほか巨匠たちが敬愛

ミシェル・ゴンドリー監督の『エターナル・サンシャイン』(2005)に影響を与え、アルフォンソ・キュアロン監督が『ゼロ・グラビティ』(2013)を作る際に大いに参考にしたと公言、記憶や時間をめぐる作品の原点ともいえるタイムトラベル・ラブストーリー『ジュ・テーム、ジュ・テーム』(68)が全国順次ロードショー。『夜と霧』『二十四時間の情事』『去年マリエンバートで』をはじめ、91歳で亡くなるまで革新的な映画づくりを続け、クリストファー・ノーラン、チャーリー・カウフマン、スティーヴン・ソダーバーグほか現代ハリウッドの名匠たちも敬愛するフランスの巨匠、アラン・レネによる知られざる重要作である本作がついに劇場初公開となる。

画像: クリストファー・ノーラン、アルフォンソ・キュアロン、ミシェル・ゴンドリーほか巨匠たちが敬愛

この度、タイムマシンに乗って過去へと旅立った主人公が体験する特異な<時間旅行>をとらえた予告編が解禁。
1分間だけ1年前の世界へ戻る予定が、時間のなかに閉じ込められてしまった主人公クロード。彼はそこで、かつて破滅的なまでに愛し合った恋人カトリーヌとの思い出をランダムに追体験するのだが…。青のトーンで統一された映像のなか、悲しくも幸せな愛の思い出、何度も反復するある瞬間、空間や時間を超えて<点滅>するクロードの姿が映し出され、ユニークな<タイムトラベルもの>であり、まるでまどろみの中でみる夢のような本作の魅力を味わうことができる。
クロードを演じるのはジャン・ルノワール『捕えられた伍長』(62)、フランソワ・トリュフォー『黒衣の花嫁』(69)など様々な名匠たちの監督に出演、レネ監督作品では『ジュ・テーム、ジュ・テーム』以降も『薔薇のスタビスキー』(74)、『六つの心』(2006)に出演した演技派クロード・リッシュ。謎めいた恋人カトリーヌを演じるのはフレッド・ジンネマンの『ジャッカルの日』(73)、『ウディ・アレンの愛と死』(75)などメジャー映画でも姿をみせたオルガ・ジョルジュ=ピコ。また、弦楽合奏曲「広島の犠牲者に捧げる哀歌」などで知られる前衛音楽界、ポーランドを代表する巨匠クシシュトフ・ペンデレツキが手がけた音楽も魅力のひとつだ。

失われた愛や過ぎ去った時間を再度発見しようと試みるときに、人は救われることができるのか。アラン・レネが描く痛ましいまでにセンチメンタルで、美しい物語である本作は時を超え、一度きりの人生を生きることの意味を強く我々に問いかける。

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<あらすじ>
「時間」を研究するクレスペル研究所で、タイムトラベル実験への参加を依頼された主人公のクロード。一年前へ旅だった彼の目の前に広がるのは夏の真っ青な海、そこにいるのは、かつて破滅的なまでに愛し合った恋人カトリーヌだった。しかしマシンの故障により過去に閉じ込められてしまったクロードは、ばらばらに散らばった思い出を追体験していくのだが────。

『ジュ・テーム、ジュ・テーム』Je t'aime, je t'aime
1968 / フランス / 94分
監督:アラン・レネ 脚本:ジャック・ステルンベール、アラン・レネ 撮影:ジャン・ボフティ 音楽:クシシュトフ・ペンデレツキ 編集:アルベール・ジュルジャンソン、コレット・ルルー
出演:クロード・リッシュ、オルガ・ジョルジュ=ピコ、アヌーク・フェルジャック
提供:マーメイドフィルム 配給:コピアポア・フィルム 協力:813フィルムズ 後援:在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本

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