ティモシー・シャラメ主演、第97回アカデミー賞にて作品賞を含む8部門でノミネートされている『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』のジャパンプレミア試写会が開催。監督のジェームズ・マンゴールドが来日し、観客たちの前に登壇してボブ・ディランやティモシー・シャラメについて語った。

本作は、60年代初頭、後世に大きな影響を与えたニューヨークの音楽シーンを舞台に、19歳だったミネソタ出身の一人の無名ミュージシャン、ボブ・ディランが、時代の寵児としてスターダムを駆け上がり、世界的なセンセーションを巻き起こしていく様子を描く伝記映画。

2017年の『LOGAN/ローガン』以来の来日となったマンゴールド監督。久々の日本のファンとの再会に「日本に戻ってこられて嬉しいです。(日本は)映画のコミュニティの方々が熱いですし、映画の世界も生き生きとしていて大好きです。音楽もフォークのシーンも盛り上がっているので、この作品を分かちあうことにとてもワクワクしています」と興奮を見せた。

脚本を読んだボブ・ディラン本人に「会おう」と言われ、沢山の時間をディランと過ごしたマンゴールド監督。ディランはたくさんの質問に答えてくれたとのことで、「あの曲を書いたときは何処に座っていたか」「1日のどの時間帯だったか」といった、書籍にも載っていないような当時の空気感や感覚を知ることができたという。

また、ディランは脚本に関して感想こそ寄せたものの、描写不足などを指摘することは一切無かったそう。6分もある「Masters of War」をフル尺で映画に流せないとマンゴールド監督が悩んでいたときには「大丈夫。この曲はライブでも全部歌ってないんだ」とアドバイスをしてくれたという。

主演のティモシー・シャラメについては「作品を観てもらえれば、彼がどれだけ役と向き合ってきたかは一目瞭然」と絶賛。「コロナ禍や他の作品の撮影中も、ボブ・ディランという役へどうアプローチするか、ディランへの理解をどう深めるか、という姿をずっと見てきました」とシャラメの深い役作りに言及したほか、クランクイン1週目に映画冒頭の歌唱シーンを撮影した際に「この映画は特別な作品になると思った」とティモシーのパフォーマンスの仕上がりぶりに感動したことを回顧した。

画像: 【レポート】ジェームズ・マンゴールド監督が来日!『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』ジャパンプレミアが開催

このジャパンプレミアは、日本で初めて本作が観客に披露される場。マンゴールド監督は、「映画を観てくださることを大変嬉しく思っていますが、映画をこれから観る方を前にくどくど語るほどダサいことは無いと思います(笑)。食事を振る舞う前のシェフのようなものです。皆さんへ観ていただけること、本当に嬉しく思っています」と最後に挨拶。早く映画を観てほしいという気持ちをこぼして舞台挨拶は終了した。

『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』
2月28日(金) 全国公開
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
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