車椅子対応型の最新式トレーラーも完備！
『ウィキッドふたりの魔女』において、後の“悪い魔女”であるエルファバ（シンシア・エリヴォ）の妹で、生まれつき足が悪いため車椅子で生活を送っているネッサローズを演じているのは、実生活でも車椅子を使う俳優マリッサ・ボーディ。11歳で交通事故に遭い、車椅子ユーザーとなった彼女は、アメリカン・ミュージカル＆ドラマ・アカデミー（通称AMDA）を卒業後、本作でネッサローズ役へと大抜擢された期待の新星である。
「撮影現場に車で通勤するたびに『こんなすごい作品にキャスティングされたのだわ』と毎回感動しています。いまだに夢を見ている気分です」といきなりの長編映画デビューにただただ驚きを隠せない様子だ。
また、舞台版を含めネッサローズ役に実生活でも車椅子を使用する俳優がキャスティングされることは初めてで、自身のキャリアを越えた意義を感じているボーディは「私は11歳でケガを負って車椅子生活が始ましたが、自分みたいな状況の人がスクリーンで活躍しているという印象がありませんでした。それが辛かったですね。当時からお芝居を続けていて、特に感じました。だからこそ、ほかの人たちのためにも、この役を演じたかったのです」と役に対して熱い想いを語っている。
そんな彼女の想いに応えようと、ジョン・M・チュウ監督をはじめとする製作陣はセットだけでなく、製作現場全体のバリアフリー化に真剣に取り組み、コーディネーターとして車椅子を長年使用しているシャンテル・ナサリを起用した。
ナサリは様々な局面で配慮が行き届くように努力を尽くし、ボーディも「シャンテルのおかげでどの現場でも、私が行く前に準備がきれいに整っていて、ほぼ全ての場所で車椅子を使えるようになっていました。スロープの設置から昇降機の状態まで何もかもをコーディネートして、スムーズに移動できるようにしてくれました」と感謝を述べている。
それだけではなく、ボーディの控室として本作の設備会社協力のもと、イチから設計した車椅子対応型の最新式トレーラーを用意！ナサリの意見に基づいてトレーラーに装備されたのは、車椅子を上げ下げするチェアリフト、音声操作式のドアやライト、メイクステーション、リモコンで動くハンガーレール、高さ調節可能なカウンター付きキッチンなど。バスルームは金属で補強されているため、必要ならば身体を吊り上げる器具を取り付け、ひとりでトイレやシャワーを利用できる。現場の隅々まで徹底してバリアフリー化に努め、演技に100％集中できる環境を創り上げた。
ボーディについてチュウ監督は「歌もうまい、ダンスもうまい、演技もうまい。ネッサローズ役にぴったりだ。それと同時に、彼女は僕たちに見せ方を幾通りも示してくれた。物語上ではもちろん、彼女自身にとっても、僕たちにとっても大切なことだった。それぞれの視点によって見え方が変わるのだと伝える物語でもあるから、彼女の視点で作品を見ることもできてよかったよ」と賛辞を贈り、物語としての本質を伝える上で重要な役割を果たしているボーディの演技に注目したい。
＜STORY＞
魔法と幻想の国オズにある＜シズ大学＞で出会ったふたり― 誰よりも優しく聡明でありながら家族や周囲から疎まれ孤独なエルファバと、誰よりも愛され特別であることを望むみんなの人気者グリンダは、大学の寮で偶然ルームメイトに。見た目も性格も、そして魔法の才能もまるで異なるふたりは反発し合うが、互いの本当の姿を知っていくにつれかけがえのない友情を築いていく。ある日、誰もが憧れる偉大なオズの魔法使いに特別な力を見出されたエルファバは、グリンダとともに彼が司るエメラルドシティへ旅立ち、そこでオズに隠され続けていた“ある秘密”を知る。それは、世界を、そしてふたりの運命を永遠に変えてしまうものだった…。
『ウィキッドふたりの魔女』
3月7日(金)より、全国ロードショー！
監督：ジョン・M・チュウ
脚本：ウィニー・ホルツマン
原作：ミュージカル劇「ウィキッド」／作詞・作曲：スティーヴン・シュワルツ
脚本：ウィニー・ホルツマン
出演：シンシア・エリヴォ、アリアナ・グランデ、ジョナサン・ベイリー、イーサン・スレイター、ボーウェン・ヤン、ピーター・ディンクレイジwithミシェル・ヨーandジェフ・ゴールドブラム
日本語吹替版キャスト：高畑充希、清水美依紗、海宝直人、田村芽実、入野自由、kemio、ゆりやんレトリィバァ、塩田朋子、大塚芳忠、山寺宏一、武内駿輔ほか
配給：東宝東和
© Universal Studios. All Rights Reserved.
