昨年度カンヌ国際映画祭コンペティション部門でプレミア上映後には、ミシェル・ヨー、マリオン・コティヤールを含む観客から8分間のスタンディング・オベーションが巻き起こった本作。5人の前妻は斬首、追放、出産死亡…英国史上最もスキャンダラスで悪名高い暴君ヘンリー8世と、その6番目にして最後の妻キャサリン・パーが生き残りを賭けて戦う、静かな恐怖に息を呑む宮廷サバイバル・スリラー。
テューダー朝の第二代国王として即位した絶対君主ヘンリー8世は6人の妻と3人の子供がいた。在位38年間で離婚と処刑を繰り返した暴虐な王としてあまりにも有名なヘンリー8世。彼とその妻たちに関する有名な歌に「(1番目)離婚、(2番目)斬首、(3番目)死亡、(4番目)離婚、(5番目)斬首、(6番目)生存」という歌詞があり、イギリスでは子供向けの歌として広く歌われているそう。
そんなテューダー朝およびヘンリー8世が今日本で空前のブームとなっており、まさに【テューダー朝祭り】状態。現在上演中のミュージカル「SIX」ではソニンや和希そら、鈴木愛理らが6人の王妃を演じ「誰がヘンリー王に一番ひどい目にあわされたか」を歌で競い合い、大好評上演中。さらに小学館のビッグコミックスで連載中のマンガ「セシルの女王」も大人気。ヘンリー8世の次女・エリザベス1世を女王にしたウィリアム・セシルを主人公に宮廷ドラマを描いているマンガで、先日発売された最新刊である第8集はまさに映画と同じヘンリー8世とキャサリン・パーの時期を描いている。極め付けは3月から公演が始まる劇団四季のミュージカル「王子と少年」。ヘンリーの息子であるエドワード6世と貧しい家の子トム、 見た目がそっくりな二人が入れ替わったことで騒動が巻き起こるさまを描く。
様々なエンターテインメントで提供されるヘンリー8世とその家族のテューダー朝物語。複雑に絡まり合った彼らの相関図を確認して、作品をより楽しもう。
![画像1: 今日本で話題の“暴君ヘンリー8世”ブームとは?『ファイアーブランド ヘンリー8世最後の妻』愛憎渦巻くドラマを巻き起こした王家の人々紹介](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782943/rc/2025/02/13/b2a4218ff0f6a85883571f5a5ab5f2c0fd61dd51.jpg)
<ヘンリー8世>(演:ジュード・ロウ)
英国王室史上最もスキャンダラスな王。薔薇戦争による混乱を解決した先王の跡を継ぎ、テューダー朝の第二代国王として即位。ローマ教会から離脱し、自身が最高権威となるイングランド国教会を設立したことでも有名。男子の世継ぎを渇望し6度も結婚した。
カリスマ性を持った人物でもあり、文筆家、作曲家としても活動するなど多彩な才能を有していたそう。
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<キャサリン・パー>(演:アリシア・ヴィキャンデル)
ヘンリー8世の6番目にして最後の妻。自身は3度目の結婚。
夫の遠征時には摂政として国政を任されるほどの賢妃。
ヘンリー8世の子どもたちの教育に励み、後の名君エリザベス1世の王位継承権を復活へと導いたキーパーソン。
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<メアリー1世>(写真中央、演:パッツィ・フェラン)
ヘンリー8世の長女。母は最初の王妃キャサリン・オブ・アラゴン。
両親の離婚により王位継承権を剥奪されていたが、キャサリン・パーの尽力により復活。
女王に即位したのち、短期間にカトリック復帰策を強行し多くの聖職者を焚刑にしたことで市民からは「血まみれのメアリ」と呼ばれた。“ブラッディ・メアリー”というカクテルは彼女が由来となっている。
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<エリザベス1世>(演:ジュニア・リース)
ヘンリー8世の第2王女。母は2番目の王妃アン・ブーリン。
母が処刑されたことにより王位継承権を剥奪されていたが、キャサリン・パーの尽力により復活。
兄弟の中で一番王位から遠い位置にいたが、姉と弟の死によって即位。国のため生涯独身を貫き、英国の黄金時代を築いた。漫画「セシルの女王」の【女王】は彼女のこと。
![画像5: 今日本で話題の“暴君ヘンリー8世”ブームとは?『ファイアーブランド ヘンリー8世最後の妻』愛憎渦巻くドラマを巻き起こした王家の人々紹介](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782943/rc/2025/02/13/c833eae9105b25d4b07a689fe5d2e82239d1e86c.jpg)
<エドワード6世>(演:パトリック・バックリー)
ヘンリー8世待望の男児。母は3番目の王妃ジェーン・シーモア。出産により死亡。
ヘンリーの死後即位するが、病弱だったため早くに亡くなってしまう。
わずか9才で即位、15才で崩御という短い人生だった。
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<エドワード・シーモア>(演:エディ・マーサン)
エドワード王子の伯父。妹のジェーン・シーモアがエドワードを出産したことで栄進。エドワード6世の即位後には摂政・護国卿に就任するとともにサマセット公に叙せられた。
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<トマス・シーモア>(演:サム・ライリー)
エドワード王子の叔父。エドワード・シーモアの弟。どうやら王妃キャサリン・パーとはただならぬ関係があるようで…。
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『ファイアーブランド ヘンリー8世最後の妻』
2025年2月14日(金)TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー
配給:ロングライド
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