1本目はアカデミー賞女優のジェシカ・チャステインとヴェネチア国際映画祭最優秀男優賞受賞のピーター・サースガードが共演で話題の『あの歌を憶えている』。NY・ブルックリンを舞台に、記憶に翻弄される不器用なふたりが出会い、新たな人生と希望を見つけていく、観る者の心を温かく抱擁する愛のヒューマンドラマとなっている。
ソーシャルワーカーとして働き、13歳の娘とNYで暮らすシルヴィア。若年性認知症による記憶障害を抱えるソール。それまで接点もなかったそんなふたりが、高校の同窓会で出会う。家族に頼まれ、ソールの面倒を見るようになるシルヴィアだったが、穏やかで優しい人柄と、抗えない運命を与えられた哀しみに触れる中で、彼に惹かれていく。だが、彼女もまた過去の傷を秘めていた─。
『あの歌を憶えている』本予告（2/21より新宿ピカデリー、Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下ほか全国公開）
www.youtube.com2本目の『ドライブ・イン・マンハッタン』は、元々友人だったという『フィフティ・シェイズ』シリーズのダコタ・ジョンソンとアカデミー賞俳優ショーン・ペンがW主演の完全二人芝居。酸いも甘いも経験した大人たちへ贈る珠玉の一作。
夜のニューヨーク。ジョン・F・ケネディ空港から一人の女性がタクシーに乗り込んだ。シニカルなジョークで車内を和ます運転手と女性はなぜだか波長が合い、会話が弾む。聞けば運転手は二度の結婚を経験し、幸せも失敗も経てきた。一方プログラマーとしてキャリアを築いてきた女性だが、恋人が既婚者であることを運転手に容易に見抜かれてしまう。もう二度と会うことのない関係だからこそ、お互いの本音を打ち明けていく二人。他愛のないはずだった会話はやがて予想もしなかった内容へ発展し、女性は誰にも打ち明けられなかった秘密を告白し始める。
映画『ドライブ・イン・マンハッタン』予告編（2/14(金)公開）
www.youtube.com3本目の『愛を耕すひと』は、北欧の至宝マッツ・ミケルセンと『ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮』のニコライ・アーセル監督の二度目のタッグ作品。時を同じくした母国デンマーク開拓史の裏側に隠された、ある英雄とその“家族”による愛の軌跡を辿る物語。
18世紀デンマーク。貧窮にあえぐ退役軍人のルドヴィ・ケーレン大尉は、貴族の称号を懸け、ひとり荒野の開拓に名乗りを上げる。しかし、それを知った有力者フレデリック・デ・シンケルが自らの勢力が衰退することを恐れ、ありとあらゆる手段でケーレンを追い払おうと躍起になる。襲い掛かる自然の脅威とデ・シンケルからの非道な仕打ちに抗いながら、彼のもとから逃げ出した使用人の女性アン・バーバラや家族に見捨てられた少女アンマイ・ムスとの出会いにより、ケーレンの頑なに閉ざした心に変化が芽生えてゆく…。そして、それぞれが見つけた希望とは―。
2025年2月14日公開 マッツ・ミケルセン主演／映画『愛を耕すひと』本予告
www.youtube.com人と人とのつながり、過去との向き合い方、そして困難を乗り越えていく力——。どの作品も、温かな希望を抱かせてくれる物語。冬の終わり、春の始まりに、この３本を心に刻んでみては？
『あの歌を憶えている』【2月21日(金)公開】
配給：セテラ・インターナショナル
© DONDE QUEMA EL SOL S.A.P.I. DE C.V. 2023
『ドライブ・イン・マンハッタン』【2月14日(金)より公開中】
配給：東京テアトル
『愛を耕すひと』【2月14日(金)より公開中】
配給：スターキャット、ハピネット・ファントム・スタジオ
