日本中から多くのファンが駆け付けたレッドカーペット
全世界で6,500万人以上の観客を魅了し、100以上の演劇賞・音楽賞を受賞した『ウィキッド ふたりの魔女』。舞台で最も愛され、傑作のひとつとして今も記録を更新し続けている「ウィキッド」が、圧倒的な世界観と驚異の映像美で生まれ変わった。
すでに公開されている全米では興行収入約700億円以上の大ヒット。ブロードウェイミュージカルの映画化作品としては歴代最高の全世界興収を記録し、1月23日にノミネート発表された第97回アカデミー賞では作品賞、主演女優賞、助演女優賞など主要部門を含む計10部門にノミネートされるなど、大きな話題を呼んでいる本作は3月7日(金)日本公開となる――。
天吊り幕や特設パネル、入場口にあしらわれた桜や緑の木々などウィキッド仕様にあしらわれたレッドカーペットには、日本中から多くのファンが駆け付け、会場はかつてないほどの熱気に包まれた。
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(左から)kemio、ゆりやんレトリィバァ
まずは本作で日本語吹替キャストを務めた面々が登場。グリンダの友人で、ゴシップ好きの皮肉屋ファニー役の吹替を務めたkemioが細身のブラックのスーツに同色のスカーフを合わせたシックな姿、ファニーの友人シェンシェン役の吹替を務めたゆりやんレトリィバァは黒の着物にリボンの髪飾りを頭に付け登場。
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(左から)高畑充希、清水美依紗
続いて、まだ本当の強さを知らない後の悪い魔女・エルファバ役の吹替を務めた高畑充希は真っ白な着物に銀色で緑のラインが入った帯をあしらったゴージャスな姿、まだ本当の優しさをしらない後の善い魔女・グリンダ役の吹替を務めた清水美依紗は紫の着物にピンクの帯締めというキュートな姿で登場し、会場は大盛り上がりとなった。
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(左から)アリアナ・グランデ、シンシア・エリヴォ、ジョン・M・チュウ
そして、満を持して来日ゲストが登場。本作の監督を務めたジョン・M・チュウは、気品あふれるフォーマルなスーツスタイル、グリンダ役を演じたアリアナ・グランデは、純白のドレスに桜の花びらの美しい髪飾りを身に付け、エルファバ役を演じたシンシア・エリヴォは、装飾がキラリと輝く真っ黒なドレスを身に纏い登場し、会場は悲鳴交じりの大歓声が鳴り響いた。
熱気冷めやらぬまま、映画館で行われた舞台挨拶
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熱気冷めやらぬまま、映画館で行われた舞台挨拶では、シンシア・エリヴォ、アリアナ・グランデ、ジョン・M・チュウ監督が大きな歓声と共に入場。階段を上がるアリアナをエリヴォとチュウ監督がエスコートするなど、仲の良さが伺える登場となった。
今回4度目の来日となるチュウ監督はとにかく日本の観客は最高だと言い「皆さんの想像性、そして街の清潔さなどすべてが大好きです」と興奮を露わにした。また、シンシアは「この作品を携えてまた日本の地を踏むことが出来て誇らしく思い、愛する日本の皆様と一緒に分かち合えることが大変嬉しいです」と感謝を述べ、「ありがとうございます」と日本語を披露。
そして、アリアナは「私にとって世界で最も大好きな国である日本に久しぶりに訪れることが出来て、とても嬉しく思います」と溢れんばかりの愛を表現し、「日本が大好きです」と加えて会場を沸かせた。
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ジョン・M・チュウ監督
世界的に成功を収めている作品の一部であることを、どのように感じているかを聞かれたチュウ監督は「才能あふれるふたりとこの時期に一緒に仕事が出来てとても嬉しく思います」
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シンシア・エリヴォ
エリヴォは「この作品で素敵だったのは、非常に大きな作品ではあるのですが、ファミリーとして作品を創り上げることができたことです。そして、愛やシスターフッド、成長など様々なテーマを含んだ作品で素敵なキャストたちがいる中でエルファバを演じることが出来てとても光栄でした」

アリアナ・グランデ
グランデは「やっとここに来られました。私が愛し続けたこの作品をやっと日本の皆様にお見せすることができる。素晴らしい人間性を現しており、自分自身であることに恐れなくて良いよということを語っています。そして、ここにいるふたりとこの作品に携われたことが私の人生にとってとても光栄なことです」とそれぞれが作品から感じたメッセージと共に尊敬の念を語った。
そして、日本が大好きで複数回訪れたことがある3人は滞在中にしたいことについて聞かれると、今回が4回目の来日となるチュウ監督は「ウィキッドの吹替版を日本の皆さんと観たい。あとは、原宿でショッピングをしたい」、エリヴォは「ファッションと同じくらいものを描くことが好きなので、イケてるヴィンテージショップや文房具店で美しい万年筆と出会いたいです。また、皆様と共にこの映画を観たいと思っております」、約8年ぶりの来日となったアリアナは「実は最も楽しみにしていたことのうち2つは出来ました。そのうちの1つは両親と一緒にショッピングに行くことです。もう1つは長い間会えなかった日本のファンの皆さんにお会いできたことで、とっても嬉しかったです!」とそれぞれ待望の来日での楽しみを語っている。
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ここで吹替版キャストの高畑、清水、kemio、ゆりやんレトリィバァも登場し、来日ゲストに本作をイメージするカラーで彩られた花束をプレゼント!エルファバの吹替を務めた高畑は「私はウィキッドの大ファンなのですが、シンシアの大ファンでもあり、4年前にコンサートも観に行っていたほどなので、今日この場に立てていることにすごく感動しています。映画も本当に素晴らしく、早くこの感動を日本の皆様とシェアしたいなと思っております」
グリンダの吹替を務めた清水は「元々大ファンだったウィキッドが映画化して、私も大ファンのアリアナがグリンダを演じると知り、とても勇気をもらいました」とそれぞれ尊敬の念を送っている。
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また、kemioも「この作品を愛し、メッセージを理解している皆さんが愛をこめて作り上げた作品だと感じて、自分にとって大切な人に勧めて欲しいなと思います」、ゆりやんレトリィバァは英語で「皆さんにお会いできて嬉しいです」と伝え、グランデも「今日は最高です」と吹替キャスト陣に会えたことの喜びを語った。
高畑からの舞台と映画のパフォーマンスをどのように比較しているかという質問に対し、エリヴォは「どちらの場合もすべて真実から作業をするようにしています。何より大事なことは真に迫っているかどうかです」と演技に対する姿勢を披露した。
そして、清水から、この作品と長い間一緒に過ごしてきた今、グリンダについて何か驚かされたことがあるか聞かれたグリンダは「一番驚いたことは強さです。ふざけた一面もありますが、やはり自分を信じているということと、いろんな面を持っている彼女の幅の広さもとても好きです」と語っており、自身の演じたキャラクターからたくさんのインスピレーションを受けたと述べている。
また、kemioから最後のプレミア上映のために東京に来てどんな気持ちかを聞かれたチュウ監督は、「本当に特別な気持ちで、皆さんとこれを分かち合えるということがラッキーだなと感じています」と万感の思いを語り、ゆりやんレトリィバァから本作に携わって何が一番印象に残っているかを問われると、「オーディションでシンシアとアリアナに出会った時です」と、ふたりの魔女との初めての邂逅を振り返った。
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最後に日本の観客へ向けて、チュウ監督は「たくさん愛を注いで作ったので、その愛を感じてもらえると嬉しいです」、エリヴォは実は今日ずっとグランデから日本語を教わっていたといい「日本大好き」と学んだ成果を披露し、グランデは「日本にあとどのくらいで行けるかと思うくらいずっと楽しみにしていました。感謝でいっぱいです」と日本への愛を改めて語り、終始仲睦まじく和やかな雰囲気でジャパンプレミアイベントは幕を閉じた。
『ウィキッド ふたりの魔女』
3月7日(金)より、全国ロードショー!
配給:東宝東和
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