対戦相手はオリンピアン、現役審判員起用したリアルな映像!
ジョージアの首都トビリシで開催中の女子世界柔道選手権。イラン代表のレイラ・ホセイニと監督のマルヤム・ガンバリは、順調に勝ち進んでいくが、金メダルを目前に、政府から敵対国であるイスラエルとの対戦を避けるため、棄権を命じられる。自分自身と人質に取られた家族にも危険が及ぶ中、怪我を装って政府に服従するか、自由と尊厳のために戦い続けるか、ふたりは人生最大の決断を迫られる・・・。
本作は、2019年、日本武道館での世界柔道選手権で実際に起こった事件をベースに映画化されたもの。監督は、『SKIN 短編』(18)で第91回アカデミー賞短編実写映画賞を受賞し、A24配給の長編版も発表したイスラエル出身のガイ・ナッティヴと、『聖地には蜘蛛が巣を張る』(22/アリ・アッバシ監督)で第75回カンヌ国際映画祭女優賞を受賞したザーラ・アミールが共同で務めた。イスラエルとイランをルーツに持つ2人が共同で演出するのは、映画史上初の試み。
【女子世界柔道選手権 緊迫の初戦本編映像】映画『TATAMI』|2025年2月28日(金)公開
www.youtube.com解禁された映像は、「では参りましょう。世界柔道選手権の開幕です。これは非常に意味のある一戦。今大会の最初の試合ですからね」と語る実況で始まる。
初戦で主人公レイラ(アリエンヌ・マンディ)が向き合うのはハンガリー代表のコバチ。畳の上で互いに一礼した二人は徐々に間合いを詰めていく。「今回はノックアウト方式なので 勝者は次に進めますが負けてしまうとそこで敗退となります」と、勝ち抜きトーナメントのルールが伝えられる。「組み手にも注目です。ここで袖をつかんだ」と相手の隙を突こうとする攻防にハイテンションな実況が続く。
一瞬たりとも油断できない試合を見守るイランチーム監督のマルヤム・ガンバリ(ザーラ・アミール)が「襟を開けて!」と声を荒げて指示を出す。ここで試合は急展開、業師のレイラが仕掛ける。「相手を掴んだ さあご注目。出るか 決まった!内股です。実にお見事!」と、快勝したレイラに会場の盛り上がりは最高潮に達する。
笑顔で拍手を贈るマルヤムと、座り込んで項垂れるコバチの対照的な姿が映しされると、「接戦になるのではと思っていました。どちらにも勝機があると。でもイランのホセイニは燃えていましたね」「全身から情熱があふれていました。開始から積極的に相手の袖や襟を取り、前襟を取ってからの見事な勝利でした」と実況と解説が重ねられる。その後、コバチと握手を交わして畳を降りたレイラをマルヤムが「さすが」と迎えると喜びのハグを交わす。
リアルな試合シーンを実現するため、対戦相手にはオリンピアンや柔道家、審判にもヨーロッパで活躍する現役審判員を起用。さらに、国際柔道連盟の名物コメンテーターとして柔道ファンにはお馴染みのニール・アダムスが実況を務め、オリンピック帯同経験のあるコーチが全ての動きを演出している。
『TATAMI』
2月28日(金)より新宿ピカデリーほか全国順次公開
配給:ミモザフィルムズ
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