気前良く客人たちを家に迎え入れた男の、身の毛のよだつ豹変。
そこは一度入ったら二度と出られない、恐怖の“仕掛け”が張り巡らされた家だった
本作で猟奇的な演技を体現し、「死ぬほど恐ろしい」「キャリア史上、最も印象に残る演技の一つになる」と絶賛を受け、第82回ゴールデングローブ賞や第78回英国アカデミー賞など名だたる賞にノミネートされたヒュー・グラント。「僕はこの8~10年間、変わり者の役にどうしても惹かれるんだ」と本作の脚本に惹かれた理由について明かす。これまで『ラブ・アクチュアリー』『ノッティングヒルの恋人』『ブリジット・ジョーンズの日記』シリーズなど元祖“ロマンティック・コメディの帝王”として名を馳せてきた彼にとって、また新たな<新境地>となった。
役作りについて、ソフィー・サッチャーとクロエ・イーストは、布教活動の参考にするため宣教師の友人に「すごい数の質問を投げかけてた」「撮影の合間に電話をかけたこともあった」と、嫌がらせに近い?!ほど、助けてもらったからこそより現実に近いシスターを演じされたことを振り返る。
ヒュー・グラントは、自身が演じる狂気的な男・リードの血肉とするために「考古学者のように作品を掘り下げ」「連続殺人犯やカルトリーダーについて」リサーチしたという執念の役作りプロセスを披露。
最後、見どころについて聞かれたクロエ・イーストが、恐ろしいはずの作品なのに、会場で笑いが送っていたことをあげ「新感覚のホラーと言えるかもしれない」と分析、その言葉を受けたヒュー・グラントはすかさず「観客の心を乱すのがこの作品の狙い」「一生セラピーが必要になる」と警告、まさにヒュー・グラントらしいシニカルなジョークで締めくくっている。
4.25『異端者の家』ヒュー・グラント、ソフィー・サッチャー、クロエ・イースト インタビュー映像
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シスター・パクストンとシスター・バーンズは、布教のため森に囲まれた一軒家を訪れる。ドアベルを鳴らすと、出てきたのはリードという気さくな男性。妻が在宅中と聞いて安心した2人は家の中で話をすることに。早速説明を始めたところ、天才的な頭脳を持つリードは「どの宗教も真実とは思えない」と持論を展開する。不穏な空気を感じた2人は密かに帰ろうとするが、玄関の鍵は閉ざされており、助けを呼ぼうにも携帯の電波は繋がらない。教会から呼び戻されたと嘘をつく2人に、帰るには家の奥にある2つの扉のどちらかから出るしかないとリードは言う。信仰心を試す扉の先で、彼女たちに待ち受ける悪夢のような「真相」とは——。
『異端者の家』
4月25日 (金) TOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開
監督/脚本:スコット・ベック、 ブライアン・ウッズ
キャスト:ヒュー・グラント、ソフィー・サッチャー、クロエ・イースト
原題:Heretic|2024年|アメリカ・カナダ|字幕翻訳:松浦美奈 上映時間:1時間51分
配給:ハピネットファントム・スタジオ
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