衣装/ヴァンドーム青山
髙石あかり プロフィール
2002年12月19日生まれ。宮崎県出身。2019年に俳優活動を本格化。2021年公開、後にシリーズ化も果たす『ベイビーわるきゅーれ』で映画初主演(伊澤彩織とのダブル主演)を飾る。同シリーズや『わたしの幸せな結婚』(23)の演技が評価され、第15回TAMA映画賞最優秀新進女優賞を受賞。以降も、『新米記者トロッ子 私がやらねば誰がやる!』(24)、ドラマ「アポロの歌」「御上先生」(ともに25)など話題の映画・ドラマへの出演が続く。また、映画『たべっ子どうぶつ THE MOVIE』(5/1)、映画『夏の砂の上』(7/4)の公開が控えているほか、秋より放送の連続テレビ小説「ばけばけ」のヒロインにも決定している。
“自分が常に自分でいることで、「アクション」の声がかかったときにすごく跳ねることができるんです”

──映画単独初主演映画が「ベイビーわるきゅーれ」シリーズの製作陣との作品になったことをどのように感じていますか?
「アクション監督としてご一緒してきた園村監督と映画の監督としてどんなコミュニケーションをとることになるのかも楽しみでしたし、新しく作る作品がどんなものになるのかシンプルにワクワクしました。初の単独主演映画をファミリーのようなチームのみなさんと一緒に作れることがすごく心強いしありがたかったです」
──映画監督としての園村監督と接する中で、新たな発見や気づきはありましたか?
「アクション監督ではない園村監督とのやりとりは、どう変わるのかといろいろと想像しました。でも、実際は何も変わらなくて(笑)。アクションシーンの撮影では、いつもの柔らかさも全く変わらずでしたし、淡々と『もう一回、もう一回』と追い詰めるところも健在でした。ふみかのキャラクター作りに関してはたくさん話をしましたが、キャラクターが確立してからは、任せていただくことが多かったです。いい意味でプレッシャーもありましたが、信頼してくださっているのを感じたし、期待に応えたいという気持ちでやっていました」

──ふみかと工藤を交互に演じる、いわば一人二役。これまでにないアクション量だったそうですが、撮影はいかがでしたか?
「大変なことしかなかったです(笑)。今までは役と向き合って、楽しかったなと終わることが多かったんです。もちろん、今回も楽しかったという気持ちで終わったのですが、それ以上に難しいこと、大変なことが思い浮かびます。脚本を読んだときは、ふみかと工藤を交互に演じるのがすごく楽しみで、早くやりたくて仕方なかったのですが、いざアクション稽古で手を教えていただいたら『できるだろうか…』とちょっぴり不安が芽生えたのも事実です。でも、やるしかないし楽しむしかないと切り替えて、今自分ができることを精一杯やることに集中しました。大変なことを挙げたらキリがないけれど、それ以上にやりがいや楽しいと思えることがたくさんある濃い時間でした」
──工藤役の三元雅芸さんとはどのようなやりとりがあったのでしょうか。
「ご自身の撮影がないときにも常に現場にいてくださったことがすごく心強かったです。私が手一杯になっているときにも、すごく支えていただきました。工藤の魅力は三元さんの魅力。常に近くで三元さんの演じる工藤を感じながら、工藤にとり憑かれたふみかを表現することができました。すごく甘えさせていただいたし、感謝しかないです!」
※全文はSCREEN2025年5月号に掲載
ゴーストキラー

人気シリーズ「ベイビーわるきゅーれ」のアクション監督・園村健介がメガホンを、同シリーズの監督・阪元裕吾が脚本を手掛けたアクション映画。主人公・松岡ふみか役に、映画やドラマで活躍中の髙石あかり。幽霊となってふみかに憑りつく殺し屋・工藤英雄役に俳優やアクション監督などマルチに活躍する三元雅芸、工藤をライバル視する影原利久を『劇場版 君と世界が終わる日に FINAL』(24)などの黒羽麻璃央が演じる。「日本統一」シリーズの本宮泰風、山口祥行らも特別出演。
あらすじ
人手不足のバイトや知人のセクハラでストレスと疲労を抱える大学生のふみか(髙石)は、一発の薬莢を拾ったことから、殺し屋の幽霊・工藤(三元)に憑りつかれてしまう。工藤を嫌悪するふみかだったが、手を握った拍子に乗り移った工藤の力で危機を脱する。自分を助けてくれた工藤に心を開き始めたふみかは、工藤の成仏のため復讐に協力することになる。
『ゴーストキラー』
2025年4月11日(金)公開
日本/2025/1時間45分/配給:ライツキューブ(配給協力 ティ・ジョイ)
監督:園村健介
脚本:阪元裕吾
出演:髙石あかり、黒羽麻璃央、三元雅芸
©2024「ゴーストキラー」製作委員会