ヒットメイカー、リュ・スンワン監督が再び刑事ソ・ドチョルを主人公に善悪の境界線を揺るがすクライム・アクション
ソ・ドチョル（右）とパク・ソヌ（左）
ソ・ドチョル率いる捜査班の前に立ちふさがるのは「正義のヒーロー」?
ソ・ドチョル（ファン・ジョンミン）
悪を絶対許さないベテラン武闘派刑事
パク・ソヌ（チョン・へイン）
ドチョルの捜査班に新たに加わった新人刑事
“悪は絶対に許さない”武闘派ベテラン刑事ソ・ドチョルを筆頭に、百戦錬磨のくせ者刑事５人による特殊協力事件担当・広域捜査隊の活躍を描いた痛快アクション『ベテラン』。2015年の公開時には韓国で1340万人を動員した大ヒット作の第２弾が登場！ 9年ぶりの本作は、『モガディシュ 脱出までの14日間』（22年）などで知られるヒットメーカーのリュ・スンワン監督と、ベテラン刑事ドチョル役にファン・ジョンミンが続投。９年ぶりの“黄金コンビ復活“に期待も高まる。
前作では巨大財閥と広域捜査隊の対決を描いたが、新作ではドチョルと仲間たちが凶悪犯罪捜査班に所属。法の網目をすり抜けた悪人たちを標的にした連続殺人鬼を執拗に追い詰めていく。
さらに新たに凶悪犯罪捜査班に加わる新人刑事パク・ソヌ役で、チョン・ヘインが参戦。初主演ドラマ「よくおごってくれる綺麗なお姉さん」（18年）で “国民的年下彼氏”と称されブ大ブレイクし、「D.P. -脱走兵追跡官-」（21年）ではハードなアクションもこなして高い身体能力も披露。本作でも、ダブル主演となるジョンミンに引けを取らない存在感と壮絶なアクションを繰り出してスケールアップに大貢献している。
極悪人を私刑にかける謎の人物は正義のヒーローか殺人鬼なのか?
ベテラン刑事ソ・ドチョルは、不登校の息子とゆっくり話す暇もなく、昼夜を問わず犯罪と戦っている。現場で彼を待っているのは、凶悪犯罪捜査班のベテラン刑事たち。長年苦楽をともにしてきた彼らは、たがいの気持ちもやり方も熟知している。
ある日、教え子の女子大生を自殺に追い込んだセクハラ教授が殺害された。その事件を皮切りに、法で裁かれなかった悪人たちが次々と殺されていく。しかもそれらは過去の事件と同じ場所で同じ方法による殺害。あたかも悪人に報復しているかのように見えた。不条理な司法制度に不満を持っていた世論は“私刑”を下す犯人を、善と悪を裁く伝説上の生き物“ヘチ”と名付け、正義のヒーローともてはやすようになる。
メディアに先導されて“ヘチ”に熱狂する大衆に手を焼やいていた凶悪犯罪捜査班は、ドチョルに心酔する正義感あふれる新人刑事パク・ソヌをリクルート。スキルも度胸も満点なソヌの活躍もあって事件は解決に近づいたかに見えたが、連続殺人犯は次の殺人対象を名指しする予告をインターネットで公開した。
CHECK 見どころはもちろん、前作を越える興奮のアクション
“韓国アクションの金字塔”と称賛された前作だけに、当然のことながら続編のミッションは前作を超えるアクション。スンワン監督も「どうすれば新しいことができるか？」という答えを探すために9年の時を費やした。そして、答えは「前作の力が“軽快さ”にあるとすれば、本作はより力のある“迫真に満ちた臨場感”」だと言う。
中盤のハイライトは、ソウルきっての絶景スポット・Nソウルタワーでのチェイス。ヘチと思われる男を全力疾走で追うソヌとドチョル。幾重にも折り重なって続く階段の高低差を利用しての5分間におよぶ追跡シーンはスピーディにしてスタイリッシュ。ソウル市内の美しい夜景が映り込むカメラ・アングルも巧みだ。そのほか土砂降りの雨の中で水しぶきをあげながらの肉弾戦などは泥臭くて臨場感たっぷりだし、登る・走る・跳ぶなどを連続的に行うパルクールを巧みに取り入れたシーンも豪快だ。
そして迎える怒涛のラストのアクション。刑事のプライドと正義感をかけてヘチと決着をつける死闘は圧巻の極み。前編を超えるダイナミズムに、興奮しっぱなしだ。
『ベテラン 凶悪犯罪捜査班』
2025年4月11日（金）公開
韓国／2024／1時間58分／配給：KADOKAWA、KADOKAWA Kプラス
監督：リュ・スンワン
出演：ファン・ジョンミン、チョン・へイン、アン・ボヒョン、オ・ダルス
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