繰り返される悪夢を断ち切り、破壊工作を阻止せよ
ドバイから友人の結婚式に参列するためにインドに帰ってきた青年カーリクは、偶然出会った警察官に拘束され、政党大会で暗殺テロを起こすよう強要される。カーリクは現行犯として射殺されるが、その途端に同じ日の朝に引き戻される。タイムループが起きていることを理解したカーリクは、テロを止めることを決意するが、タイムループは繰り返されていく…。
この奇想天外な物語を作り上げたのは、2007年のデビュー以来一貫して都市型のニューウェーブ映画を撮り続けてきたヴェンカト・プラブ監督。主演は、長年タミル語映画界のスターのひとりでありながら、本作が日本初公開作品となるシランバラサン。シランバサラン演じるカーリクを陥れる警察官・ダヌシュコディを『ジガルタンダ・ダブルX』でなどで人気急上昇中のS・J・スーリヤーが演じる。
解禁された予告編では、永遠に続くようなタイムループから抜け出すために、カーリクがダヌシュコディと対立し、激しいアクションを繰り広げる。なぜ彼がタイムループするのか? 政党大会に仕組まれた陰謀の目的は? 謎に包まれた一日が繰り返され、緊迫感あふれるストーリーを期待させる。
Seito trailer
www.youtube.com現在のインドを覆いつつあるヒンドゥー至上主義やマイノリティーへの排斥の空気を正面から批判しながらも、血と汗と笑いがほとばしる作品に仕上がっている。
【ストーリー】ドバイ在住の裕福なタミル人ムスリムのアブドゥル・カーリク。彼は友人の結婚式に参列するため、デリーから入国し式場に向かう。実は、彼には秘められた目的があった。友人たちと共に周到に準備したその作戦が達成される一歩手前で、彼は警察官・ダヌシュコディと遭遇する。そしてダヌシュコディに逆らうことができない状況下で、その日の晩の与党政治集会でテロ行為を行うように仕向けられ、彼は破滅する。しかしそこで、彼は同じ日の朝に引き戻される。タイムループが起きていることを理解したカーリクは、テロを止めるために必死の努力をしては失敗して朝に引き戻される。タイムループを引き起こす契機となるのは、自らの身に降りかかる災禍であることが分かっても、彼は躊躇しない。それを止めなければ、インド全体に憎悪と暴力と不正を振りまくことになるからだった。孤独な戦いを続けるカーリクの背後には何らかの大いなる力がはたらいているのか?
『政党大会 陰謀のタイムループ』
5月2日(金)より新宿ピカデリーほかにて公開
監督:ヴェンカト・プラブ
脚本:ヴェンカト・プラブほか
製作:スレーシュ・カーマーッチ
撮影:リチャード・M・ナーダン
音楽:ユヴァン・シャンカル・ラージャー
出演:シランバラサン、S・J・スーリヤー、カリヤーニ・プリヤダルシャン、S・A・チャンドラシェ―カル、Y・G・マヘーンドラン、アラヴィンド・アーカーシュ、カルナーカラン、プレームジ・アマラン
原題:Maanaadu
2021年/インド/タミル語/147分
配給:SPACEBOX
©V House Productions