ディエゴ・ルナ「シーズン2を観終わった後に『ローグ・ワン』を観返してほしいです。きっと違う見え方がするはずです」
「スター・ウォーズ:キャシアン・アンドー」は、『スター・ウォーズ/新たなる希望(エピソード4)』の直前を描いた『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』に直結する、名もなき戦士たちが帝国の脅威に立ち向かう<反乱軍>誕生の物語を描く作品。2022年にシーズン1が配信され、来る4月23日(水)より完結篇となるシーズン2がディズニープラスにて日米同時独占配信される。

パネル開演前には、ステージ上にナーキーナ5の囚人服を着たSWファンが集結。
100人予定が120人集合し、司会者にツッコまれていた。

ステージ降壇後に場内を行進して観客を沸かせる、囚人姿のSWファンたち
パネルには、すでに来日が発表されていた主人公のキャシアン・アンドー役兼製作総指揮を務めたディエゴ・ルナ、「ローグ・ワン」に続き本作で再びキャシアンの相棒のドロイドK-2SO を演じるアラン・テュディック、史上最も“泣ける”SW と称された「ローグ・ワン」に引き続き本シリーズのエグゼクティブプロデューサー兼脚本家を担当するトニー・ギルロイに加え、元老院議員で後の反乱軍の女性リーダーとなるモン・モスマ役のジェネヴィーヴ・オーライリー、キャシアンとは旧知の仲のビックス・キャリーン役アドリア・アルホナ、帝国保安局ISB の優秀な捜査官でキャシアンを追うデドラ・ミーロ役のデニース・ゴフ、同じく帝国の元捜査主任でキャシアンを追うシリル・カーン役のカイル・ソーラー、そしてディエゴやトニーとともに製作総指揮を務めたサンネ・ヴォーレンベルクがサプライズ登壇した。ゲストが登壇するたびに大きな歓声と拍手が巻き起こった。
本シリーズの舞台は『ローグ・ワン』の5年前、帝国が支配する暗黒の時代。『ローグ・ワン』でデス・スターを破壊するべく決死のミッションに挑んだ反乱軍の情報将校キャシアン・アンドーを主人公に、「スター・ウォーズ」の歴史において常に要となる存在だった<反乱軍>誕生の物語を描き出す。
ディエゴ・ルナ
本作の配信開始を目前に控えたキャシアン役のルナは「今回は最高ですね。わざわざ来てくれた皆さん、本当にありがとう!なんて素晴らしいことでしょう。感謝しかありません!この愛、このエネルギーをありがとうございます」と125カ国から会場に集まった世界中のファンに感謝を語り、「キャシアンの物語に戻るというアイデア、それが皆さんにとってどれだけ意味があるのか、今ははっきりわかります。アンドーには観客がいて、皆さんが期待してくれている。この2年半、僕たちにとって本当に幸せな時間でした」と語ったほか、「シーズン2を観終わった後に『ローグ・ワン』を観返してほしいです。きっと違う見え方がするはずです」と本作への想いを語った。

(左から)アラン・テュディック、カイル・ソーラー
さらに、『ローグ・ワン』では冷静沈着なキャシアンと強い絆で結ばれた良き相棒で、何かと一言多い性格で人気を博したドロイドのK-2SO を演じたテュディックが紹介されると、会場からはひと際大きな歓声が。テュディックは本作への出演について「みんながこのキャラをこんなに愛してくれていることが、本当にうれしいです。この作品の一部になれたことは、僕にとってすごく意味があることで、重要なキャラクターだし、また演じたいと思っていたんです。ずっと、K-2SO のスピンオフができたらいいなって思っていました。でも、やっぱりトニー(・ギルロイ)は優れた脚本家なので、K-2SO とキャシアンがどう出会うのか、つまり K-2SO の誕生を僕たちはシーズン2で見ることができます。この作品はすごく意義深いシリーズです、だからその一部になれたことを、本当に誇りに思っています」と喜びを爆発させた。テュディックとは『ローグ・ワン』ぶりの共演となったルナも、「もう7年になるのか、と思いました。コックピットに座った時に実感したのは、このキャラクターたちの中でK-2SO は一番寛容で、付き合いやすい存在だということ。楽しく、おもしろさを提供してくれるキャラクターは他にいません。二人のシーンは脚本以上に楽しいものになりました。実際にお互いにセリフをかわすと、互いの感情を感じられていい体験になりました!」と、笑顔を見せた。

トニー・ギルロイ
本シリーズのシーズン1で描かれたデス・スターの建設が着々と進む暗黒の銀河の描写と、キャシアンをはじめ銀河で生きる普通の人々を重厚に描いた「スター・ウォーズ」らしい人間ドラマは世界中で称賛された。ストーリーを手掛けた脚本家のトニー・ギルロイはくシーズン2について「シーズン1は、12話で丸々1 年を描いていましたがシーズン2では4年分を描きます。3話ずつで1年を表現していきます。それを毎週3話ずつ配信されるので、毎週ミニ映画を観るような感覚です。そして、それぞれの“年”ごとに最も重要な3~4日を切り取って描いていきます」と本シーズンの密度の高さをアピール。

サンネ・ヴォーレンベルク
そして製作総指揮のヴォーレンベルクはプロダクション・デザイナーのルーク・ハル、そしてコスチューム・デザイナーのマイケル・ウィルキソンらに賛辞を送りつつ「本作では140のセット、そして2つのバックロット(野外撮影所)、24のロケーションで撮影が行われました。コスチュームは700着、クリーチャーは150、ドロイドは30台、そして4100のVFXカットにも及んだんです」**と映像面での壮大さを解説。

ジェネヴィ―ヴ・オーライリー
また『シスの復讐』以降モン・モスマを演じるオーライリーは、「シーズン2のモスマは帝国軍の監視下や裏で、いろいろなことを画策しなくてはならないんです。そして、裏側から表に出るタイミングで真実を語りはじめます」とモスマの物語における注目ポイントを説明。

アドリア・アルホナ
キャシアンとは旧知の仲で、シーズン2では一緒に命がけのミッションに臨むビックス役のアルホナは、本作でのビックスとキャシアンについて「シーズン2では祖国をはなれて、故郷を思っていますが、ドクター・ゴーストとのこともあり苦しい状況と向き合わなくてはいけません。でも、そこから2人のキャラクターがあわさって美しい物語が描かれます」と明かした。
キャシアンを追い詰める帝国側の人間ドラマも、シーズン1が好評のポイントのひとつ。シーズン2には、『ローグ・ワン』に登場し、デス・スター開発に携わった帝国軍の高階級将校であるオーソン・クレニック(演:ベン・メンデルソーン)長官がついに再登場を果たす。その人気ぶりと期待感から、会場のスクリーンにクレニック長官の場面写真が映し出されると会場からは大きな歓声が。

デニース・ゴフ
キャシアンや、キャシアンが反乱軍の仲間に加わるきっかけになった反乱活動に身を投じる謎の男ルーセン・レイエル(演:ステラン・スカルスガルド)を追う帝国保安局ISB のデドラ役のゴフは、「私にとってデドラはヴィランではなくて、ただ“仕事をしているだけ”の女性なんです。彼女なりの論理があって、ただ帝国のために最善を尽くしていると信じているんです。そこが逆に恐ろしくもあります」と、デドラの人物像の魅力を解説。

(左)カイル・ソーラー
同じくキャシアンを追うシリルを演じたソーラーは「このシリーズではいろいろなキャラクターが交錯する中で、帝国全体の流れも描かれています。シーズン2では(シリルとデドラの)二人はだんだんとどうにもならない状況に追い込まれていくので、本当にスパイシーな展開といえるかもしれません」と語った。
そして最後にディエゴから「今回は特別です。ただのシーズン2ではなく、“最後”のシーズンなんです。だからこのイベントは、僕たち全員にとって本当に大きな意味を持っています。皆さん、携帯電話をしまってください。今から、この大スクリーンでシーズン2の第1 話を上映します」と、4 月23日(水)より日米同時配信開始となるシーズン2の1話の世界最速試写がこの会場で行われることをサプライズで発表。一足先に鑑賞できるという思わぬサプライズに、会場に集まったファンは大熱狂し、この日一番の歓声が響き渡った。ゲスト降壇後の最速上映会では、さまざまな場面で歓声が上がり続け大興奮の時間に。上映終了後も熱気冷めやらないまま、本パネルは終了した。
「スター・ウォーズ:キャシアン・アンドー」シーズン2
4月23日(水)よりディズニープラスにて日米同時独占配信開始
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