人気アメキャラ系映画ライター・杉山すぴ豊さんが、アメコミ・ホラー・SFなど多様なジャンル映画の情報を“深い知識と深い愛”をもってお届けする本連載。今回は劇場最新作『サンダーボルツ*』の公開も控えるマーベル・シネマティック・ユニバースにフォーカス。「アベンジャーズ」最新作の出演キャスト陣、そして話題沸騰の配信作「デアデビル:ボーン・アゲイン」について教えてくれました。(文・杉山すぴ豊/デジタル編集・スクリーン編集部)
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マーベルが“椅子だけ”映像をいきなりライブ配信?!

マーベル・スタジオが突然、SNSやYouTubeで、あるライブ動画を配信。映画の撮影ステージみたいな空間に椅子をならべていくというものですが、この椅子は背もたれ部分に監督やキャストの名前が入っている、いわゆるディレクターズ・チェアというやつ。最初に運び込まれたディレクターズ・チェアの背中にはクリス・ヘムズワースと書かれています!そう、これは『アベンジャーズ:ドゥームズデイ』にクリス・ヘムズワースが出演するという意味です。その後約10分おきぐらいに次々とディレクターズ・チェアが並べられていきます!ここに書かれた名前で『アベンジャーズ:ドゥームズデイ』の出演者が徐々に明らかになるという手法です。そして最後にロバート・ダウニーJr.と書かれたディレクターズ・チェアと本人が登場。『AVENGERS DOOMSDAY』のロゴ(少しDOOMSDAY部分のフォントデザインが発表の時より変わりました)と「NOW IN PRODUCITIN」(ただいま製作中)と表示されました。

「X-MEN」シリーズのキャストも参加確定!

画像: RDJ、ペドロ・パスカル、パトリック・スチュワートが集結! photos by Getty Images

RDJ、ペドロ・パスカル、パトリック・スチュワートが集結!
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発表されたキャストを発表順に書いておくとクリス・ヘムズワース(ソー)、ヴァネッサ・カービー(ファンタスティック4のスー/インビジブル・ウーマン)、アンソニー・マッキー(サム・ウィルソン/キャプテン・アメリカ)、セバスチャン・スタン(バッキー/ウィンター・ソルジャー)、レティーシャ・ライト(シュリ/ブラックパンサー)、ポール・ラッド(スコット・ラング/アントマン)、ワイアット・ラッセル(ジョン・ウォーカー/USエージェント)、テノッチ・ウエルタ(ネイモア)、エボン・モス=バクラック(ファンタスティック4のベン/ザ・シング)、シム・リウ(シャン・チー)、フローレンス・ピュー(エレーナ)、ケルシー・グラマー(X-MENのハンク/ビースト)、ルイス・プルマン(ボブ/セントリー)、ダニー・ラミレス(ホアキン・トレス/ファルコン)、ジョセフ・クイン(ファンタスティック4のジョニー/ヒューマン・トーチ)、デヴィッド・ハーバー(アレクセイ/レッド・ガーディアン)、ウィンストン・デューク(エムバク)、ダニー・ラミレス(ホアキン・トレス/ファルコン)、ハナ・ジョン=カーメン(エイヴァ/ゴースト)、トム・ヒドルストン(ロキ)、パトリック・スチュワート(X-MENのチャールズ/プロフェッサーX)、イアン・マッケラン(X-MENのエリック/マグニートー)、アラン・カミング(X-MENのカート/ナイトクロウラー)、レベッカ・ローミン(X-MENのレイブン/ミスティーク)、ジェームズ・マースデン(X-MENのスコット/サイクロプス)、チャニング・テイタム(ガンビット)、ペドロ・パスカル(ファンタスティック4のリード/ミスター・ファンタスティック)。

なんと終了まで5時間!世界中のMCUファンが長時間、ずっと椅子が並べられるのを見続けていた。なんという時間の無駄!でも最高に楽しい配信でした。

再始動の「デアデビル」、随所にマーベルネタが!

さてMCUの配信といえば忘れてはならないのが「デアデビル:ボーン・アゲイン」。ハードでダークでシリアスだったネットフリックス版の魅力を引き継ぎながら、ちゃんと昨今のMCUと連動しているんです。「スクラル人が化けている」みたいなセリフや「NYには蜘蛛を気取ったヴィジランテがいる(要はスパイダーマンのこと)」という話も出てきます。エピソード5ではなんと「ミズ・マーベル」にも登場したカマラの父親が主人公と絡んでくる。2015年に日本でも放送されていたアニメ「アルティメット・スパイダーマン ウェブ・ウォーリアーズ」でも活躍していたホワイトタイガーをめぐるエピソードもありましたよね。ドラマとして面白いし、こうしたマーベル・ネタがちょいちょい仕込まれているのも嬉しいのです。壮大なマルチバース神話もNYの片隅のヘルズキッチンの物語が同じ世界観の中にある。この懐の深さがMCUの魅力です。

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