中国を代表する女性監督フー・メイの意欲作。
壮大なスケールと映像美で紡ぐ、美しくも儚いラブストーリー
清朝の貴族社会を背景に繰り広げられる壮大な人間ドラマは『源氏物語』と比較されることも多く、中国文学史上、最高の古典小説とも評され、今なお多くの読者を魅了し続けている。
原作の太虚幻境、元妃省親、黛玉葬花、宝玉被逼婚などの名シーンを選出し、原作の中で最もドラマチックな賈宝玉、林黛玉、薛宝釵の愛と悲劇の物語を軸に描くことで、壮大な物語を全く新しい視点から1本の青春映画として紡ぎ出した。

監督を務めるのは、チョウ・ユンファ主演の歴史超大作『孔子の教え』(2009)を手がけたフー・メイ(胡玫)。これまで数多くの歴史ドラマを手がけており、その手腕には定評がある。本作では「紅楼夢」の壮大な物語を忠実に描くことにこだわり、試行錯誤を重ね、脚本を完成させるまでに実に10年以上を費やした。
原作のもつ幻想的な世界観を、最新の撮影技術とハイレベルなVFXで見事に再現したことで、古典小説の傑作が時空を越えて現代の観客に訴えかけてくる。また作中では、現代交響音楽と中国の伝統的な民族音楽を融合させ、その素晴らしい音色と想いの込められた歌声が、観る者をさらに作品の世界へと誘う。豪華絢爛な建造物や華やかな衣装デザイン、そして圧倒的なスケール感と映像美――すべてが融合し、かつてない至極の『紅楼夢』が誕生した。
本作で発掘!新人女優・チャン・ミャオイーに注目!
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youtu.be公開された本編映像では、本作のメインテーマソング『葬花吟』を起用した代表的なシーンであり、中国の実力派歌手・丁丁が歌唱している。タイトルである『葬花吟』は、林黛玉が詠んだ詩であり、散りゆく桃の花を悼んで詠んだ非常に有名な詩として認知されている。ヒロインの複雑な心境を綴った歌詞が印象的であり、繊細な感性、自身の不遇な境遇への悲しみ、そして将来への不安が深く表現されている。
また林黛玉(リンタイギョク)役を演じる新人女優・チャン・ミャオイーが、散りゆく桃の花びらと楽曲に合わせて、自身の運命を重ね合わせながら孤独と悲哀を体現しており、観客に向けて林黛玉(リンタイギョク)の気持ちを伝える重要なシーンに仕上がっている。
林黛玉(リンタイギョク)を演じたチャン・ミャオイーは、新人ながらも本作がデビュー作となり、公開当時は本国で話題を呼んだ。中国ドラマ『スウィート・トラップ~甘い恋は復讐のあとで~』といった話題作への出演しており、本作をきっかけに第一線で活躍を果たしている。

『紅楼夢〜運命に引き裂かれた愛〜』
5月30日(金)より全国順次公開
監督:胡玫(フー・メイ)
脚本:何燕江(ホー・イェンジャン)
出演:辺程(ベン・チェン)/張淼怡(チャン・ミャオイー)
黄佳容(ホアン・ジアルン)/林鵬(リン・ポン)
盧燕(ルー・イェン)/楊童舒(ヤン・トンシュー)
配給:ムーランプロモーション/亜太メディアジャパン/上海金徳影業有限公司
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