愛する妻を疑え
最重要機密をめぐるエリート諜報員 vs 二重スパイの頭脳戦
「オーシャンズ」シリーズほか数々のヒット作を手掛け、アカデミー賞®監督賞受賞の実績を誇るスティーヴン・ソダーバーグ監督。初長編監督作『セックスと嘘とビデオテープ』(89)でカンヌ国際映画祭パルムドールを獲得して以来、ジャンルを問わず実に40本以上の作品を精力的に撮り続けてきた。近年は、一時的にテレビ界を中心に活動していたソダーバーグだが、ソリッドに冴えわたる本格スパイサスペンスを引っ提げて映画界に再び降臨。ソダーバーグ節が効きまくった本作は映画ファンを熱狂させている。
脚本を手掛けたのは、『ミッション:インポッシブル』(96)、『スパイダーマン』(02)、『天使と悪魔』(09)など多くのブロックバスター作品を送り出してきた名手デヴィッド・コープ。『KIMI サイバー・トラップ』(21/配信)、『プレゼンス存在』(24)に続き、ソダーバーグとは3度目のタッグを組んでいる。
その極秘任務<ブラックバッグ>を課せられたエリート諜報員ジョージを演じるのは、『SHAME -シェイム-』(11)、『それでも夜は明ける』(13)などのアカデミー賞®ノミネート俳優マイケル・ファスベンダー。疑いをかけられた妻を前に一切の動揺を見せず、任務遂行に徹するポーカーフェイス。
二重スパイの容疑者の一人キャスリンは、ジョージの妻であり、夫と同じ組織に所属する諜報員。演じるのはオスカー2回の受賞と8回のノミネートを誇る名優ケイト・ブランシェット。魅惑的かつミステリアスな圧倒的存在感を放つ。

そのほか、裏切りの容疑をかけられた4名には、『マッドマックス:フュリオサ』(24)のトム・バーク、『Back to Black エイミーのすべて』(24)のマリサ・アベラ、『ダンジョンズ&ドラゴンズアウトローたちの誇り』(23)のレゲ=ジャン・ペイジ、「007」シリーズのナオミ・ハリスらが扮する。
スティーヴン・ソダーバーグ×デヴィッド・コープ、このハリウッドの天才2人と、豪華役者陣の見事なシナジーで誕生した『ブラックバッグ』が描くのは、エリート諜報員vs二重スパイの巧妙に練られた頭脳戦。裏切りの容疑者は5名。うち1名は凄腕諜報員で知られる愛する妻――極秘任務と私情の狭間に仕掛けられたウソと罠の応酬を制するのは一体誰だ?
ヒリつく緊迫感にエレガントな色香が漂うこの一級ミステリーサスペンスに、あなたの考察力が試される。
ストーリー
英国の国家サイバーセキュリティセンター 〈NCSC〉 のエリート諜報員ジョージ(マイケル・ファスベンダー)に課せられた機密任務<ブラックバッグ>は、世界を揺るがす不正プログラム<セヴェルス>を盗み出した組織内部の裏切り者を見つけ出すこと。
容疑者は諜報員のフレディ(トム・バーク)、ジミー(レゲ=ジャン・ペイジ)、情報分析官のクラリサ(マリサ・アベラ)、局内カウンセラーのゾーイ(ナオミ・ハリス)、そして、ジョージの愛妻で凄腕諜報員のキャスリン(ケイト・ブランシェット)の計5名。任務のタイムリミットは1週間。ある夜、ジョージは裏切者の動向を炙り出すべく、容疑者全員をディナーに招待する。食事に仕込まれた薬とアルコールの作用で、容疑者たちの意外な関係性がつまびらかにされるなか、ジョージは彼らに“あるゲーム”を仕掛けるが――。
複雑に仕組まれた嘘と妻への疑心に揺れる、究極の試練に直面したジョージの真意とは?
『ブラックバッグ』
9月26日(金) 全国ロードショー
監督:スティーヴン・ソダーバーグ
脚本・製作総指揮:デヴィッド・コープ
出演:ケイト・ブランシェット、マイケル・ファスベンダー、マリサ・アベラ、トム・バーク、ナオミ・ハリス、レゲ=ジャン・ペイジ、and ピアース・ブロスナン
2025年/アメリカ/スコープ・サイズ/94分/カラー/英語/5.1ch/日本語/字幕翻訳:松崎広幸/原題『BLACK BAG』
配給:パルコ ユニバーサル映画
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