イタリア・フランス・スペイン合作映画『Limonov . The Ballad』が邦題を『リモノフ』として9月5日(金)公開されることが決まった。併せて日本版ポスターと予告編が完成した。

ロシアのウクライナ侵攻で撮影が難航。
5年の歳月を経て完成した意欲作

ウクライナに生まれ、ニューヨーク、パリを巡りシベリアの監獄へ―  
ファシストでも共産主義者でもリベラルでも保守派でもなく、しかしそれらすべてを内包し  
20世紀後半を駆けぬけた、悪名高い実在の人物リモノフの愛と破滅のシネ・バラード

「007」シリーズのQ役や『ウーマン・トーキング私たちの選択』(22)などハリウッド大作から個性派監督の作品まで出演し続ける演技派ベン・ウィショーが破天荒なアナーキストを熱演。数々の文学賞を受賞しヨーロッパ中が興奮した傑作伝記小説「リモノフ」を基にカンヌ国際映画祭コンペ常連監督で、『インフル病みのペトロフ家』(21)『チャイコフスキーの妻』(22)など世界が注目するロシアのキリル・セレブレンニコフ監督(2022年ロシアから亡命)が放つ、圧巻の演出と徹底したシニシズムで観る者を愉快にも不快にもさせる問題作。

リモノフの妻エレナには『戦争と女の顔』で主人公の看護師を演じたヴィクトリア・ミロシニチェンコ、『グラディエーター』『ダークナイトライジング』などハリウッド作品に多数出演歴のあるトマス・アラナ、マルコ・ベロッキオ監督作『エドガルド・モルターラ ある少年の数奇な運命』やマット・デイモン主演の『フォードvsフェラーリ』などで活躍するコッラード・インヴェルニッツィなど様々な国の実力派俳優が脇を固める。

今日起こっているすべては、リモノフが書いたことに端を発している。彼は戦争を望み、ソビエト連邦の再来を望んだ。彼が夢見た世界に生きているような感じがするよ。ロシア政府は、彼やアレクサンドル・ドゥーギンの著作をそのまま実行に移しているのではないかと思うほどだ……昨今の情勢を踏まえ、より一層この暴挙にいたった過程を探る必要性を痛感した。ロシアのファシズムがどこから来たのか、理解するためだ。

監督:キリル・セレブレンニコフ

今回解禁されたポスターは、いくつもの顔をもつリモノフを演じたベン・ウィショーの「革命家」としての顔を切り取った写真を使用。詩人として、政治家として、時には富裕層の執事になったりシベリアの地で兵士として暮らしたり…。そんな彼の《異色の経歴》をランダムにあしらい、革命家としてカリスマ的存在になった勢いある表情をとらえた画像を使用。

加えて予告編は彼の破天荒な人生をそのままスピード感ある映像に落とし込んだ。自身のペンネームを「手榴弾」の意味がある「リモノフ」と決めるところから始まり、「詩人で作家で反体制者、執事で兵士でホームレスで活動家で革命家」と一つのジャンルに染まらない自由さと謎を誘うナレーションで、実在の人物リモノフの生涯を知りたくなる60秒だ。また恋人が言う「あなたは生まれながらの英雄」というセリフも納得の、様々な顔で魅せるベン・ウィショーの怪演を充分堪能できる予告にもなっている。

画像: 9月5日(金)公開 『リモノフ』|本予告 www.youtube.com

9月5日(金)公開 『リモノフ』|本予告

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エドワルド・リモノフ [1943-2020 ウクライナ出身] 
作家活動中の20代にソ連への反体制活動で国外追放処分を受け、アメリカに亡命後ヨーロッパへ渡る。ソ連崩壊の1991年にモスクワへ戻り、1993年国家ボリシェビキ党を共同設立し、反プーチン・反統一ロシア党を掲げ活動していたが2020年に死亡。詩人、作家、反体制派、亡命者、執事、ホームレス、兵士、活動家、革命家、といくつもの顔を持つ。

『リモノフ』 
9月5日(金)より全国公開 
主演 ベン・ウィショー 
監督 キリル・セレブレンニコフ 
原作 エマニュエル・キャレール 
2024年|イタリア・フランス・スペイン|133分|5.1ch|シネマスコープ|英語・露語・仏語|原題:LIMONOV.THE BALLAD|R15+|字幕翻訳:北村広子|提供:クロックワークス、プルーク
配給:クロックワークス 
© Wildside, Chapter 2, Fremantle España, France 3 Cinema, Pathé Films. 

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