『ジョーズ』の大ヒットで注目されたのは、若き才能スティーヴン・スピルバーグだけでなく、巨大なホオジロザメと戦う男たちを演じた3人の男優も同様で、その後のキャリアに大きな変化が見られました。それぞれの頭文字を取って「3人のR」とも呼ばれた彼らはその後、どんな道のりをたどったのでしょう。(文・米崎明宏/デジタル編集・スクリーン編集部)

ロイ・シャイダー/Roy Scheider(ブロディ署長役)

画像: ロイ・シャイダー/Roy Scheider(ブロディ署長役)

大都会ニューヨークからアミティ島に家族と共に赴任してきた警察署長。海が苦手だが人食いザメの脅威を取り除くため責任感ある行動を。『フレンチ・コネクション』でジーン・ハックマンの相棒刑事に扮しオスカー助演男優賞候補になったシャイダーが演じる。シャイダーは本作で世界的に名が知られるようになり、その後『恐怖の報酬』『ジョーズ2』に主演。さらにカンヌ国際映画祭パルム・ドール受賞の『オール・ザット・ジャズ』ではオスカー主演男優賞候補になり、演技力の幅の広さを披露。80年代には大ヒット作『ブルーサンダー』やTVシリーズ「シークエスト」等で活躍した。08年に75歳で死去。

ロバート・ショウ/Robert Shaw(クィント役)

画像: ロバート・ショウ/Robert Shaw(クィント役)

第二次大戦中、サメにまつわる恐怖体験を持つベテラン漁師。アミティに雇われ人食いザメ退治に乗り出すが、一筋縄ではいかない強烈な個性を発揮。『007 ロシアより愛をこめて』の悪役や『スティング』のギャングのボス役で知られた英国俳優のショウが演じ好評を得た。『ジョーズ』以降はヒーロー的な役が増加し、『カリブの嵐』の海賊、『ブラックサンデー』の特殊部隊隊長、『ザ・ディープ』の海のプロフェッショナル、『ナバロンの嵐』の少佐役などアクションで渋い魅力を見せ、ビッグスターへの道を歩んでいたが、『アバランチエクスプレス』撮影終了直後に心臓発作で急死。享年51の若さだった。

リチャード・ドレイファス/Richard Dreyfuss(フーパー役)

画像: リチャード・ドレイファス/Richard Dreyfuss(フーパー役)

人食いザメの出現でアミティに招聘された海洋学者。賞金稼ぎが捕まえたサメは別物と即判断するほど知識は確かながら、クィントに素人扱いされイラついている。主人公を演じた『アメリカン・グラフィティ』で組んだジョージ・ルーカス監督がスピルバーグに推薦して『ジョーズ』に参加。気に入ったスピルバーグは続いて『未知との遭遇』でも彼を主演に。77年の『グッバイガール』では(当時)史上最年少でオスカー主演男優賞を受賞した。ドラッグ依存症に悩んだ時期もあったが、『オールウェイズ』では再びスピルバーグと組み、『陽のあたる教室』では再度オスカー主演賞候補に。今も現役続行中。

画像: 【『ジョーズ』製作50周年記念特集】『ジョーズ』で人気爆発した3人のR~彼らのその後~

『ジョーズ』

4K Ultra HD+ブルーレイ:6,589 円
Blu-ray:2,075 円
DVD:1,572 円 (税込み)
発売元:NBCユニバーサル・エンターテイメント
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