松本若菜 吉川愛 楠大典らも登壇!
この度、8月8日の日本公開に先駆けて、日本最速上映ファンイベントが実施された。本イベントには、本作の監督を務めたギャレス・エドワーズと脚本を手がけたデヴィッド・コープがファンの前に登場!
また、秘密工作の専門家、ゾーラ・ベネット(スカーレット・ヨハンソン)役の松本若菜、ゾーラたちとともに冒険することになるデルガド一家の長女・テレサ(ルナ・ブレイズ)役の吉川愛、ゾーラが最も信頼する傭兵ダンカン・キンケイド(マハーシャラ・アリ)役の楠大典ら吹替版キャストも揃って登壇した。
イベントでは、ファンから寄せられた監督とデヴィッド・コープへの質問をはじめ、吹替版キャストによる作品の感想や来日キャストへの質問などで会場は大いに盛り上がった。
また、吹替版キャストからに2人へ名前入りの法被がプレゼントされ、最後には大ヒットを祈願して、巨大絵馬に願いごとを筆入れするセレモニーも実施。ファンの熱気に包まれた、終始大盛況のイベントとなった。
会場が熱気に包まれる中、ギャレス・エドワーズ監督と、脚本を手がけたデヴィッド・コープが舞台上に登場すると、客席からは大きな拍手が沸き起こった。満面の笑みでファンの歓迎に応えたギャレス監督は「コンニチワゴザイマス!」と日本語で挨拶し「東京は昔から大好きで今回は8回目の来日です。ゴジラ映画も監督しました。今日、本作をここ日本で上映できて自分の夢が叶ったような気持ちです。東京、日本といえば大きな恐竜が登場する映画の発祥の地なので、こうして日本で公開されることがとっても嬉しいです」とコメント。
今回が初来日となるデヴィッドは「こんにちは!私はギャレスより7回ほど少ない回数で来日していますが、初めて東京に来て大好きになりました。私たちは幼い頃、東宝のロゴをみると“何か特別なものを観られる”というワクワクした記憶があります。そのような作品を大人になってから制作し、東京で観てもらえることがとても嬉しいです」と喜びをあらわにした。

ギャレス・エドワーズ
まずは、事前に応募したファンから寄せられた質問に答えるトークセッションを実施。
「新章の監督として抜擢された時のお気持ちはいかがでしたか?」という問いに対し、ギャレス監督は「デヴィッドから脚本が送られてきましたが、撮影を終えたばかりで休暇が欲しく、最初は断ろうかと思っていました」と初めは受ける気がなかったことを告白。「でも、読み終わったら素晴らしすぎて、絶対にこの映画を作りたいと思いました。次の日にプロデューサーのフランク・マーシャルと会って、準備していたビジュアルのリストをプレゼンすると、“明日スピルバーグに向けて同じことをやってくれ”と言われてドキドキしました。次の日にスピルバーグへプレゼンして、彼が気に入ってくれているのか心配でしたが、褒め言葉をもらって、そこで死んでもいい!と思うくらい嬉しかったです」と人生最高の瞬間であったことを振り返り、貴重な話に観客は熱心に耳を傾けた。
また、『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』から約28年ぶりのカムバックを果たしたコープは、「シリーズに再び関わることになった理由や経緯は?」という質問に対し、「私は32年前にいまのギャレス監督と同じような状況が起こりました。この本を読んだあとに、どんな内容の作品ができるかをスピルバーグへ伝えてほしいと言われ、私も眠れない夜を過ごしました。今回、スピルバーグから『良いアイデアがあるからまた恐竜映画をやらないか』と声をかけられ、数カ月をかけてやりとりをしました。そして、これだ、やろう!と決定したのです」と、スピルバーグとのやりとりと制作の経緯を明かした。
このあと日本最速で映画を鑑賞するファンに向けて、特にこだわったシーンについて問われると、ギャレス監督はここ日本が最後のプロモーションの地ということで、とっておきのエピソードを披露。「実は、本編中に命を落としそうになったシーンがあります。あるシーンをヘリコプターから撮影していて、クローズアップで撮るために『もっと低くして!』と言っていたら船にぶつかりそうになり、パイロットが慌てて高度を上げて助かりました。どのシーンか見つけてください!」と、身の危険を顧みずに撮影したという特別な裏話を語った。

デヴィッド・コープ
さらに、特にこの熱心な日本のファンに向けて、特別なエピソードや思い出を聞かれると、デヴィッドは「スピルバーグは、監督としても製作者としても100本以上の作品を手がけています。多くのインスピレーションをあたえてくれる方で、今回の特別なエピソードは彼の意欲を日々感じられたことです。朝起きると、37通ものテキストメッセージが来ていて、それは素晴らしいことですが、同時に膨大な作業が発生して疲弊することでもありました。たとえ時差のある場所にいても、まるで蜂のようにメッセージを送ってくれるほど、多くのアイデアを生み出してくれます。それは20代の頃から50年経っても変わらないことが素晴らしいです」とスピルバーグの計り知れないバイタリティを強調した。
ギャレス監督は「スピルバーグは唯一無二の存在です。魔法が使えるマジシャンだと思うしかありません。彼がマスターピースと呼ばれるオリジナルを撮っているのに、僕がシリーズの続編を撮っても、同じことができるのかと思いました。でも、新作のポスターに監督として別の人の名前が載っていたら生きていけないので、やるしかないという気持ちで臨みました」と笑顔で振り返り、会場は温かな雰囲気に包まれた。
「将来、自分も“ジュラシック”シリーズに携わりたい。どうすればおふたりのようになれますか?」という夢あふれる質問には、デヴィッドは「自分が大好きな作品を作りたいという気持ちを持つことが大切です。たとえば動機がお金や有名になりたいという気持ちだとうまくいきません。とにかく自分が見たいものを作りたいという気持ちを追及し、自分自身を信頼することです。パレードは後ろからではなく前から自分が引っ張っていくものです。自分が愛することは他の方にも喜んでいただけると思います」と回答。
ギャレス監督は、「僕が16歳のとき『ジュラシック・パーク』を観て映画に携わりたいと思いました。それから映画学校へ行き、いろんな仕事に挑戦しましたが何度も断られてきました。今日、この舞台で『ジュラシック・ワールド/復活の大地』を皆さんに公開できます。僕は今年50歳になりました。絶対にネバーギブアップ!夢は叶うものだと思います」と、それぞれ熱意あるアドバイスが送られた。

松本若菜
続いて、日本語吹替版で主要キャラクターを演じた松本若菜(ゾーラ・ベネット役)、吉川愛(テレサ・デルガド役)、楠大典(ダンカン・キンケイド役)の3名が登壇。松本は「本日は、日本最速上映ファンイベントにお越しいただきありがとうございます。本作の壮大な世界観に心をワクワクしながら挑みました。ぜひ最後まで楽しんでください」、吉川は「本日はジュラシックの素晴らしさを存分に味わってほしいと思います」、楠は「今日は、この素晴らしい時間を僕たちも楽しみたいです。そして、皆さんはぜひ大スクリーンで映画を堪能してください」とそれぞれ挨拶し、会場からの拍手に笑顔で応えた。
事前に日本語吹替版の1シーンを鑑賞したというギャレス監督は、ダンカン役を演じた楠へ対し、「ダースベイダーの声もやっているんですね。ずっと一緒に仕事をしている関係ですね」と言葉をかけ、楠は「これからも長く続きますね」と笑顔で応えた。デヴィッドは吹替が素晴らしかったと称賛し、「声をあてるという仕事は、技法というよりも芸術だと思います。自分の感覚や気持ちを投影されるスクリーンに向けて表現しています。あまりこの分野に光が当てられていない気がしますが、本当に素晴らしいお仕事だと思います」とコメントを寄せた。
トーク後半では、吹替キャストから監督・脚本家へ質問コーナーを実施。松本から、「ハリウッドを代表するオールスターキャストとの共同作業」について聞かれると、ギャレス監督は「キャストやスタッフがとても親密になりました。実際のジャングルや滝、沼で撮影をして、1日中水に浸かって撮影がありました。実はトイレに行きたくなると30分移動しないとなりませんでした。でも、沼での撮影中は誰もトイレに行かなかったんです…」と意味深な撮影時のエピソードを明かしてくれた。

吉川愛
吉川からは、「登場する恐竜の選定基準」について訪ねると、ギャレス監督は「俳優さんを選ぶのと同じで、面接して契約を結ぶんです。その時にTレックスやティタノサウルスに“きみがスターだよ”と言います。脚本家のデヴィッドが選んでいる部分もありますね」と冗談交じりに語った。それについてデヴィッドは、「先ほど自分が物を書くときの基準と同じように、どういう恐竜を選んでいいか、どういったものをしばらく見ていないか、一度も登場してないかということを考えています。また、皆さんの期待がありますが、矛盾することもあります。もっと人気の恐竜を見たいけれども、リピートはだめだという意見もあるので、人の配役と同じように考えています」と貴重な制作の裏側について明かした。
楠から「影響を受けた日本文化」について問われると、デヴィッドは「特に映画の作り手の中では、黒澤明から影響を受けない人はいないと思います。彼は映画界のシェイクスピアです。他には、小津安二郎の作品や、『ゴジラ-1.0』を観た時はとても爽快で刺激的な作風に影響を受けました」と日本の映画監督や作品についてコメント。日本の文化が本当に大好きだというギャレス監督は「日本に来ると別の世界にきたような気持ちにさせられます。アメリカと日本はお互いの文化をインスパイアしあって、一緒になるとDNAがミックスされて、より良いものが生まれると思います。お互いに影響しあっていると思います」と日本へのリスペクトを込めて語った。

楠大典
そして、松本・吉川・楠の3名から、ギャレス監督とデヴィッドに『ジュラシック・ワールド/復活の大地』のロゴと名前が入ったオリジナル法被がプレゼントされると、会場の盛り上がりは最高潮に!ギャレス監督とデヴィッドがその場で法被を羽織ると、ギャレス監督は「日本人になったみたいです。これでビザがいらないかもしれません」とユーモアたっぷりにコメントし、デヴィッドは「サンキュー!」と笑顔を見せ、客席からは大きな拍手が贈られた。
イベントの最後には、この夏一番の大ヒットを祈願し、ステージ上に用意された巨大な絵馬に登壇者全員がそれぞれの願いを筆入れ。 デヴィッドは、シリーズを通してある「Life finds a way.」(生命は必ず道を見つける)という言葉を書いた。「物語としても興行収入としても、その道を見つけられますようにという願いを込めました」という素敵な言葉に会場から大きな拍手が起こった。ギャレス監督は“65MILLION YEARN”と書いたが、その意味は、「恐竜が生きていた6500万年前ということですが、わざと“YEAR”と“YEN”に変えて6,500万円にしました。でも、大きな額ではないということが分かったので(笑)、初日だけで6,500万を目指したい」と意気込みを語った。
松本は、「最“恐”の夏は復活の大地で!」と“強”を恐竜の“恐”に変えて書き入れ、「2025年の夏は暑い夏を過ごしていただきたいです!」とメッセージ。吉川は「沢山の方に観ていただけますように」と願いを込め、楠は「大ヒット!サマータイムピロピロザウルスもよろしくね」と本日は不在の岩田剛典(ジョナサン・ベイリー役)が前回のイベントで描いたオリジナル恐竜をアピールし、会場の注目を集めていた。 巨大絵馬の前で“恐竜ポーズ”でフォトセッションが行われ、イベントは大きな盛り上がりのうちに幕を閉じた。
©2025 Universal Studios. All Rights Reserved