三宅唱監督、シム・ウンギョン、河合優実、髙田万作より喜びの声!
日本映画では2007 年の小林政広監督作品『愛の予感』以来、18 年ぶり。これまで日本人監督として最高賞を受賞したのは衣笠貞之助監督、市川崑監督、実相寺昭雄監督、小林政広監督の4 名。金豹賞となってからは、78 回の歴史の中で4人目の快挙となった。
この度、現地で映画祭に参加している三宅唱監督、シム・ウンギョン、河合優実と、日本で朗報に接した髙田万作による喜びのコメントが到着した。
三宅唱監督は本受賞について「とても驚いています。いい言葉がみつかりません。一緒に働いたすべての俳優、すべてのスタッフの本当に美しい仕事が、このロカルノの地で評価されたことを心から光栄に思います。」と語り、シム・ウンギョンは「スタッフの皆さんと一緒に旅したゴールがロカルノでとても、とても嬉しいです。審査員の方々、最高です!」と興奮を抑えきれない様子。
河合優実は「初めて完成を観た瞬間、ずっと心を奪われ続けたこの作品が冠をいただき、心から嬉しい」と感激を隠さず、髙田万作は「三宅監督をはじめチームの情熱と挑戦が、さらに大きく羽ばたくことを願ってやみません」とさらなる飛躍に期待を寄せた。
本作の公式上映を終えた8 月15 日以降、海外メディアでも「人間の悲しみと物語の本質をそっと見つめる静謐な傑作。ささやかでありながら、その親しみやすさは観る者の心を捉えて離さない」(Público)、「三宅唱監督は、感情や人物描写、撮影監督・月永雄太が見事に映し出す彼らを取り巻く風景の美しさといった多層にわたる要素を織り込みながら、短編小説のような繊細な世界を紡ぎ出す」(International Cinephile Society)と称賛の声が続いている。

シム・ウンギョン、三宅監督、河合優実 Copyright: Locarno Film Festival / Ti-Press
◆三宅唱監督コメント全文
ロカルノ国際映画祭、審査員の皆様、選考委員の皆様、すべてのスタッフ、そしてすべての観客の皆様に心から感謝申し上げます。
そしてなにより、この映画に多大なインスピレーションを与えてくださったマンガ家のつげ義春さん、ならびにふたつのマンガの映画化を許諾してくださったつげ正助さんに心から感謝申し上げます。
とても驚いています。いい言葉がみつかりません。一緒に働いたすべての俳優、すべてのスタッフの本当に美しい仕事が、このロカルノの地で評価されたことを心から光栄に思います。ぼくらは最高のチームです。
この映画をつくるまえ、最悪なことがたくさん起きているこの世界で、一体映画になにができるか、深く悩んでいました。
ただ、この映画を撮りはじめて、私は映画そのものに対する愛や信頼、そしてこの世界への愛をふたたび感じることができました。完成した映画を通して、多くの方とそれを共有できるなら、とても幸せです。
◆シム・ウンギョンさん(本作主人公役)コメント全文
旅と日々で、李を演じることができて光栄に思います。
監督に頼りながらスタッフの皆さんと一緒に旅したゴールがロカルノでとても、とても嬉しいです。
審査員の方々、最高です!
◆河合優実さん(渚役)コメント全文
びっくりして声が出ました。
三宅唱監督、本当におめでとうございます!
皆で映画を作った道のりのすべて、初めて完成を観た瞬間、ずっと心を奪われ続けたこの作品が冠をいただき、心から嬉しいです。
関わってくれた全ての方と喜びを分かち合いたいです。
◆髙田万作(夏男役)コメント全文 ※映画祭には不参加
作品の魅力が国や言葉を超えて届いたことを誇りに感じます。
三宅監督をはじめチームの情熱と挑戦が、さらに大きく羽ばたくことを願ってやみません。
こうして素晴らしい作品に関われたことを光栄に思います。

『旅と日々』
シム・ウンギョン
河合優実 髙田万作
斉藤陽一郎 松浦慎一郎 足立智充 梅舟惟永/佐野史郎
堤真一
監督・脚本:三宅唱
原作:つげ義春「海辺の叙景」「ほんやら洞のべんさん」
音楽:Hi’Spec
製作:映画『旅と日々』製作委員会 製作幹事:ビターズ・エンド カルチュア・エンタテインメント 企画・プロデュース:セディックインターナショナル
制作プロダクション:ザフール 配給・宣伝:ビターズ・エンド ©2025『旅と日々』製作委員会