『28年後...』のダニー・ボイル監督が、実在の世界的メディア王、ルパート・マードックを描く新作映画『インク』Ink を始動。
主人公のマードック役を『ブルータリスト』のガイ・ピアースにオファー中。また、マードックが日刊紙ザ・サンを買収し、この新聞を変えるために雇ったラリー・ラム役を、『28年後...』のジャック・オコンネルに交渉中。
映画は、ジェイムズ・グレアムの同名舞台戯曲を映画化するもので、映画の脚本はグレアム自身が執筆。1969年のロンドンを舞台に、まだメディア王になる前のマードックが、英国の日刊新聞ザ・サンを大衆紙に変貌させていくさまを描くもの。この出来事が、後のメディア業界に影響を与えていくことになる。
実在のリチャード・マードックは、1931年オーストラリア生まれ。オーストラリアの新聞各社を買収しメディアグルーブを設立し、英国や米国の新聞を次々に買収して1979年にニュースコーポレーションを設立。1980年代には米20世紀フォックスを買収、フォックス・ネットワークを設立し、現在のようなメディア王になっていく。
映画の製作はスタジオカナル他。撮影は本年10月にスタートする。