ジョージ・ロイ・ヒル監督の演出でポール・ニューマンと共演した名作『明日に向って撃て!』『スティング』の2作で大スターとなり、初監督作『普通の人々』でアカデミー賞作品賞と監督賞を受賞したハリウッドの伝説的スター、ロバート・レッドフォードが9月16日に亡くなったと報じられた。

 米報道筋によれば、レッドフォードはユタ州の自宅で16日亡くなった。享年89。死因など詳細は明かされていない。
 レッドフォードは1959年からテレビ作品などで俳優となり、映画には62年デビュー。『裸足で散歩』などに主演したが、アメリカン・ニューシネマを代表する『明日に向って撃て!』のサンダンス・キッド役で大ブレイク。本作のジョージ・ロイ・ヒル、共演のポール・ニューマンと再度組んだ『スティング』でアカデミー賞主演男優賞候補となった。70年代はハリウッドを代表する二枚目スターとして絶大な人気を誇り、一方でオスカー作品賞などの候補となった『大統領の陰謀』のような硬派な作品を制作、主演した。

 監督としても『普通の人々』でデビューするや、いきなりアカデミー賞監督賞を受賞する手腕を発揮。80年代以降は監督と俳優の両面で活躍した。また彼は現在も地元ユタ州で続くサンダンス映画祭の創始者で、ここから多くの著名な映画人が輩出されている。

 他の主な主演作に『白銀のレーサー』『ホットロック』『大いなる勇者』『追憶』『華麗なるギャツビー』『コンドル』『ナチュラル』『愛と哀しみの果て』『幸福の条件』『スパイ・ゲーム』など。監督作に『リバー・ランズ・スルー・イット』『クイズ・ショウ』『大いなる陰謀』(兼出演)などがあり、2013年の『オール・イズ・ロスト 最後の手紙』では一人芝居の演技力を絶賛された。出演の遺作は『アベンジャーズ/エンドゲーム』のアレクサンダー・ピアース役(他に声の出演で遺作あり)。監督の方は12年の『ランナウェイ/逃亡者』(兼出演)。

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