新人戦の対局中、盤に向かう主人公・桂介の迫力ある姿を捉えた本編映像
本作は、人間ドラマと殺人事件にまつわる謎が交錯しするヒューマンミステリー。とある山中で身元不明の白骨死体が発見された。手掛かりは死体とともに発見された高価な将棋の駒。捜査の末、その駒の持ち主は、将棋界に彗星のごとく現れ時代の寵児となった天才棋士、上条桂介だと判明する。さらに捜査の過程で、桂介の過去を知る重要人物として、<賭け将棋>で圧倒的な実力を持ちながら裏社会に生きた男、東明重慶(ルビ:とうみょう しげよし)の存在が浮かび上がる——。
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youtu.be主演の坂口健太郎が演じるのは、ある事件の容疑者となった天才棋士・上条桂介。捜査が進むにつれ、桂介の過去が徐々に明らかになっていき、また、彼を取り巻く人々の中には<賭け将棋>の裏世界で生きる男の存在が浮かび上がる。桂介の棋士としての人生は明るいだけではなく、むしろ深い悲しみや苦悩があることは、予告映像で映し出される桂介の生気のない顔からも感じ取れる。
そんな上条桂介という難役に挑んだ坂口。企画当初、熊澤監督は坂口について「繊細さが光るラブストーリーが似合う俳優」というイメージを持っていたという。しかし、「彼の大人の魅力をもっと見てみたい」という期待を込めてオファー。その監督の声にしっかりと応え、坂口は桂介という人間が抱える複雑な心情と矛盾を見事に“演じ切り”、監督を唸らせた。熊澤監督も「繊細な感情の流れをすごく大切に演じてくれた」と絶賛している。
解禁された本編映像は、新人戦の対局中、盤に向かう桂介の迫力ある姿を捉えたシーンを収めたもの。迷いのない手つきで駒を進める桂介は、余裕すら感じさせる表情で相手を圧倒し、さらにはその視線で相手を刺すかのように捕らえて離さない。勝利を収めても決して笑顔を見せない桂介の姿からは、坂口健太郎が役に込めた複雑な感情と圧倒的な存在感がひしひしと伝わってくる。
撮影時33歳だった坂口は、「33歳の自分にこの役が来たということは、33年間分の自分を含めて芝居をすることだと思っていました」と語っている。さらに坂口は「演じながら苦しくなることもしんどくなることも多かったけれど、3人(庸一、唐沢、東明)からそれぞれの愛情を感じていました」とその撮影を振り返っている。
先週16日(木)には、本作の公開を引っ提げて、主演の坂口のほか、渡辺謙、さらに、佐々木蔵之介、土屋太鳳、高杉真宙ら、豪華キャストが勢ぞろいしたジャパンプレミアイベントが行われた。イベント後に上映を観たファンからは、「面白かった!1人の人間のそれは壮絶な人生を覗き見てしまった。また見に行きたい。」「人生最後に観たい作品だと思った。比較的静かに進んでいく中で見える役者さんの表情の演技に魅せられた。愛とは対極にあるような感情も持ち併せているのが人間だというような描写が多く心揺さぶられた。」といった声がSNSに投稿されている。
『盤上の向日葵』
10月31日(金)全国公開
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント/松竹
©2025映画「盤上の向日葵」製作委員会



