2025年11月21日(金)からBunkamuraル・シネマ 渋谷宮下ほか全国公開のタイラー・タオルミーナ監督『クリスマス・イブ・イン・ミラーズ・ポイント』。本作の空気感を凝縮した本編クリップ映像が2本公開。郊外のクリスマス・イブを舞台に人々のささやかな交流と、そこに流れる“距離”を静かに見つめた独特の温度感とユーモア、そして少しの残酷さが垣間見える2つのシーンとなっている。

現代アメリカ映画の空白に新しい神話を紡ぐ才能、タイラー・タオルミーナ監督

1本目の映像は、4世代の家族たちがクリスマス・イブに集う食卓のシーン。大きなテーブルに料理が並び、笑い声が交錯する中、ひとりの男性が立ち上がり、スピーチを始める。年に一度のこの集まりを心待ちにしていると語り、乾杯の合図を取る——その一瞬には、温もりとともに、言葉にできない空気のずれや沈黙も漂う。華やかさと同時に、どこか観察的で、まるで“祝祭を遠くから眺める”ような独特の感覚が残るシーンだ。

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2本目の映像は、クリスマス・イブの夜にベーグルショップへ集まる若者たちの姿。そこには、マイケル・セラとグレッグ・ターキントン演じる警察官コンビの姿も見える。会話のリズムや沈黙の間に漂う、退屈と期待の入り混じった時間。やがて彼らは車に乗り込み、何かを探すようにイブの夜の街へと走り出していく。郊外の夜を切り取ったこのシーンには、若さの自由さと、その裏にある孤独もまた同時に映り込んでいるかのよう。

https://youtu.be/eAYd5xH8wts

どちらのクリップにも、タイラー・タオルミーナ監督の鋭い観察眼と、日常の中に潜むユーモア、そして静かに忍び寄る“残酷さ”も息づいている。優しくも不思議な距離を感じさせるこの作品は、誰もが知る“クリスマス・イブ”のイメージを、少しだけずらして見せてくれる、そんな特別な一本だ。

『クリスマス・イブ・イン・ミラーズ・ポイント』
2025年11月21日よりBunkamuraル・シネマ 渋谷宮下ほか全国順次公開
2024年|アメリカ|カラー|108 分|原題:Christmas Eve in Miller’s Point
監督:タイラー・タオルミーナ/脚本:タイラー・タオルミーナ、エリック・バーガー/撮影:カーソン・ランド/音楽:オリー・ホワイト、トム・スタンフォード/編集:ケヴィン・アントン/製作:クリスタ・ミント、デヴィッド・クロリー・ブロイルズ、ダンカン・サリヴァン、マイケル・セラ/出演:マイケル・セラ、エルシー・フィッシャー、マリア・ディッツィア、ベン・シェンクマン、グレッグ・ターキントン、マチルダ・フレミング、フランチェスカ・スコセッシ、ソーヤー・スピルバーグほか

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