2022年に日本で公開され、興行収入は日本で公開されたインド映画の中で最も高い25億円超。全米興行ランキングでも初登場3位の快挙をあげ、第95回アカデミー賞で歌曲賞を受賞するなど、世界中の映画賞を席巻した『RRR』。熱狂的なファンによる多様な応援上映による異例のロングランヒット。「追いRRR」という言葉まで発生し、劇中の印象的な「ナートゥダンス」は、多くの人が真似をした動画のSNSでの投稿が相次ぎ、これまでインド映画に触れてこなかった観客を巻き込み瞬く間に社会現象と化した。
内容面でもインド映画界を飛び越え、世界屈指の巨匠となったS・S・ラージャマウリ監督が作り上げた常識を超えた迫力あるアクションシーンや映像美、魅力的なキャラクター造形が多くの観客を魅了。圧倒的で過剰なまでのエンターテインメント性から「地球最強の映画」「圧倒的で語彙力消失」「目と耳から接種する栄養」といったかつてない感想で埋め尽くされた。
そんなラージャマウリ監督の製作発表イベントには、世界各国のメディアに加え、総勢50,000人にも及ぶ観衆が詰めかけた。会場に設置されたスクリーンの大きさは幅51メートル✕高さ30メートル。これは日本最大級の大きさを誇るグランドシネマサンシャイン池袋にあるIMAX®シアター(幅約25.8m×高さ約18.9m)の約2倍の大きさとなり、渋谷109が横にすっぽり収まる幅と、高さはビル約10階建てに相当する。ステージ上での一挙手一投足に地鳴りのような歓声が会場を包みこむ異様な雰囲気。映画史上前例のない、世界最大の規模でイベントは行われた。
会場には、ラージャマウリ監督に加えて、本作に出演するインドを代表するスターが顔を揃えた。本作の主人公・ルドラを演じるのは、インドの国民的スーパースター、マヘーシュ・バーブ。本作のヒロイン・マンダキニを演じるのは、『マトリクス レザレクションズ』などに出演しハリウッドでの活躍を広げているプリヤンカー・チョープラー・ジョナス。そして、本作のヴィラン・クンバを演じるのは、『SALAAR/サラール』で日本のインド映画ファンにも馴染みが深いプリトヴィラージ・スクラーマン。
クンバを演じるプリトヴィラージ・スクマーランは、「数年前にラージャマウリ監督からメッセージが届いたんだ。次回作のヴィランを演じないか?会心の出来と言っていい、と。脚本を読んで5分で心を奪われた。監督のスケールとビジョンと野心。それはインドを代表する映画監督が、未踏の世界に挑む姿そのものだ。僕が受けた最初の衝撃は映画を見たら皆さんにも分かる。」と興奮した様子で熱弁。
マンダキニを演じるプリヤンカー・チョープラー・ジョナスは「愛するインドの映画に再び参加できてうれしい。ラージャマウリ監督にも感謝しています。あなたは先見の明を持っていて、"誰もできなかった方法“でインド映画を世界に導いた。私をマンダキニ役に選んでくださって感謝します"」とコメントした。
そして、ラージャマウリ監督は本作について「私はいつも新しい映画の制作に入る時はどんな映画になるか語るのが慣例だ。もちろん語れない映画もあったが、本作に関して言えば"言葉より映像“で物語らなければならない」とプロモーションムービーの制作のきっかけを話し「マヘーシュの父であり偉大な映画監督、クリシュナはテルグ語映画の技術を刷新した。そんな監督の息子が主演の映画で。私も新たな技術を導入できるのを誇らしく思う」と、本作は全編をIMAX®カメラで撮影をしていると明かした。
イベント内で世界初お披露目となったプロモーションムービーの上映が終わると、ステージ中央から続く花道に主演のマヘーシュ・バーブが“牛”に乗って登場。常識を覆す演出が続く中、本作の製作発表を祝う無数の花火がハイデラバードの夜空を照らし出した。
マヘーシュ・バーブは「まるで夢のような映画です。一生に一度関われるかどうかの企画だと思う。だから必要な努力は惜しまない。皆の期待に応えたい。そして何よりも監督の期待に応えたい。「Varanasi」の公開は全インドの誇りとなる。今日のイベントでタイトルが発表され、映像が公開された。この後に続く世界は人々の想像を間違いなく超えていきます」とコメントし、50,000の観衆による歓喜の声が鳴り止まぬ中、イベントは幕を下ろした。
今回、本作のファーストルックとなる3名のキャラクタービジュアルが解禁となった。ヒンドゥー教では「神の使い」として神聖な動物と見なされている牛に跨る勇猛果敢なルドラのビジュアルを筆頭に、『VARANASI(原題)』がどんな物語となるのか、想像力を掻き立てるビジュアルとなっている。


さらに合わせて解禁となった本作のプロモーションムービーは、紀元前から言い伝えられているインドの神々が描かれる壮大な映像になっている。
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youtu.be『VARANASI(原題)』
2027年日本公開
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