1910年、北イタリア・トリヴェロで創業したファッションブランド ZEGNA(ゼニア) が、2025年秋冬コレクションのキャンペーンを発表した。今回の主役を務めるのは、ゼニアのグローバル・アンバサダーである マッツ・ミケルセン。レージョ劇場の荘厳な館内から、アルプスへ続く静寂の風景まで、彼はゼニアの新作を纏い、凛とした存在感で“トリノスタイル”を体現してみせる。

究極の軽さと柔らかさを追求した「ヴェリュス・オウレウム」

今回のコレクションの主役となるのは、まるで重さを感じさせないほど柔らかなフランネルで仕立てられた新作スーツ「ヴェリュス・オウレウム」

肌に触れた瞬間に伝わる極上の手触り、身体の動きとひとつになるような自然なフィット感。それは単なる布ではなく、冬の空気すらまとうかのような深い静けさを備えている。

トラウザーは職人が手作業で仕上げ、内側にはピュアシルクのライニング。ゼニアの構築的な仕立てと素材のしなやかさが重なり、クチュール級の完成度を生み出している。丁寧にものごとを進める、ゼニアの哲学が一本一本の縫い目に流れ込んでいる。

マッツが纏う、落ち着きと自信というエレガンス

この最新コレクションを纏うのは、静かで確かな存在感を放つマッツ・ミケルセン。佇むだけで物語を生み、歩き出すだけで空気が変わる。彼の仕草には、スーツという衣服を超えて、人物の“内側”が透けて見えるような深さがある。

マッツにとってスーツは飾りではなく、内面を映す鏡のような存在。ゼニアのテーラリングを身にまとうことで、人の静けさ、強さ、成熟した自信が自然に浮かび上がる。

ブランドのアンバサダーである以上に、彼はゼニアの理想の男性像そのものであり、現代を生きるエレガンスの体現者と言える。

“トリノスタイル” 控えめで緻密なイタリアの美意識

画像: “トリノスタイル” 控えめで緻密なイタリアの美意識

キャンペーンの舞台となるのは、ゼニアゆかりの地・トリノ。イタリア的な魅力は、肩肘張らない自然体の佇まいと、研ぎ澄まされた意図の絶妙なバランスに宿る。

歴史ある街並みの間を歩き、朝の少し遅い時間にエスプレッソを味わう。その緩やかな時間に流れているのは、“トリノスタイル”と呼ばれる控えめなエレガンスだ。

トリノは長年クラフトマンシップと高級テーラーの中心地として名を馳せてきた街。その空気の中で、マッツが纏うヴェリュス・オウレウムは、伝統と現代の境界線を軽やかに超えていく。

レガシーの起源 “トリノスタイル”が生まれた瞬間

トリノの仕立屋に魅了され、長年その腕を頼っていた創業者エルメネジルド・ゼニア。自ら織り上げたファブリックを抱えて仕立屋を訪れ、試行錯誤しながら独自のスタイルを築き上げていった。その姿勢は、時代ごとに変わる流行とは無縁の、静かで揺るぎない“本質の美”を追い求めるものだった。

そんなある日、彼の元にトリノで最も権威ある<レージョ劇場>への招待状が届く。人生の節目ともいえる特別な機会に相応しい一着を求め、エルメネジルドは熟考の末、最高峰のファブリックであると自認する「ヴェリュス・オウレウム」でスーツを作って欲しいとオーダー。

そのオーダーは、単なる“特別な服”を超えて、ゼニアの美学とトリノのクラフツマンシップが響き合う新しいスタイルを誕生させた。これこそが後に“トリノスタイル”と呼ばれ、ゼニアを象徴する洗練の基準となったのである。

ゼニアが見つめる未来 “スーツとは何か”の再定義

ゼニアにとって、スタイルとは単なる見た目ではない。深い感動、時代を映す視点、そして緻密なクラフトマンシップの結晶である。冬の静けさと共に、ゼニアの新しいエレガンスが静かに輝きはじめる。

画像: MADS MIKKELSEN IN TORINO www.youtube.com

MADS MIKKELSEN IN TORINO​

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