第50回報知映画賞選考委員

渡辺祥子(映画評論家/第1回より選考委員)

見城 徹(株式会社幻冬舎代表取締役社長/第34回より選考委員)

松本志のぶ(フリーアナウンサー/第34回より選考委員)

藤田 晋(株式会社サイバーエージェント代表取締役社長/第37回より選考委員)

LiLiCo(映画パーソナリティ/第39回より選考委員)

荒木久文(映画評論家/第40回より選考委員)

YOU(タレント/第44回より選考委員)

浅川貴道(読売新聞東京本社編集局文化部映画担当/第50回より選考委員)
他、報知新聞映画担当記者 3名
「報知映画賞50回を迎えて」 渡辺祥子

選考会議の風景
今年4月のはじめに『国宝』を見たあと、報知映画賞に関係する知人に試写室を出るところで会ったので思わず、「もう第50回の作品賞は決まりですね」と言ったらあちらも「そうですね」とおっしゃった。
1位になる賞を選ぶのは大変だ。誰もが文句なく一等賞に推せる作品に出合える機会は滅多にない。だから選考会では結論が出るまでに時間がかかる。なんといっても他の賞に先駆けて発表される賞だから責任がある(笑)。よく他の賞の関係者に会うと、「賞なんてさっさと決まるでしょ?」と言われるが、報知映画賞の場合それはない。みんなさっさと結論を出したいと思っているはずだが、心に決めた作品のために闘う! と手を抜かないことは50回をずっと見てきた私は断言できる。
『国宝』は劇場公開の6月6日までにはまだ日がある頃から評判は高まるばかり。でも選考会はまだ先、と思ううちに『宝島』が出てきて『盤上の向日葵』が生まれ『旅と日々』や『爆弾』も面白く、今年は『国宝』で決まり、と思ったらとんだ大違い⁉ なんて状態は例年通りじゃないですか・・・。
そんなふうに思っている私が心に秘めた今年のナンバーワン洋画は…? これを2025年のトップにするために来る選考会では頑張らなくちゃ! と胸に秘めた対象があるのは、選考委員全員のはず。
第50回の注目作品、注目の人は?
『国宝』(6月6日公開)は観客動員数1,000万人を突破して、興収は150億円超え。吉沢亮主演で、歌舞伎の世界を描いたこの作品は、邦画実写作品として22年ぶりの100億円突破。10月末日現在、邦画歴代興行収入ランキングで『踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』に次ぐ2位を記録している。25年最大の話題作といわれる本作がいくつの賞に輝くのか注目。またアニメでは「鬼滅の刃」シリーズの最新作となる劇場版『鬼滅の刃 無限城編 第一章 猗窩座再来』(7月18日公開)が興収をどこまで伸ばすか注目されており、その評価がどうなるか? アニメ賞の行方も気になる。その他にも乱戦が予想される主演女優賞、男女助演賞、新人賞…と興味は尽きない。
記念すべき第50回のスケジュールなど
すでにノミネート投票は締め切られ、ノミネート作品や俳優などは報知新聞上および報知新聞社 ホームページにて発表されている。11月中に選考会議が開催され、各賞が決定。11月下旬から12月上旬に各賞発表、12月中旬に都内のホテルにて授賞式が行われる。
