25年前から日本で映画を撮るのが夢でした
2026年2月27日(金)の日本公開を前に、『レンタル・ファミリー』の【ヒット祈願・来日記者会見】が、ロケ地のひとつでもある神楽坂・赤城神社で、2月4日に開催された。オール日本ロケで行われた撮影以来、約2年ぶりの来日となった主演のブレンダン・フレイザーはじめ、HIKARI監督、共演者の平岳大、山本真理、ゴーマン シャノン 眞陽、柄本明が集結し、撮影時の思い出などを語ってくれた。

ブレンダン・フレイザー
拝殿での祈祷を終え、晴れやかな表情で登壇した一同。会見場に現れると、まず、約2年ぶりの来日となった主人公フィリップ役のブレンダンは、「日本のトップのフィルムメーカー、俳優さんが集まって作った作品なので、その一部になれてうれしいです」と挨拶し、「実は、25年前に初めて来日した際に、ひそかに日本で映画に出たいという夢を持っていました。そういった意味でも、この作品に出会えてうれしく思っています」と、本作が夢をかなえた作品であることを明かした。
続いて、HIKARI監督は、赤城神社でのヒット祈願について「願い事はいつもたくさんあるのですが、今日、神楽坂に来て、ロケをした当時の撮影を思い出して、思わずウルッときてしまいました」と、思い出の地でのファミリー再会に感動。続けて、「本作は一人で寂しいと思っている人、行き詰っている人の背中を押したいと思って作ったので、この映画を世界中の人たちに観てほしいという願いを込めて祈祷しました」と、作品に込めた熱い想いを語った。
また、久しぶりの日本でヒット祈願を行ったブレンダンは、「互いを称え、リスペクトするという空気感があり、神社の中というのはなかなか見ることはできないと思うので、感無量でした」と厳かな雰囲気を語った。

HIKARI監督

平岳大
劇中の「レンタルファミリー社」の社長・多田役の平岳大は、日本での撮影を振り返り、「この5、6年、海外で仕事をしようと決めて活動していたのですが、やっぱり日本に帰ってくると安心するというか……『テンション爆上がり』です(笑)。海外で仕事したからこそわかる日本の良さを再認識しています」と、凱旋した感想を述べた。
「レンタル・ファミリー社」で働くフィリップの先輩・愛子役の山本真理は、本作の題材のひとつである「レンタル・ファミリー」という仕事について、「私もアメリカを拠点に活動していて、『日本人って本当にやさしいよね』と色々な人に言われます。そして私も日本に帰ってくるたびに感じていますが、裏を返せば、他者のことを考えすぎて苦しくなってしまうこともあるのでは。自分のことだけを考えてもいい時間を、誰かの肩を借りて感じることができるのがレンタルファミリーのサービスなのかなと思います」と、自説を披露してくれた。

山本真理

ゴーマン シャノン 眞陽
本作がハリウッドデビューとなり、フィリップが代理の父となる少女・美亜を演じたゴーマン シャノン 眞陽は、まず監督について「太陽みたいでした!まぶしくてみんなをニコニコさせてくれる。撮影中も『シャノーン!』と寄ってきてくれて、2人でじゃれあっていました」と無邪気にコメントし、皆を笑顔に。ブレンダンとの共演についても「夢みたい。言葉にできないです。優しくて、本当に親戚の叔父さんみたいで。(ブレンダンが)帰っちゃうのが寂しいです」と可愛らしく答えていた。
物語の中でも重要な登場人物として描かれる記憶をなくしつつあるベテラン俳優役の柄本明は、ブレンダンとの共演について「ブレンダンさんは大きい方です。クジラほど大きくはないですが(笑)」とブレンダンが出演した『ザ・ホエール』にかけてジョークを入れつつ、「ブレンダンさんの大きな優しさがそのままフィリップに移動して演じているという感じで、一緒にお仕事ができて非常に感動しました」と称賛した。
これに対しブレンダンも「柄本さんと同じ気持ちです。私も日本語を話すシーンがありますが、私が日本語を話すことよりもと柄本さんが英語で話すシーンの方がすごいですよ!」とリスペクト返しを。 すると柄本は、「そうなんですよ!僕は英語を喋れないし、ブレンダンさんは日本語を喋れない。そういう意味ではブレンダンさんと共闘できたと思います」と振り返り、「撮影時は具体的な相談をしたことはなかったんですが、ブレンダンの顔を見ると自然にお芝居が出てくるんです」と、言葉の壁を超えた演技だったことを明かした。

柄本明

その後、第31回米クリティクス・チョイス・アワードの若手俳優賞にノミネートされたシャノンは、初めての授賞式体験について質問を受け、「信じられなかったです! 監督も応援に来てくれたんですけど、有名な人がいっぱいいて、『あの人もあの人もいる!!』と感動しました」と興奮して当時の様子を教えてくれた。「同じ年頃の人もいたので、『これから一緒に映画に出られるといいね、支えあっていこう!』と話しました。アリアナ・グランデとも一緒に写真を撮って、夢みたいでした」と、喜びいっぱいの表情で答えた。
会見の最後、HIKARI監督は、「本作を日本中の人に観ていただきたいです。作品を観る中でピンときたことがあったらそれを感じ取って、誰かのことを思い出したら、是非その人に電話してみてください。人とのつながりは私たちにとって本当に大事なことだと思います」と本作に込めたメッセージを強調した。
さらに、MCからHIKARI監督が「第76回ベルリン国際映画祭」コンペティション部門の審査員に選出されたことに触れられると、会場からは大きな拍手が送られた。
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