文・清水久美子(海外ドラマ・映画・音楽ライター)/デジタル編集・スクリーン編集部
カバー画像:『ハリー・ポッターと賢者の石』より
Harry Potter characters, names and related indicia are trademarks of and © Warner Bros. Entertainment Inc.
Harry Potter Publishing Rights © J.K.R.© 2026 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.

25年経っても決して色褪せない冒険の始まり

2001年の冬、映画館に『ハリー・ポッターと賢者の石』を観に行き、キラキラした目の少年ハリーと出会った。子供の頃から魔法と英国が大好きだった筆者は、映画の世界にみるみるうちに引き込まれ、何度か訪れたことのあるロンドンのキングス・クロス駅に、本当に9と3⁄4番線があるような気分になってワクワクした。

幼い頃に両親を亡くし、親戚の家で暮らすハリーは、愛を注いでもらえない孤独な日々を送っていたけれど、ダニエル・ラドクリフが演じる映画版のハリーは、どちらかと言うと飄々としており、伯父・伯母・いとこにつらく当たられても、あまり気にしていな様子なのが良かった。そこへ、「ホグワーツ魔法魔術学校」への入学許可証が届き、ハリーの人生が一変する。前出の9と3⁄4番線の壁を通り抜け、「ホグワーツ特急」に乗り込み、生涯の友となるロンとハーマイオニーに出会うハリー。そして、入学式での「組分け帽子」によって、入る寮が「グリフィンドール」に決まった時、ハリーの笑顔を見て、彼が自分の居場所を見つけた喜びが伝わってきた。

シリーズ1作目の『ハリー・ポッターと賢者の石』は、自分が何者か分からなかった主人公が、自身の中にあった魔法の特別な才能を見出し、開花していく第一歩が描かれる作品だ。親戚の家の階段下の物置のような場所を部屋として使わされ、窮屈な空間で過ごしていたハリーが、ホグワーツに入り、水を得た魚のように生き生きとしていくさまを見るうちに、物凄く心が躍るような気分を味わうことができたのを覚えている。ハリーに感情移入しながら、彼と同じ目線で、ホグワーツでの様々な“初体験”を体感し、驚いたり、面白がったりと、遊園地に行ったような感覚で映画にのめり込んでいった。J.K.ローリングが作り出したハリー・ポッターワールドを、クリス・コロンバス監督は見事に映像化したと思う。大人である筆者も子供のような気持ちで、目に映るもの全てに夢中になった。

前述の通り、魔法というものが大好きな筆者は、本作に登場する「透明マント」など、数々の魔法アイテムや、真似して言ってみたくなる呪文も大いに楽しんだ。何より、両親が魔法使いではない「マグル」であるハーマイオニーでも、一生懸命に学べば魔法使いになれるということに夢を感じた。エマ・ワトソンが好演する優等生のハーマイオニーが必死に魔法を学ぶ姿に、同じくマグルである筆者も彼女のようになりたいと思わずにはいられなかった。筆者同様、ホグワーツで魔法を学びたいと思った観客はきっと多いに違いない。アイテムや呪文も興味深いものばかりだが、「クィディッチ」のシーンには最も心をつかまれた。空を飛ぶのが夢なので、いつかスカイダイビングに挑戦したい筆者にとって、箒に乗って飛行しながら行うクィディッチは、最高に楽しそうなスポーツだ。ハリーにはクィディッチの才能もあり、試合の際に輝いていたのも印象的だった。

ハリーの運命には暗い影も付きまとい、楽しいことばかりではない試練も待ち受ける。映画もシリーズが進むうちに、ちょっと怖いシーンも出てくるようになり、ハリーの苦悩が描かれることもある。だが、魔法の冒険物語が始まる1作目の『ハリー・ポッターと賢者の石』は、ラドクリフ扮するハリーがとても愛らしく、ルパート・グリントが演じるロンや、ハーマイオニーとの友情を深めていく姿を見守り、絶対にシリーズを完走したいと思わせてくれた。映画館での初めての鑑賞後、テレビで放送される度に家族と一緒に楽しみ、もう何度観たか分からないくらい大好きな『ハリー・ポッターと賢者の石』は、25年経っても決して色褪せることはない。

『ハリー・ポッターと賢者の石』
デジタル配信中

権利元:ワーナー ブラザース ジャパン
ブルーレイ&DVD発売元/販売元:ハピネット・メディアマーケティング

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