「ハリー・ポッター」シリーズに欠かせない存在だったダニエル・ラドクリフ、エマ・ワトソン、ルパート・グリントのトリオ。無名の子役だった彼らはシリーズ出演によってまさに人生が変わるような人気者になりましたが、その後どんな活躍をしているのでしょうか。それぞれのデビューから現在までを振り返ってみましょう。(文・米崎明宏/デジタル編集・スクリーン編集部)
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ハリウッドのチャイニーズ・シアター前にそろって手形足形を刻んだ

ナショナル・ムービー・アワードでファミリー映画賞を受賞し3人で授賞式に

最終作『死の秘宝 PART2』の頃はすっかり大人になった3人

ダニエル・ラドクリフ(ハリー・ポッター役)
Daniel Radcliffe

若くして億万長者になっても
個性派俳優として演技力を磨いていく

11歳でハリー・ポッター役に抜擢され、それまではTV作品「デビッド・コパーフィールド」などに出演したくらいの新人子役だったが、映画の公開後、一躍世界中の注目を集める人気者になったダニエル・ラドクリフ。2001年から11年まで「ハリー・ポッター」シリーズ全8作品にすべて主演し、名声を確立した。一方で英国の30歳以下の芸能人億万長者第1位にもなったことで、普通なら一生仕事をしなくても暮らしていける立場になったのだが、彼は俳優業を続けていく道をチョイス。

まずは「ハリポタ」シリーズの継続中に「エクウス」で経験した舞台に興味を示し、シリーズ終了直後、ミュージカル「努力しないで出世する方法」でブロードウェイ・デビュー。着々と実力をつけ、22年から出演した「メリリー・ウィー・ロール・アロング」で絶賛され、トニー賞ミュージカル俳優賞を初受賞する栄誉を得ている(この作品は25年に映画化され、そちらにも主演)。

トニー賞でミュージカル俳優賞を受賞したダニエル

映画の方もハリー・ポッターのイメージに囚われない役柄で新たなファンを獲得していく。「ハリポタ」終了直後に主演した『ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館』(12)はゴシック風ホラーだったが、その後『キル・ユア・ダーリン』(13)でビート文学の詩人アレン・ギンズバーグを演じたり、『ホーンズ 容疑者と告白の角』(13)では頭に特別な力を持つ角が生えてくる男を、『ヴィクター・フランケンシュタイン』(15)ではフランケンシュタイン博士の身体的に特徴のある助手イゴールを、『スイス・アーミー・マン』(16)では万能な死体役を、『ガンズ・アキンボ』(19)では両腕に銃を固定される男を演じるなど、他の俳優なら尻込みしそうな難役?を積極的に選んで、逆に好評を得ている。

また『グランド・イリュージョン 見破られたトリック』(16)や『ザ・ロスト・シティ』(22)では脇に回って悪役に挑戦。前者ではマジックを否定する科学者、後者では謎の億万長者というヴィランを楽しんで演じ、役柄を拡げている。

こうして個性派アクターとして成長を続けているダニエルは、私生活では23年に長年の恋人エリン・ダーク(『キル・ユア・ダーリン』で共演)とのあいだに男の子が誕生し、一児のパパに。インタビューで息子と一緒にいる時間を増やすために仕事をセーブするかもしれないと言っていたダニエルだが、演技をやめることはないと断言。多くの人気子役がその後の俳優人生で苦難の道を歩むことになるショービズ界で、ダニエルは堅実にキャリアを積み上げているようだ。

エマ・ワトソン(ハーマイオニー・グレンジャー役)
Emma Watson

名門大学に進学しつつ
女優業も大忙しだったが現在は休業中?

「ハリー・ポッター」シリーズ全作でハーマイオニー・グレンジャー役を演じたエマ・ワトソンは、本シリーズに参加する前は演技経験がほとんどゼロという少女だった。それでもハーマイオニー役は好評で、ティーン・チョイス・アワードなど数々の賞を受賞するなど成功を収めている。

そんなエマは「ハリポタ」が11年に終了すると、出演オファーが殺到。『マリリン7日間の恋』(12)ではエディ・レッドメインと共演、『ウォールフラワー』(13)ではピープルズ・チョイス賞を受賞、『ブリングリング』(13)ではソフィア・コッポラ監督から声をかけられている。ラッセル・クロウらが共演の『ノア 約束の舟』(14)でハリウッド・メジャー作品に進出。『コロニア』(15)『リグレッション』(15)などを経て、ディズニーの実写版『美女と野獣』(17)でヒロイン、ベルを演じて大成功。映画の大ヒットと共に、エマの人気も再上昇。ハーマイオニー以上の当たり役となった。

『美女と野獣』のプレミアに出席したエマ

映画出演は『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』(19)以降、遠ざかっているが、インタビューでは絶対に演技に復帰するつもりだと語っている。

一方のプライベートでは特に学業が優秀で、名門のブラウン大学に入学し、14年に卒業。23年にはオックスフォード大学大学院のクリエイティブ・ライティング・コースに入学している。またロマンスの噂もひっきりなしで、これまでにレオ・ロビントン、ブランドン・グリーン、ライアン・ウォルシュ、キーラン・ブラウンなどなど何人ものお相手の名前が浮上している。

ルパート・グリント(ロン・ウィーズリー役)
Rupert Grint

TVシリーズで売れっ子になり
新作ではジョニー・デップと共演!

「ハリー・ポッター」シリーズのロン役には自分がふさわしいとオーディション用の映像を自分で作って応募したことから見事に役をゲットしたルパート・グリント。一躍人気者になった彼もダニエルやエマと一緒にシリーズ全作を完走。そしてその間にも『サンダーパンツ!』(02)や『ターゲット』(09)といった別作品にも出演していた。

「ハリポタ」終了後もキャラクター・アクターとして活動を続け、『バレット・オブ・ラヴ』(13)ではマッツ・ミケルセン、『CBGB』(13)ではアラン・リックマンと共演(共に日本劇場未公開)。近年は主にTV出演作が目立ち、「スナッチ・ザ・シリーズ」「アガサ・クリスティー ABC殺人事件」「サーヴァント ターナー家の子守」「ギレルモ・デル・トロの驚異の部屋」などに次々出演。隠れた売れっ子ぶりがわかる。映画は「サーヴァント」で組んだM・ナイト・シャマラン監督の『ノック 終末の訪問者』(23)に出演。

そして最新作『エベネーザ:ア・クリスマス・キャロル』(原題)ではジョニー・デップと共演することが決まっている。またエド・シーランと交流があり、昨年、彼の「A Little More」のミュージック・クリップにも出演している。

そしてプライベートでは長年お付き合いしていたジョージア・グルームが20年に二人の第一子となる女の子ウェンズデーを出産。さらに25年には第2子ゴールディが誕生した。子供たちの姿をインスタなどに投稿して溺愛ぶりが伺える。

先日行われたベルリン国際映画祭に新作『Yon Lapsi』で出席したルパート

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