Photograph by Aidan Monaghan/HBO
THE NEW STARS & LEGENDS
魔法ワールド新時代の幕開け!ドラマ版「ハリー・ポッター」始動

写真はHBOオリジナルTVシリーズ「ハリー・ポッター」にてハリー役を務めるドミニク・マクラフリン
Photograph by Aidan Monaghan/HBO
第1作『ハリー・ポッターと賢者の石』の公開から25年。この記念すべきアニバーサリーイヤーを迎え、2027年配信予定のHBOドラマ版「ハリー・ポッター」の製作が本格的に始動した。なかでも世界中が熱い視線を注ぐのは、ハリー、ロン、ハーマイオニーという「お馴染みの顔ぶれ」を新たに引き継ぐ3人のキャストたちだろう。
今回のキャスティングにあたり、製作陣はイギリスとアイルランド全土でオープンオーディションを実施。応募者数は約3万2000人という驚異的な数字にのぼった。その中から選ばれた3人は、驚くほど原作のイメージに近い「原石」たちだ。
ハリー役を射止めたのは、スコットランド出身で現在11歳のドミニク・マクラフリン。2024年には舞台「マクベス」に出演し、かつて映画版でヴォルデモートを演じたレイフ・ファインズと共演を果たしている。さらに、超能力を持つ少年たちを描くBBCのドラマ「Gifted(原題)」、ニック・フロストと共演するコメディ映画『Grow(原題)』への出演など、舞台から映像作品まで着実に実績を積んでいる期待の新星だ。
ドラマ版「ハリー・ポッター」でハグリッド役を務めるニック・フロストと映画『Grow(原題)』のプレミアにて
自身も幼い頃からのファンだというドミニクは、「少し非現実的な感覚だった。夢のような役。演じられることにすごくワクワクしている」と英BBCのインタビューで語っている。 はにかむ彼の瞳には、かつてのダニエル・ラドクリフが放っていた「等身大のヒーロー」としての輝きが確かに宿っている。
また、脇を固める二人も個性的だ。ハーマイオニー役のアラベラ・スタントンは、ウエストエンドの舞台「マチルダ」で主演を務めた実力派であり、オーディオブックのナレーターもこなす知性派。ロン役のアラステア・スタウトは、広告出演のみのキャリアから抜擢された。その飾らない素朴さは、物語に新たな温かみをもたらしてくれるに違いない。
新たな「魔法」を吹き込む、豪華大人キャスト陣にも注目!
新シリーズが単なるリメイクに留まらないことは、発表された豪華な大人キャスト陣を見れば一目瞭然。まず、ホグワーツ魔法魔術学校の校長・ダンブルドア役には、ジョン・リスゴーが決定。「ザ・クラウン」で見せた圧倒的な存在感に、彼ならではの知略家としての深みが加わった、新しい賢者像に期待が高まる。また、厳格さと慈愛を象徴するマクゴナガル役には、ジャネット・マクティアが抜擢。前作のイメージを大切にしつつも、彼女にしか出せない凛とした強さがホグワーツに新たな息吹を吹き込むはずだ。
ジョン・リスゴー(ダンブルドア役)
ジャネット・マクティア(マクゴナガル役)
そして、世界中のファンが注目するスネイプ役には、若き実力派パーパ・エッシードゥ。原作の設定に近い「30代の若きスネイプ」が抱える苦悩を、彼がどう鮮烈に体現するのか。さらに、ハグリッド役のニック・フロストは、持ち前の温かさに「ワイルドさ」を加えた新解釈を予告。この顔ぶれがどのような化学反応を起こし、いかなる「新しいハリー・ポッター」を見せてくれるのか、期待は膨らむばかりだ。
パーパ・エッシードゥ(スネイプ役)
ニック・フロスト(ハグリッド役)
ドラマ版で初めて映像化されるマルフォイ家の内側!
注目のマルフォイ親子を演じる顔ぶれもついに明らかになった。ルシウス役には、『ブルックリンの恋人たち』などで知られる実力派ジョニー・フリン。そして息子ドラコ役には、BBCドラマ「LORD OF THE FLIES/蠅の王」で鮮烈な存在感を放っている期待の14歳(2026年3月時点)、ロックス・プラットが抜擢された。現場での相性も抜群なようで、ロックスは父役のジョニーを「素晴らしい俳優だし、人としても魅力的」と絶賛している。
「彼がなぜああなったのかが見えるシーンがある」とプラットが海外インタビューで語る通り、物語は早い段階から親子関係を深掘りしていく。一人の少年としての背景がどう紐解かれるのか、ドラマ版ならではの重厚な人間模様に期待が寄せられている。
ロックス・プラット(ドラコ役)
ジョニー・フリン(ルシウス役)
SOUND & VISION
新シリーズを支える気鋭のクリエイター陣!
ドラマ版のクオリティを保証するのは、近年のTVドラマ界を席巻するエミー賞常連の精鋭たち。まず、物語の心臓部である脚本とショーランナーを担うのは、フランチェスカ・ガーディナー。ドラマ「メディア王 〜華麗なる一族〜」や「キリング・イヴ/Killing Eve」で緻密な人間心理を描き出した彼女が、魔法界の住人たちにどんな深みを与えるのか。
監督と製作総指揮には、同じく「メディア王」や映画『ザ・メニュー』のマーク・マイロッドが就任。さらに製作総指揮には、原作者のJ.K.ローリングを筆頭に、映画版全8作のプロデューサーを務めたデヴィッド・へイマンが名を連ねる。
ドラマ版の脚本を務めるフランチェスカ・ガーディナー
監督のマーク・マイロッド
巨匠ハンス・ジマーが紡ぐ、新たなサウンドマジック!
ドラマ版の音楽を担当するのは、数々の名曲を世に送り出してきた巨匠ハンス・ジマーに決定。彼は共同作曲者のカラ・タルヴェ、アンジェ・ロズマンと共に、全7シーズンにわたる壮大な物語の全編を音楽で支えていくことになる。
ジマーは「『ハリー・ポッター』の音楽的遺産は、あらゆる作曲家にとっての指標」と語り、ウィリアムズら先人たちが築いた世界への深い敬意を表明。その上で、「この音楽で、観客を少しでも魔法に近づけたい」と、10年計画のプロジェクトに挑む熱い意気込みを明かしている。
ドラマ版ならではの圧倒的スケールで放たれる、重厚な劇伴に期待が高まる。
ドラマ版の音楽を担当するハンス・ジマー
Photos by Getty Images










