アメリカが誇る「モダン・ホラーの帝王」と呼ばれ、半世紀以上も第一線でベストセラー作家として活躍し続けるスティーヴン・キングの小説第1作「キャリー」の映画化公開から今年で50年となります。これに合わせたように、今年は彼の原作の映画化作品が次々公開され、ドラマや配信など関連作も続くなど秘かなキング・ブームに。いま注目したいキング情報をまとめてチェックしましょう。
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Stephen King Profile

1947年9月21日アメリカのメイン州ポートランド生れ。2歳の時に父親が突然失踪し、母親一人の手で育てられた。メイン大学時代は教員の資格を目指しながら雑誌に小説を投稿。70年に卒業し、翌年妻タビサと結婚するも、教師の働き口が見つからずアルバイトもしながら執筆活動を続けて、地元高校の教師として雇用された。

74年に処女作「キャリー」が出版されデビュー、76年には同作が映画化され大ヒット。一躍注目の新人作家になり、続いて「呪われた町」「デッド・ゾーン」などの話題作を次々発表してベストセラー作家となり、これらも映像化され人気を呼んだ。アメリカの架空の地方都市を舞台にディテールにこだわる描写など独特の文章で“モダン・ホラーの帝王”とも呼ばれるように。

現在までに多数の小説を執筆して世界幻想文学大賞などを受賞。代表作には「シャイニング」「IT」「グリーン・マイル」などがあり、そのほとんどがハリウッドで映像化。時に自作を監督もしたり、カメオ出演も多く、映画界との半世紀に及ぶ関係性は好調。

今年製作50周年となるキング原作映画の第1作『キャリー』

名作ホラーとして名高い『シャイニング』

知っておきたいスティーヴン・キング豆知識

【 一日のルーティン 】

午前中は取り掛かっている作品を進め、午後は昼寝と手紙の返事を書く。夜は読書と家族の団らん。残りの時間でメジャーリーグ“レッドソックス”のテレビ観戦と急ぎの仕事に費やすという。

【 執筆スタイル 】

書斎に電話、テレビやゲーム機など気の散るものは置かない。窓はカーテンを引きブラインドをおろすが、音楽を大音量で鳴らしながら作業する。“メタリカ”、“ガンズ・アンド・ローゼズ”などヘビメタ、ハードロックの方が集中できるのだそう。

【 キング邸 】

76年から住んでいたメイン州バンゴーのスティーヴン・キング邸は現在、キング夫妻が創設したスティーヴン&タビサ・キング財団の活動拠点となっている。一般公開されていないがファンが訪れる名所である。「IT」の舞台となる架空の町デリーはバンゴーがモデル。

【 ボツ寸前だった処女作 】

プロデビュー作となった「キャリー」の原稿を書き始めたころ、気に入らず一度はごみ箱に捨てたが、それを拾った夫人が続きを書くように促した。

【 依存症だった時期 】

デビューした後、重度のアルコールや麻薬の依存症になった時期も。そのピークだった頃「クージョ」を書いたが、本人はどう書いたか記憶がないという。

【 好きな映画 】

キングはSNSで人生で最も好きな映画を明かしている。その10本は『カサブランカ』(43)『深夜の告白』(44)『黄金』(48)『ゲッタウェイ』(72)『ミーン・ストリート』(73)『ゴッドファーザーPARTⅡ』(74)『ジョーズ』(75)『恐怖の報酬』(77)『未知との遭遇』(77)『恋はデジャ・ブ』(93)で(製作年順)、自分が原作の映画は外している。

【 交通事故 】

1999年、散歩中にミニバンに後ろから轢かれるという不運に見舞われた。ヘリで病院に運ばれ命拾い。作家復帰を危ぶまれたが運よく快復。

青春映画の金字塔となった『スタンド・バイ・ミー』

キングの名言集

「文章はあくまでも血のにじむような一語一語の積み重ねである」

「取り掛かった作品は毎日きちんと書かないと
 頭の中で人物が張りを失くす」

「悪文のほとんどは疑いなく不安を根に発している」

「希望というのは良いものだよ。良いものは決してなくならないんだ」

「当たり前のことを規律正しくやっていればいい。それが幸福というものさ」

「楽しくなければ何をやっても無駄」

「作家を志すなら何はともあれよく読み、よく書くこと。
 そこで自分自身を教え込むことが何にもまして貴重な成果を生む」

「小説とは虚構の中にある真実のことで、
 この真実とはいたって単純 ── 魔法は存在する」

「才能は食卓の塩より安い。
 才能ある人と成功者の差は努力の差だ」

アカデミー賞4部門で候補となった『グリーンマイル』

これもオスカー7部門で候補になった『ショーシャンクの空に』

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