ベルギーの巨匠、ダルデンヌ兄弟製作——小児科病棟に入院した4歳児と、シングルマザーの予測不能な一夜をリアルタイムで追う、衝撃のヒューマンサスペンス
近年、新世代の才能が台頭してきたベルギー。1984年生まれのローラ・ワンデル監督の長編デビュー作『Playground/校庭』も世界的な注目を集めた。小学校を社会の縮図に見立て、全編にわたって新入生である7歳の少女の眼差しを採用した同作品は、大人にはうかがい知れない子供たちの残酷な世界を描き、カンヌ国際映画祭で国際批評家連盟賞受賞、米アカデミー賞国際長編映画賞ショートリスト選出を果たした。その衝撃的な内容と新人離れした完成度の高さは、日本でも多くの観客を驚かせた。
ワンデル監督の長編2作目となる待望の新作『アダムの原罪』は、小児科病棟を舞台にしたヒューマン・サスペンス。骨折して運ばれてきた4歳の少年とその母親の処遇をめぐって繰り広げられる息詰まる人間模様を、ひとりの献身的な女性看護師の視点に立って映し出す。ベルギーの巨匠、ジャン=ピエール&リュックのダルデンヌ兄弟がプロデューサーを務めた本作は、2025年の第78回カンヌ国際映画祭「批評家週間」のオープニングを飾り、大きな反響を呼んだ。
6.5公開『アダムの原罪』特報
www.youtube.comわずか72分の『Playground/校庭』に続き、79分というコンパクトな本編時間が特徴的な本作は、無駄を一切そぎ落とし、冒頭から観客を不穏な事態に引き込んでいく。医療従事者はすべての患者をケアしたい、母親は愛する我が子をずっと抱きしめていたい。ワンデル監督が描こうと試みたのは、そんな“当然のこと”がままならなくなってしまった現代社会の歪みである。
医療・福祉分野の労働環境改善が叫ばれる日本にとっても他人事ではない現実をあぶり出した本作は、慌ただしい激務に奔走するルシーの後ろ姿を手持ちカメラで追い続ける。その緻密に構築された映像スタイルは、時間軸を一夜に限定したフィクショナルなストーリーにドキュメンタリーのような臨場感と、並外れたサスペンスを吹き込んでいく。可能な限り登場人物に肉薄し、息づかいをもすくい取ろうとしたワンデル監督の演出は凄みさえ感じさせる。
主演女優ふたりの迫真の演技からも目が離せない。道徳的ジレンマに直面する看護師ルシーを演じるのは、『ジュリアン』でセザール賞主演女優賞に輝き、『CLOSE/クロース』『あやまち』など幅広いジャンルで活躍するフランスの実力派レア・ドリュッケール。『あのこと』で脚光を浴び、『タンゴの後で』『モンテ・クリスト伯』『ミッキー17』といった話題作が相次ぐルーマニア出身のアナマリア・ヴァルトロメイが、孤立したシングルマザー、レベッカの苦境を全身で体現する。ふたりの女性の葛藤、共鳴を通して希望のありかを模索する本作は、はたしてどこへ行き着くのか。
試写会応募概要
【試写会内容】
『アダムの原罪』トーク付き特別試写会
【日時】
6月2日(火)18:00開場/18:30開映(上映時間:79分) 20:30頃終了予定
【ゲスト】
月永理絵(ライター/編集者)、矢田部吉彦(前東京国際映画祭ディレクター)
【場所】
エスパス・イマージュ (東京都新宿区市谷船河原町15 東京日仏学院内)
【当選人数】
5組10名様
【応募方法】
STEP1▶X(旧:Twitter)でスクリーン・オンライン公式アカウント(@screenonline)をフォロー。
STEP2▶対象のツイートをリポストしてください。応募完了です!
【注意事項】
*ご当選者様にはスクリーン・オンライン公式Xからダイレクトメールをお送りしますので、必ず受信できるようにご設定ください。また、同メールにURLを掲載するフォームより必要事項についてご回答いただく場合がございます。その場合、期日までのご回答が無かった場合、当選を取り消しとさせていただく場合がごございます。あらかじめご了承ください。
*その他、当日の注意事項・詳細はご当選のご連絡を差し上げる際にお伝えいたします。
【応募締切】
5月17日(日)23時59分締切
『アダムの原罪』
6月5日(金) 新宿武蔵野館、シネスイッチ銀座ほか全国順次公開
配給:スターキャットアルバトロス・フィルム
ⓒDRAGONS FILMS – LES FILMS DU FLEUVE – LES FILMS DE PIERRE - LUNANIME – FRANCE 3 CINÉMA – BE TV & ORANGE – PROXIMUS – RTBF (TÉLÉVISION BELGE) – SHELTER PROD


