ホセ・ルイス・ゲリン監督 7月来日予定!
『シルビアのいる街で』(07)で世界中を魅了し、同じスペイン出身のヴィクトル・エリセ監督をして「現代スペインで最も優れた映画作家」と言わしめたホセ・ルイス・ゲリン監督。寡作ながら、劇映画とドキュメンタリーの垣根を軽やかに飛び超える傑作を手掛け続ける彼の『ミューズ・アカデミー』(15)以来10年ぶりとなる待望の新作長編が日本上陸。

登場人物は実際にバルセロナ郊外の集落、バルボナ地区に暮らす住民たち。地元で長年生活してきた者はもちろん、インド、ジャマイカ、ロシア、ウクライナなど世界中から集まってきた人たちを、バルセロナ出身のゲリンがインタビューするところから始まり、3年の歳月をかけ、愛情を込めて彼らの生活をフィルムに収めた。描かれるのは亡き妻を思い涙する老人、戦火から逃れてきた母娘、植物に話しかける果樹園の家族、ここではないどこかを夢見る若者。そして都市計画や環境問題、世代やアイデンティティをめぐる葛藤など全世界に共通する問題。みなが住むバルボナの歴史が鮮やかに綴られ、いつしか観る者を過去、現在、未来までつながった時間の旅へと誘う。この度、祖母と孫娘が庭で語り合うシーンをフィーチャーしたメインビジュアルのほか、川辺で陽気に踊る住民たち、パレスチナの国旗が掲げられたアパート、チャーミングな子供たちの表情などをとらえた場面写真も解禁となった。

ひとつの小さな地区を舞台として、生き続ける市井の人々と、流れ続ける人類の営みを愛の眼差しで見つめた『よき谷の物語』。喜びや悲しみ、それぞれの抵抗の形が幾重にも重なり、すべてのシーンから詩情があふれだす。人間が生きるうえで大切なものとはいったい何か、希望の兆しとともに思い出させてくれるような、宝物のような作品が完成した。
また、『よき谷の物語』の公開を記念して、美しき名作『シルビアのいる街で』もリバイバル公開決定。さらにホセ・ルイス・ゲリン監督 7月来日予定! 舞台挨拶など決定次第、後日HP等でお知らせされるということだ。

ホセ・ルイス・ゲリン監督
【あらすじ】
スペイン、バルセロナ郊外に位置するバルボナ地区。“よき谷”と名付けられたこの場所は川や線路に囲まれ、開発から取り残された陸の孤島でありながら、大都市の近くとは思えないほどの豊かな自然に恵まれた理想郷のようでもある。ここには20世紀半ばから移り住んだ住民の家族と、最近になってやってきた新世代の移民たちが共に暮らしている。文化や生活スタイルは異なるものの、子供たちはともに川で遊び、誰もがよく食べて飲んで、歌い、踊り、ひとときの安らぎを得る。そんな都会のオアシスに、新しく鉄道増設の計画が持ち上がった。住民説明会が開かれ、一部の人々は立ち退きを迫られるが……。
監督・脚本・編集:ホセ・ルイス・ゲリン 撮影:アリシア・アルミニャーナ
原題:HISTORIAS DEL BUEN VALLE(英題:Good Valley Stories)
スペイン、フランス/125分/カラー/ヨーロピアンビスタ
提供:マーメイドフィルム 配給:コピアポア・フィルム 宣伝:マーメイドフィルム、VALERIA
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