気づけば公開まで4カ月を切った『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』。多くが謎に包まれていましたが、サンディエゴ・コミコンで公開された特別映像にはさまざなヒントが。現地ホールHのマーベル・スタジオのパネルに参加し、その衝撃の映像を目の当たりにした杉山すぴ豊さんが映像の解説と考察をしてくれました。(文・杉山すぴ豊/デジタル編集・スクリーン編集部)
カバー画像:『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』より © 2025 MARVEL

SDCCで公開された特別映像
そこから見えた2つのこと!

 7月20日にリリースされた予告編、サンディエゴ・コミコン2026/SDCC2026のマーベル・スタジオのパネル(発表会)で会場限定でお披露目になった特別映像から『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』の概要が少しずつ見えてきました。以下、これらの映像を手掛かりに予想していきましょう。

アベンジャーズ、F4、XーMEN
── それぞれの世界が舞台になる!

まず予告編で明らかになったのはアベンジャーズやシャン・チーたちがいるアース616(マーベル・シネマティック・ユニバース/MCUの基本となる世界)、ファンタスティック4がいるアース828、そしてX-MENがいる世界(一応アース10005と言われていますが最終的にどう名付けられるかは不明)の3つの世界に関わる話です。マーベルからの公式のあらすじでは“Beloved heroes from three distinct universes will be set on a deadly collision course and ultimately face an existential threat unlike anything they've ever encountered.(異なる3つの世界から集った愛すべきヒーローたちが、致命的な世界の衝突の運命に巻き込まれ、やがて、これまでに遭遇したことのないような存亡の危機に直面することになる)”ですから、恐らく3つの世界が衝突し破滅的な破壊をもたらすインカージョンという現象が起こる、そしてヒーローたちの前にドクター・ドゥームが立ちふさがることが示唆されています。

ただ、この予告編ではアベンジャーズたちとファンタスティック4は手を組んでるのがわかるのですが、シャン・チーとガンビット、エレーナとミスティークが戦うシーンが挿入されています。つまりX-MENは他のユニバースのヒーローと敵対する?自分たちの世界を救うことが優先で他のユニバースのことなど知るか!というスタンスかもしれない。あるいはドクター・ドゥームにそそのかされた?

画像: 複数の世界が交差する本作。このスティーブは一体どこのスティーブ?

複数の世界が交差する本作。このスティーブは一体どこのスティーブ?

ドクター・ドゥームとは何者なのか。
── 語り部となるのはソーとスー?

この予告でわからないのがドクター・ドゥームはどこから来て、3つの世界を破壊しようとしているのかどうかです。サノスなりに銀河のことを考え半分の生命を奪ったように、ドクター・ドゥームはマルチバースを救うため、あえてこの3つの世界をなくそうとしているのかもしれません。しかしSDCC2026でお披露目になった映像ではこのドゥームの正体や目的がもう少しはっきりします。

筆者の記憶をもとにどんな映像だったかというと、

◻︎ 映像はドゥームが王座に座っているシーンから幕をあけ、ファンタスティック4のスーがドゥームについて説明する場面へ移ります。スーはドゥームことヴィクター・フォン・ドゥームが「昔は誰よりも優秀な人だった。しかし愛する者がすべて奪われた」と語ります。そしてリードとドゥームの間になにかがあったこともわかる。

◻︎ ソー、スティーブ・ロジャース、シュリ、シャン・チー、ロキ、サイクロップス、マグニートー、ガンビットらのシーンが挿入されますが、加えてスティーブとその子ども(赤ちゃん)、ソーと養女のラブ、ファンタスティック4のフランクリンとヒーローの子どもたちがクローズアップ。

◻︎ どこかの街(恐らくMCUですからNY)が破壊されており、リードがドゥームのせいでこうなったのか?的なことを言う。

◻︎ ドゥームとソーが対決。ドゥームはソーのストームブレイカー(サノスの首を斬り落とした、あの巨大な斧のような武器)による攻撃を軽々とかわし、そして巨大なロボット軍団を起動させます。

このロボット軍団はX-MENのコミックや映画でお馴染みの対ミュータント制圧用人型兵器センチネルです。このシーンの迫力に会場がどよめきました。

これらからわかってくることは、

◻︎ ドゥームはファンタスティック4と同じアース828の住人で優秀な男だったが、なにかの悲劇が彼を闇落ちさせた。

◻︎ その悲劇の原因がこの3ユニバースにいるヒーローたちにあると彼は思っている。

◻︎ やたらとヒーローたちの子どもが強調されるのはドゥームの悲劇とは子どもを失ったこと?

◻︎ 荒れ果てた地でセンチネルを起動させるということは最初にドゥームの犠牲になるのはX−MENの世界。

だとすればなぜソーがここにいるのか?ソーは7月20日の予告編からそうですが、ずっとドゥームを追っている立場のようです。つまりドゥームについてスーとソーが語り部的な役割です。

そう、ドゥームをつき動かすものがマルチバースを支配したいといういかにも悪人的な動機なのか、それとも失ったものを取り戻したい、ないし、そういう事態を起こした者たちへの復讐という個人的なものなのか、ここで大きく物語が変わってきますね。

また、ドゥームが“All of you have lived stolen lives.”というセリフを言います。直訳すれば「お

前たちは皆、盗まれた人生を生きてきたのだ」。この“盗まれた”の意味するものは?誰かの幸せを盗んで=奪って=他人を犠牲にしてお前たちはヒーローとしてのうのうとしている存在にすぎない、ということでしょうか?

今回のSDCC2026でドゥームとファンタスティック4の因果関係はわかったのですが、まだ最大の謎が残されています。それはなぜロバート・ダウニーJr.がドゥームを演じる必要があるのか=なぜトニー・スタークと同じ顔をしているのか?です。ここが明らかになるのは映画が公開されてからかもしれませんね。

画像: ソーの雷撃を指だけで受け止めるドゥームは確実に強者

ソーの雷撃を指だけで受け止めるドゥームは確実に強者

『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』
2026年12月18日(金)日米同時公開/ウォルト・ディズニー・ジャパン配給

© 2025 MARVEL

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