荒れた10代の過去と向き合えたのはなぜ?ジョニー・デップがたどってきた俳優人生を振り返ってみたい。(前編)
80年代に映画デビューし、50代となった今もハリウッドを代表するスターとして君臨するジョニー・デップ。「パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち」(03)が世界的なヒットを記録しシリーズ化されたことで、孤高の海賊ジャック・スパロウはデップにとって一世一代の当たり役になった。 しかし、この風変わりな海賊をはじめ、デップはいわゆる典型的なヒーローよりも、社会からはみ出したアウトローや弱者を描いた作品に目を向け、時には人生の負け犬のようなキャラクターを演じることで魅力を放ち、映画ファンの心をわしづかみにしてきた。そんな彼がたどってきた俳優人生を振り返ってみたい。