「偶然、飛び込んだ映画の世界。自由があって、何人もの人生を生きることが出来るから、映画は一生涯の仕事」『ブラッディ・ミルク』でセザール賞主演男優賞に輝く、フランス映画界注目の新星スワン・アルローが語る、フランス流・映画を仕事にするということ。高野てるみの『シネマという生き方』VOL.21
前回、シリーズ第21回『シネマという生き方』でご紹介した、アンヌ・フォンテーヌ監督最新作『マルヴィン、あるいは素晴らしい教育』の主演男優フィネガン・オールドフィールドが、惜しくも逃した今年のセザール賞主演男優賞。この賞をみごと勝ち得た男優はスワン・アルロー。ユベール・シャルエル監督作品『ブラッディ・ミルク』で輝きました。彼自身の映画への情熱はもちろん、この作品の監督のことなどなど、彼のインタビューを通して知り得たことは、まさしくシネマと共に生きるフランス的人生観。美貌なのに謙虚な彼の、フランス映画との等身大の取り組み方を教えていただきました。