観察映画『港町』で、町と人を言葉より愛と映像で伝える、
NY在住の映画作家、想田和弘監督来日インタビュー。
髙野てるみの『シネマという生き方』VOL.15
2007年に処女作『選挙』を発表するや、ベルリン映画祭をはじめ多くの映画祭で評価され、以来、NY在住の日本人ドキュメンタリー作家として、注目を集め続けている想田和弘監督。作品を「観察映画」と言い、自ら「観察映画監督」を自負する存在です。「観察映画」の「十戒」というストイックなルールを作品づくりに枷して、独自の映像主義を徹頭徹尾貫いているのも興味深いばかりです。最新作『港町』公開を前に、NYから来日した監督にインタビューをお願いし、たぐい稀な、「観察映画」の作り手としての息吹に触れることが出来ました。