(撮影/久保田司 取材・文/BIG ONE GIRLS編集部)
――舞台「フルーツバスケット The Final」が10月18日より開幕。今回、ファイナルを迎えますが、長い期間、同じ作品で主演を務められた感想を改めて教えてください。
いちばん最初にお話をいただいた時は、今まで味わったことのないプレッシャーを感じました。座長を務めるということもありましたし、日本だけではなく世界中で読まれている作品なので。かつ、そんな作品でヒロイン! 色々なプレッシャーがあって、最初はどうしようと思っていました。最初の舞台「フルーツバスケット」で千秋楽の時、続きがあるような終わり方でしたが、これが最後かもしれないと思っていました。セカンドがあるとは限らないし、同じ役を私ができるとも限らない。でも、その時に「まだ、この作品をやりたい!」と強く願いました。それから、セカンド、そして今回のファイナルへ。最初は不安でしたが、やりがいのある楽しい作品に変化しました。
――原作漫画やアニメは事前にご覧になっていたんでしょうか?
作品のタイトルは知っていたのですが、内容は存じ上げてなくて。舞台で演じるにあたって、初めて原作の漫画を読んでアニメを見ました。もっと早く出会っていればよかったと思った作品です。ちょっと後悔しました!
――「フルーツバスケット」のどういうところが魅力に感じましたか?
生きていく上で、大事にしたい言葉が詰まっていました。今まで、自分の狭い世界の中のことしか知らなかったけど、この作品の世界では、このキャラクターはこういう性格をしていたとか、自分が出会ってこなかったものがたくさんありました。幼稚園とか小学生とか中学生の時にこの作品と出会っていたら、私も違う生き方をしていたのかなと考えてしまいました。
――2nd seasonの最後には、慊人が女性だったとわかります。今作はどういう展開になるのでしょう?
めちゃめちゃ気になるところで終わってますよね(笑)。知らなかった方は、「この感情をどうしたらいいんだ!」と思ったんじゃないかと。この物語を見る中で、いちばん大事な秘密でしたが、最後に爆弾のように落として終わったので、ファイナルでどうなるのか……。そこから新しく動き始める物語もありますし、新鮮なお話を楽しみながら見てもらえたらいいのかなと思います。
――演じる側としては、前回のラストでの驚きのテンションからスタートするって大変じゃないですか?
そうですね。セカンドの流れがあるから、演じる側は衝撃的な気持ちだと思います。なので、いきなりその感情になるのは難しいかもしれません。当時の感情を思い出しつつ演じ、お芝居の世界に戻って見てもらえるようにしたいです。
――信頼のメンバーたちだから、すぐに戻れるかな?
はい。すぐ、「フルーツバスケット」の世界になれると思います。