1975年公開の東映映画『新幹線大爆破』が50年の時を経て、今の時代ならではの作品に生まれ変わった。新幹線の安全を背負い、爆破を回避すべく奮闘する車掌・高市を草彅剛が演じる。修学旅行で乗り合わせた女子高生・柚月を演じる豊嶋花に今作での演技についてや現在放送中のドラマについてなどたっぷり伺った。
(撮影・取材・文/BIG ONE GIRLS編集部)
画像1: Netflix映画『新幹線大爆破』に出演の注目最旬女優・豊嶋花インタビュー

――Netflix映画『新幹線大爆破』の出演はどういったいきさつで決まったのでしょうか?

柚月役はオーディションのような面談の形で、樋口(真嗣)監督にお芝居を見ていただき決めて頂きました。脚本を読んで、この役を絶対に掴みたいと思って挑みました。

――本作は75年に原作があり、そこでは犯人が3人だったり、時代背景もあったりで、本作とは設定も変わっているリブート映画です。豊嶋さん流のリブート作品の楽しみポイントを教えてください。

リブート作品というと、これまでドラマが多かった印象です。例えば、10年後とか、同じ学校の物語とか。最近、解禁されたドラマの「ちはやふる―めぐり―」もそうだと思いますし、「花のち晴れ~花男Next Season~」などが思い浮かびます。でも、映画で、ましてやこういったサスペンス作品のリブートは、私としても楽しみだと思いました。お話をいただいてから、原作映画を拝見させていただいて、原作ファンの方も嬉しく感じてくださるのかなと思いました。

――偶然乗り合わせた修学旅行生の柚月を演じました。柚月はクラスメイトとは一歩距離があるような女の子かなという印象です。

クラスの中ではちょっと浮いてるタイプですね。

――どんな女の子だと捉えてますか?

表面上は上手くクラスメイトたちとやっていても「この人たちとは私は違う」と自分以外の人間を心の底では蔑んでいるような子だと感じました。

――樋口監督からは役柄に関して説明やアドバイスはありましたか?

説明というより、監督に相談しながら演じていました。随所で、「こういう風にしようと思います」とか「どうしたらいいですか?」など、積極的に監督に質問をしていました。だから、監督と一緒に柚月というキャラクターを作り上げた感覚です。

――何か監督からリクエストはありましたか?

柚月が父親に電話するシーンで、自分でセリフを考えて欲しいと監督から言われたパートがあったんです。本編では使わなかったのですが、自分の中で、柚月が家族に言いそうなその一言を考えることが、巡り巡って柚月についてじっくり考えることに繋がりました。そのセリフに至るまでの道中で、柚月と家族との背景をいっぱい考えたので、自分にとっていい時間になったなと思いました。

――画面上には描かれない、柚月の家庭についての設定なども考えたと。

そうです。

――本作はご自身が現役の高校生の時に撮影をしましたね。リアルな女子高生としてこんなパニックな緊迫した状況になったら、まず何をされます?

まったく同じ状況だったら……死を覚悟します。もちろん、一瞬、パニックには陥ると思うんですが、どこかに残る形で遺書を書きますね。紙に書くと残せないと思うので、SNSとか、家族や大事な人にはメッセージを残します。

――走行中の新幹線でのお芝居はいかがでしたか?

実際に新幹線内での撮影だと密室になる状況なので、酸素が薄くなって、ぼーっとして眠くなってしまうこともありました。駅で止まった際に、外に出て空気を吸ったらすっきりしたので、気持ちを新たに撮影には臨むことができました。

――JR東日本さんの特別協力で、東北新幹線のはやぶさで往復しながら撮影されたんですよね?

私が実際に乗ったのは2~3往復ですが、青森に前泊していろいろなシーンを撮影しました。新幹線で移動するのは楽しかったです。

――青森ロケも楽しみました?

青森で前泊した時に、同級生役の子たちと美味しい海鮮丼を食べにいくことができました。

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