公開前夜を迎え、一足先に劇場に駆けつけてくれた観客へ向けて「公開前夜に、お越しくださりありがとうございます」と池田が挨拶。共演の阿達は「完成披露試写会や広島での舞台挨拶、学生試写イベントに登壇し、場慣れしてきました」とイベントの数を重ねての自信を見せるが……。


まずは、翌日に公開を控えている心境について、主演の池田は「夏にお届けするということに監督もこだわっていました。夏に劇場で観ていただこうという気持ちをもって、宣伝に邁進してきました。すでに口コミでも素敵なコメントを沢山いただけているので、とても幸せです」とコメント。続いて阿達が「撮影から2年の時を経て、情報が解禁されてからは半年ほど。あっという間に公開前夜を迎えて、ドキドキしています。スクリーンに自分が映っていること、物語の中で自分が生きているということが不思議な感覚。『リライト』が大好きなので、この作品を皆様にお届けできることがとてもうれしい」と途中、言葉を詰まらせながら喜びを表現。「ここに立つと頭が真っ白になってしまいますね、さっき“場慣れ”なんて言って恥ずかしい(笑)」と笑顔の阿達を登壇者たちも微笑んで見守っていた。


橋本は「うだるような暑い夏をみんなで乗り越えました。皆様にお届けできてうれしいです」と笑顔で答えた。倉は「この映画がとても好きで、宝物のような日々でした。(今日)阿達さんがとても大人になったなと思って、2年の月日を感じてうれしく思います!」と阿達へ親しみを込めて語りかけ、「身長も伸びたね!」と声を掛けると、阿達が「あまり身長のことは…(笑)」と照れたような受け答えで返していた。


久保田は「この作品を通して尾道が大好きで大切な場所になりました。無事に公開前夜を迎えられてうれしい」と想いを述べた。監督は「映画を作りながら、これはすごい映画になると思っていました。僕らが作ってきたものがようやく皆様のものになる、ということが楽しみだったり、不安もあります。いま、たくさんの感情が蠢いています」と率直な想いを口にした。
フリップトークのコーナー
“タイムリープから抜け出せない”という本作の内容にちなみ、「●●から抜け出せない」エピソードをそれぞれが披露。池田は「猫生活」と回答。「猫ちゃんたちとのんびり過ごすことが幸せで、抜け出せない」と愛おしそうに答え、フリップにも飼っている猫のイラストを添えた。
完成披露試写会で黒のツイードを着たという阿達が、「本当は白のツイードを着る予定だったんですが、アフリカンダンスをしているため(腰回り)が発達していて……」と、試着してなかなか脱ぐことが出来なかった白ズボンのエピソードを披露。物理的な意味での抜け出せない話を身振り手振りで一生懸命説明する姿に、共演者たちも肩を震わせながら阿達に注目していた。


橋本は「Switch2落選のお知らせ」と回答し、社会現象にもなっている「Nintendo Switch2」の話題に触れ、会場からは「あ~!」と共感の声が!久保田は「土鍋ご飯」とし「最近は土鍋でご飯を焚いています、おすすめです!」と呼び掛け「重たい鍋の方が美味しいですよ」とプチ情報も加えた。


倉は「尾道」と回答。「3週間前に『リライト』の聖地巡礼をしました」と明かし、「大関れいかさん、森田想さんと3人で行きました」とクラスメイト役で共演している2人との旅の思い出を語った。撮影後に訪れた尾道について、「至る所にリライトのポスターが貼ってあって、すごくうれしかったので毎回写真を撮りました!」と夏に向けて聖地巡礼をお勧めした。松居監督は「考察から抜け出せない」と書き、映画を撮ってから、日々の生活も「何か伏線が…」と考えるようになったことを明かした。「今も…」とキャストのコメントに過敏に反応してしまっていることを話した。


フリップトークも終了し、イベント終盤に、監督から「映画を観終わったら、気持ちや感覚を自分の中だけに留めるのではなく、ぜひ大事な方々に広めてください!」とコメント。倉は「この映画がめちゃくちゃ好きで何度も観ているが、どんどん楽しくなっていきます。考察しがいのある作品です」。久保田は「尾道でのかけがえのない日々をいまでも思い出します。皆様にとってもこの映画が毎年夏に思い出したくなるような、またこの世界に行きたくなるような作品になっていただけたら嬉しい」。橋本は「原作の法条先生が書いた作品はダークさに満ち溢れ、毒気溢れる作品ですが、そのエッセンスを引き継ぎながら、松居監督や上田さんの手で、温かい作品に変貌していて驚きました。池田さんと阿達さんの魅力も爆発していますし、一人ひとりの登場人物たちが光り輝いていて、2時間飽きずに向き合える作品です」と想いを込めた。阿達は「撮影後も辛いことがあった時に支えられた作品。観てくれる方にもそういう作品になったらうれしい。夏も思い出してほしい。この映画をたくさん愛してくれたらうれしいです」とコメント。
最後に主演の池田は「同郷である松居監督とやっとお仕事をできたり、倉さんと俳優として共演できたり、阿達さんの(映画初出演の)門出を見守ったり、縁を感じた作品です。現場の雰囲気がとてもよかったし、人の素敵なところが映像にもにじみ出てきている。この作品がみんなの心に残ればいいな、愛されるといいなと思っています」と言葉を結び、大盛り上がりのうちに幕を閉じた。
『リライト』
絶賛公開中!
配給: バンダイナムコフィルムワークス
コピーライト: ©2025『リライト』製作委員会