デキる女性を体現してきた天海祐希。本作で演じるのは、どこにでもいる普通の主婦。子育ても落ち着き、老後は安泰のはずだったのに...。親の葬式、子供の派手婚、夫の失職、セレブ姑との同居...あらゆる お金の災難が立て続けに襲ってくる中、悩みもがき奮闘しながらも逆境に立ち向かう役どころを演じる。
メガホンをとったのは『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』(18)で感涙だけではないユーモアを交えた秀逸な演出で観客を魅了した、前田哲監督。
初の映画主題歌を担当するのは、アーティストとして音楽ジャンルを超えて進化し続ける氷川きよし。
現代日本が抱えるお金の問題を、痛快に笑い飛ばす第一級のコメディ・エンターテインメントの本作が、10月30日(土)公開した。
この日の初日舞台挨拶に登壇したのは、主演・天海祐希をはじめ松重豊、新川優愛、草笛光子、前田哲監督が駆けつけ、撮影での裏話や、主題歌にちなんだトークを展開。
ーーMC(TBSアナウンサー・小倉弘子アナ)「さて、ついに今日(10月30日)から映画が公開となりました。会場にも満員のお客様がお越しでございます。2階席もいっぱいとなっております。お一人ずつ初日を迎えてのお気持ちと併せてご挨拶をいただいてまいります。まずは、節約をモットーとするいわゆる普通の主婦・後藤篤子を演じられました、天海祐希さんお願いします」
初日を迎えての心境
天海祐希「天海祐希です。後藤篤子さん節約を頑張る、なんとか家族を成り立たせるために奮闘する主婦を演じました。今日は本当にたくさんの方に来ていただけてとても幸せです。楽しかったですか?」
会場「拍手」
天海祐希「わー、ありがとうございます!とてもうれしいです」
ーーMC「さて、続きまして、お金の使い方はお隣の妻にすべてお任せという、会社の倒産で無職になるもどこか能天気な篤子の夫・章(あきら)を演じました松重豊さん、お願いします」
松重豊「どうもダメ亭主です」
会場「拍手」
松重豊「コメディ作品なんですけど、大声で笑っちゃいけないということで、残念ですけども、こうやって満員の客席の前に立てることが、本当に幸せに感じます。Happyです。楽しい映画になっていると思いますので、ぜひよろしくお願いします」
会場「拍手」
ーーMC「ある日突然、結婚相手を連れてきて結婚資金をせびるちゃっかりものの篤子の娘・まゆみを演じられました新川優愛さん、お願いします」
新川優愛「ちゃっかり娘を演じさせていただきました新川優愛です。公開ができることが、本当にうれしくて、去年から世界的に大変な世の中になってしまった中で、映画を・作品を作って公開できるのは、本当にうれしいことなんだなといま、実感しております。短い時間ですけれども、みなさんどうぞよろしくお願いいたします」
会場「拍手」
ーーMC「続きまして、篤子の姑で浪費癖が抜けず気持ち良くお金を使って篤子を振り回す芳乃を演じられました草笛光子さん、お願いします」
草笛光子「私のひどい顔をみなさんご覧になっちゃったんですね(笑)。この映画は2年くらい前に撮り終わって、コロナがあっていろんなことがありまして、もしかしたらこれ一生出ないのかなとまで落ち込みましたけど、やっとこうしてみなさまの前に出られるようになったこと、本当によかったなと思っております。私はひどい顔で出ました。生まれて初めての顔を見せてしまいます。これでもう嫁にも行けませんけど、どうぞこれからもあとわずかな女優人生、一生懸命生きますからどうぞよろしくお願いいたします」
会場「拍手」
ーーMC「最後に前田哲監督、お願いします」
前田監督「こんにちは、劇場に足を運んでいただいて本当にありがとうございます。お客さんの顔をこうやってみなさんの顔を拝見できて本当にうれしいです。ありがとうございました」
会場「拍手」
ーーMC「この作品では、個性的なキャラクターのみなさんが、目白押しで、そんな中、キャストのみなさんの演技に思わず吹き出してしまったり、私はホロリとしてしまったりと、感情が揺さぶられたんですけれども、会場のみなさんいかがでしたか?」
会場「拍手」
ーーMC「本当にそうですよね。ということでキャストのみなさんにうかがいたいのが、ご自身が演じられたキャラクターとご自身でここは似てるな、ここは似てないなと思う部分がありましたら、教えていただけますでしょうか」