キム・テリ×ナム・ジュヒョク主演、Netflixシリーズ『二十五、二十一』キャスト＆監督インタビュー

–––次はキム・ジヨンさんに質問です。キム・ジヨンさん演じるコ・ユリムは、全国フェンシングチームのメンバーでカリスマ的なフェンシング選手ですが、防具を脱げばキュートでかわいらしい女性です。コ・ユリムというキャラクターを演じるうえで最も重点的に取り組んだのは、どんなことですか？

キム・ジヨン「まず初めに、ユリムにとってはフェンシングが一番重要なものでした。なのでとにかくフェンシングをたくさん練習して、そこに多くの時間とエネルギーを費やしました。そしてユリムは誰と一緒にいるかによって彼女の特性が変わる、とても多様な面を持ったキャラクターでもあります。ヒドといる時、イジンといる時、彼女は沢山の異なる特性を持っています。撮影をしている間、この役を演じるために私はたくさんのスタッフや他の役者と話をしました」

–––チェ・ヒョンウクへさんの質問です。あなたが演じるムン・ジウンは1998年当時のいわばインフルエンサーです。当時は「インフルエンサー」という言葉がありませんでしたが。今回が初めてのドラマ撮影ということですが、最初に撮影した時はどうでした？

チェ・ヒョンウク「ムン・ジウンはドラマの中でとてもポジティブな存在だと思います。このドラマの撮影は、私が(SBS演技大賞 男性新人)賞を受賞する前に始まったんです。ドラマ撮影の撮影に入る前は、いつも一生懸命でした。撮影現場ではたくさんの祝福を受けましたが、まだまだ自分には改善の余地があると感じています。でも、とにかく一生懸命やりました。このドラマの出来事は私が生まれる前のことなので、この時代を生きたことがありません。なので私はたくさんのことを調べて、当時のドレンドについても調べました。ジウンはとてもトレンディなキャラクターですから。アクセサリーについても調べました。ジウンはお洒落なアクセサリーをたくさん身に着けています。でも、私はファッションは自信から来るものだと思っているので、まずは自分に自信をつけようと思いました。自信がある人はお洒落に見えるんです」

–––イ・ジュミョンさんに質問です。ジュミョンさん演じるチ・スンワンは成績優秀な生徒で学級委員ですが、同時にジャンヌ・ダルクのように反抗的な一面も内に秘めています。脚本を受け取った時、スンワンについてどんな印象を持たれましたか？スンワンの魅力とは何でしょう？

イ・ジュミョン「最初に脚本を受け取った時の私のスンワンの印象は、“全てにおいて無関心”というものでした。それが最初の印象でした。でも、もっと脚本を読み込んでいくうちに、実はスンワンは自分の感情や感覚にとても正直な人物だと分かりました。なので、それがスンワン一番の魅力だと思います」

–––では、チ・スンワンを演じる為にどのような努力をされましたか？
イ・ジュミョン「私はDJで放送シーンを演じなければなかなかったので、たくさんの昔のラジオ放送を聴きました。映像は残っていませんでしたが、音声が残っていたので。なので過去のラジオの音声ファイルをたくさん聴きましたね」

–––チョン監督にお聞きします。「二十五、二十一」の撮影でキム・テリさん、ナム・ジュヒョクさん、キム・ジヨンさん、チェ・ヒョンウクさん、イ・ジュミョンさんとご一緒されたわけですが、彼らをキャスティングした理由は何ですか？また、それぞれのスターについて、魅力や強みはどんなところだと思われますか？

チョン・ジヒョン監督「まず初めに、ヒド…テリ、イジン…ジュヒョクには、たまらない、抗えない魅力があります。彼らの演技には強みがありますし。キム・ジヨン、ヒョンウク、ジュミョンは私たちのチームに入る為にオーディションをしました。私が彼らを選んだのは…オーディションは脚本家と一緒にしたのですが、私たちは100％“彼らこそ自分たちのチームに入ってもらうべきだ”と賛成し合いました。理由はとても単純です。また、キム・ジヨン、ヒョンウク、ジュミョンの3人はテリとジュヒョクとも良い相乗効果を生み出してくれました。この5人が起こす化学反応は本当に素晴らしいです。なので、期待していてください。この3人の役にも是非注目してください」

–––ヒドとイジンの相性についてはどう思いますか？

チョン・ジヒョン監督「ヒドとイジンの相性ですか。それは答えるのがとても難しい質問ですね。私にできる一番良い回答は、とにかく彼らの相性は素晴らしいということ。それが幸せなシーンでも、どんなシーンでも、ヒドとイジンは美しく、互いに良い影響を与え合い…華やかなんです」

–––次の質問はフェンシングについてです。本作でナ・ヒドはフェンシングの天才です。フェンシングはいかがでしたか? ご自身はスポーツが得意だと思われますか? どんなフェンシングの練習をしましたか？

キム・テリ「撮影の前に5、6カ月フェンシングの練習をしました。金メダリストからレッスンを受けたりもしたんですよ。そしてフェンシングを練習している間に、それがどれだけ楽しくて、腹立たしいスポーツであるかを学びました(笑)。フェンシングはとても難しいスポーツです。私は何事も心を込めて取り組みますが、フェンシングを練習した５〜６カ月は本当に楽しかったです。ユリム……役のキム・ジヨンと私は同じインストラクターからいくつかのレッスンを受けたので、一緒にたくさん試合をしたのですが、私は何度も負けました(笑)。なので、彼女に本当に勝ちたい！　と感じていて、彼女に勝つんだという強い意志を持っていました。だから毎日私は本当にヒドのように感じていたし、フェンシングの練習の日記も書いていたのですが、その日記はドラマの中で小道具として使われたんですよ」

–––なるほど。テリさんによって書かれた日記が、ヒドの小道具として使われたのですね。

キム・テリ「はい、心を込めて作りました」

–––ヒドとユリムはドラマ中ではライバルですよね？だから、それもあってもっと練習に励んだのではないですか？

キム・ジヨン「実は私の練習期間はテリよりも短く、3カ月程でした。でも、すごく驚いたんですよ。テリは毎日フェンシング練習に通っていて、毎日欠かさず朝のフェンシングクラスを取っていました。すでに彼女は上手で、たくさん努力をしていたので、私はそれに倣おうとして一緒に努力しました。何度か試合を一緒にしましたし、私もたくさんフェンシングのインストラクターに習いました。それは私にとってとてもいい思い出です。私も彼女も負けず嫌いなんです（笑）。実は来週また試合をしようって言っているんですよ」

–––なるほど。撮影スケジュール以外にもフェンシングの練習をしていたということですね。

キム・ジヨン「はい、毎日です。撮影が始まる前から。特に（撮影が）始まったばかりの頃のオフの日は、一緒にたくさん練習しましたね」

–––もちろんその場にはコーチがいたと思いますが、（フェンシングの）スキルを上げる為に何か特別なことをしましたか？

キム・テリ「うーん、私はとにかくパッションに溢れていて。これはたった一度しかしていませんが、ある時ユリムは私を彼女の家に招待してくれたんです。その時、私はサンドバッグを自分の足首に付けて行ったんです（笑）。今考えてみると、とても変なことをしていましたね」

–––スタミナを上げるためにされていたんですね。あなたの努力と情熱がうかがえます。キム・ジヨンさん、その時どうだったか覚えていますか？

キム・ジヨン「あれは……正直言って、ショックでしたね（笑）。彼女が私の家に来た時、私は彼女が汗だくなことに気付いたんです。彼女は汗をたくさんかいていました」

–––テリさんは走ってきたんですか？

キム・ジヨン「はい、それに私の家は彼女の家からはかなり遠いんですよ。なので、彼女を見て衝撃を受けましたね。でも、その出来事は私にたくさんのインスピレーションをくれました。貴重な体験でした」

–––一緒に練習試合をしている時、ヒドは時折負けたりしましたか？

キム・テリ「これらの努力をした上で、負けています（笑）」

–––だからサンドバッグ・チャレンジをしたんですね。

キム・テリ「はい、私は何度も負けましたし、勝ったのは一度だけです。勝てた時は嬉し過ぎて泣いてしまいましたね」

–––キム・ジヨンさんは才能があるんですね。

キム・ジヨン「レッスンを受けている時、テリの方が姿勢も何もかも正しいし綺麗なんですよ。でも、試合になると、私の方が勝つっていう……。単にゲームの才能があるだけだと思います。テリの方が正確に、早く動けるんですが……。ゲームになるとなぜか私が勝っていただけです」