–––ナム・ジュヒョクさん、 「二十五、二十一」で、ペク・イジンはUBSのジャーナリストになります。この役を演じるために、何か準備はされましたか?
ナム・ジュヒョク「私が過去にしてきたことを考えると、正直もっとやれば良かったと思えてきますね。私も足首にサンドバッグを付けるべきでしたが、しませんでした。ジャーナリストはノートを取る動作が必要になるので、手首にサンドバッグを付けるべきでしたね(笑)。まあそれはやりすぎかもしれませんが(笑)。私自身は、スポーツジャーナリストに会いに行きました。今の情勢、近年のニュース界隈でのホットな話題などを学びました。私はそれを視聴者に正しく伝えるために、どのような側面に気を付けて演技をすればいいのかというのを、実際のスポーツジャーナリストと話して考えていきました。いくつか私がレポートをしているシーンがありますが、その時もこれが正しいやり方なのかと何度も確認し、“このセリフのこの部分は強調して伝えたほうが良いのだろうか”など、 そういった細かなことはいつも頭の中にありました」
–––ジュヒョクさん演じるペク・イジンは、生活費を稼ぐために多くのアルバイトをします。学生時代に複数のアルバイトをしたことがおありですか?
ナム・ジュヒョク「はい、アルバイトをした経験はいくつかあります。その経験が、助けにはなりました。例えば、バイクに乗りながら新聞を家に投げ込むシーン。他のアルバイトもしたことがありますが、アルバイトをした経験は演技の役に立ったと思います」
–––ヒョンウクさん演じるムン・ジウンと、キム・ジヨンさん演じるコ・ユリムのケミストリーはいかがですか?
チェ・ヒョンウク「ジウンはすごく前向きなキャラクターなので。実際にそのケミストリーを観てください」
キム・ジヨン「ユリムとジウンの2人の間に流れるケミストリーは、ピュアで可愛らしいというか……。この世代の人たちがそうであって欲しいと思うようなケミストリーですね」
–––コ・ユリムは複数の側面を持ったキャラクターですよね?
キム・ジヨン「はい、実は撮影前は心配していたんですが、撮りながら答えを模索して掴んでいった感じでした。監督も満足してくれたようなので良かったです」
–––ヒョンウクさんは「ラケット少年団」でバドミントン選手の役を演じられたので、テリさんとキム・ジヨンさんの苦労がどのようなものかご存じですね。アスリートの役をどのように演じたらよいか、彼女たちに何かアドバイスはされましたか?ノウハウや、何かあなたの過去の経験から学んだことなど……。
チェ・ヒョンウク「私はフェンシングの試合を今まで見たことがなく、この撮影で初めて見たので、ただのファンとして見ました。彼女たちはすごくカッコ良かったですし、自分がバトミントンの練習をしていた日々を思い出しましたね」
–––そのシーンにあなたもいましたよね?
チェ・ヒョンウク「はい、もちろん。撮影現場に行って彼女たちが練習しているの見て、彼女たちが本当に努力しているのが伝わりました」
キム・ジヨン「実は私は彼からアドバイスをもらったんですよ。上手に汗をかく方法……汗をかいても綺麗に見えるコツを教えてもらいました」
チェ・ヒョンウク「はい、それは僕のアドバイスですね」
–––さて、次はジュミョンさんの番です。あなたが演じるチ・スンワンは、ジュヒョクさん演じるペク・イジンとは互いにああ言えばこう言う犬猿の仲であり、ヒョンウクさん演じるムン・ジウンとは親友ということですが、ジュヒョクさんやヒョンウクさんとの共演はいかがでしたか?
イ・ジュミョン「相性でいえば、どちらとも良い役者関係を築けていると思います」
–––キム・テリさん、18歳のナ・ヒドが生まれながらに元気いっぱいであることがはっきりわかります。彼女にはとてもコミカルなところもあります。この生き生きとした高校生を演じるために、見た目という点ではどんなところに力を入れましたか?
キム・テリ「まず初めに、若く見せるために前髪を作りました。後はスキンケアにも力を入れたし……。良いスキンケアを手に入れて、古い雑誌を見て当時の洋服、流行のリサーチもしました。ヒドに合った外見を手に入れられたと思ったし、鏡の中にヒドがいると感じられました。なので自然に演じることが出来たし、撮影現場からもたくさんの元気をもらいました」
–––ジュヒョクさん、他の4人の共演者は本作で高校生の役で、ジュヒョクさんだけ20代の役です。ジュヒョクさんのキャラクターはより成熟していて、10代の友人たちを引っ張っていく役どころではないかと想像しています。それについてはいかがでしたか?
ナム・ジュヒョク「そうですね、本作の中で私は唯一の20代でしたが、振り回される感じで、彼らを止めることは出来ませんでした。若者たちによって作られた遊び場で連れまわされるという感じでした。その遊び場ではいろんな出来事が起こって……でも、私は簡単にそこに溶け込むことが出来たんですね。イジンが抱えていた悩みや考えは軽くなっていって……時折イジンは心配事を忘れて、ただ幸せを感じることが出来たんです」
–––撮影現場であなたたち5人がとてもいい友人であったことがうかがえます。ヒョンウクさんは5人のキャストの中で1番若く、他の年上の共演者といるのは少し難しかったりしたかもしれませんが、とてもリラックスしているように見えました。年上の方々と一緒に演じてみてどうでしたか?緊張したりしませんでしたか?
チェ・ヒョンウク「そうですね、最初は少し緊張しました。でも時が経つにつれて…一緒に時間を過ごしていくうちに、リラックスして過ごせるようになりました。というか、みなさんが私が安心して過ごせるようにしてくれたという感じです。なので年上の方たちと演じるということについて心配する必要はありませんでした。撮影の初日、ヒドと、テリと私が初めて会った日のことなんですけど、私たちはどのようにお互いの役を演じるかということについて話し合ったのですが、何というか、本当に彼女と一緒に学生でいるような気がしたんですよね。彼女も学生のような見た目でしたし」
–––では、敬語ではなくて軽い口調で話したんですか?
チェ・ヒョンウク「いや、完全にそうという訳ではなく…半々ですかね。ヒドは18歳にしか見えなかったですし…。それは良い意味での衝撃でしたね」
–––テリさんはそれを聞いて嬉しいんじゃないですか?
キム・テリ「でも、ヒョンウクは高校を卒業したばかりですから、彼が一番高校生に近いんですよね。なので実際は私が多くのことを彼から学ばせてもらいました」
–––では最後にメッセージをお願いします。
チョン・ジヒョン監督「そうですね、「二十五、二十一」の何に注目すべきかというのは、まず脚本自体がとても分かりやすいストーリーになっているという点です。セリフもはっきりとしているし、物語も分かりやすいです。役者はそれを非常に上手く演じています。そこに注目してもらえれば、きっとこの物語を楽しんでもらえると思います。私たちはよく、昔からの友達や近所の人と過去に起こった事について話しては盛り上がりますよね。本作を観ることで、その時のような楽しさをもう一度感じてもらえるかと思います。最後に大事なことですが…。えーと(笑)。誰もが失敗する可能性も成功する可能性も持っています。それは私たちが今現在生きているこの世界でももちろんそうです。この物語を観ることで、過去に想いを馳せ、そして現在に感謝してもらえたらと思います」
キム・テリ「私は「二十五、二十一」はこの上なく幸せで、輝かしいドラマだと思っています。視聴者のみなさんはこのドラマを通して、過ぎ去ったものに目を向けてみてください。何事も永遠ではありませんが、その瞬間はとても輝いていて、幸せで、感謝すべきものです。このドラマの見どころは“瞬間”です。どうぞ注目してみてください」
ナム・ジュヒョク「この物語を通じて少しでも温かさを提供出来ることを願っています。「二十五、二十一」はあなたの春の思い出を呼び覚ましてくれると思います。どうぞ私たちのドラマと共に春を楽しんでください」
キム・ジヨン「私が高校生だった時は、私は歌手になる為に練習をしなくてはならなかったので、あまり良い思い出が無かったんです。でも、「二十五、二十一」を撮影している時、私は素晴らしい思い出を作ることが出来ました。この思い出を視聴者の皆さんに届けることができれば嬉しく思います」
チェ・ヒョンウク「1998年が舞台ですが、まるでこの時代に本当に入り込んだかのように感じました。視聴者の皆さんもそう感じてくれることを祈っています」
イ・ジュミョン「私はケミストリーに注目して欲しいです。私たち5人が起こす素晴らしい
化学反応をぜひ楽しみにしていてください」
Netflixシリーズ「二十五、二十一」
監督:チョン・ジヒョン
脚本:クォン・ドウン
エピソード数:全16話
出演:キム・テリ、ナム・ジュヒョク、キム・ジヨン、チェ・ヒョンウク、イ・ジュミョン
https://www.netflix.com/title/81517168
Netflixシリーズ「二十五、二十一」独占配信中