Netflixシリーズ『二十五、二十一』は、1998年という時代に夢を奪われた若者たちが、それでも前に進もうと、時に人生に迷いながらも共に成長していく姿が描かれている。また、それぞれ22歳と18歳の時に初めて出会った2人が、25歳と21歳になって再会し、 恋に落ちるという甘酸っぱい初恋の物語でもある。恋と友情のはざまで揺れ動く心を描いた、胸がドキドキするような物語と、自分らしく生きようともがく5人の若者たちの姿は必見。夢を抱いてフェンシングに打ち込むナ・ヒド役のキム・テリと、どん底からはいあがり、人生を立て直そうと懸命に働く青年・ペク・イジン役のナム・ジュヒョクの主演の2人に加え、コ・ユリム役のキム・ジヨン、ムン・ジウン役のチェ・ヒョンウク、チ・スンワン役のイ・ジュミョンと、メガホンをとったチョン・ジヒョン監督が本作について語った。

Netflixシリーズ『二十五、二十一』
キャスト&監督インタビュー

[キャスト]
ナ・ヒド役:キム・テリ
ペク・イジン役:ナム・ジュヒョク
コ・ユリム役:キム・ジヨン
ムン・ジウン役:チェ・ヒョンウク
チ・スンワン役のイ・ジュミョン
[監督]
チョン・ジヒョン

–––まずはチョン・ジヒョン監督、簡単な作品紹介をお願いします。

チョン・ジヒョン監督「このドラマの舞台は韓国が通貨危機によって打撃を受けた1998年です。夢を奪われた5人の若者が出てくるのですが、この若者たちが仲間になり、前に進む道を探していきます。その過程で彼らが過ごす感動的な瞬間を、あなたも感じることが出来るでしょう。これは5人の青春物語です」

–––キャストのみなさまから役柄のご紹介をお願いします。キム・テリさんから。

キム・テリ「ナ・ヒド役のキム・テリです。ナ・ヒドは情熱的なフェンシング選手であり、シリーズ内の彼女の人生においても情熱的な人です」

ナム・ジュヒョク「「二十五、二十一」でペク・イジンを演じているナム・ジュヒョクです」

キム・ジヨン「「二十五、二十一」のコ・ユリム役のキム・ジヨンです」

チェ・ヒョンウク「ムン・ジウンを演じているチェ・ヒョンウクです。1998年にインフルエンサーになろうとしている役です」

イ・ジュミョン「チ・スンワンを演じているイ・ジュミョンです」

–––まずはチョン・ジヒョン監督に質問させていただきたいと思います。 本作は、キム・テリさんとナム・ジュヒョクさんが主演を務める爽やかな青春の物語ですが、青春の描かれ方という点で、このドラマのどこに注目すべきでしょうか?

チョン・ジヒョン監督「ペク・イジン、ナ・ヒド…彼らはテリとジュヒョクによって演じられた役ですが、彼らがこの作品の強みです。というのは少し冗談ですが、本音でもあります。スクリーン上に捉えられた彼らのケミストリーは素晴らしく、また、彼らはとても良い俳優、女優であり、撮影の為にしっかりと準備をして役と向かい合ってくれました。物語は1998年が舞台ですが、1998年当時、私は1998年当時高校生で、彼らが1998年を舞台に高校生を演じるのを観た訳ですが、それは元々私が持っていたものにインスピレーションを与えてくれました。なので彼らの存在がこのドラマの強みですね」

–––若者がメインの作品は他にも沢山ありますが、「二十五、二十一」はここが違う、という点を教えてください。

チョン・ジヒョン監督「その点については脚本家が僕に伝えてくれたことがあるので、それをみなさまにお伝えします。この作品が他の作品と違うという部分は、時代設定を出来る限りそのまま描いていることです。そして、個人の物語であると同時に、韓国の歴史の中でも特に困難な時期を扱ったものでもあります。このドラマでは、韓国の歴史の中でも厳しい時代だった頃の個人の生き様が非常に上手く描かれています」

–––監督はなぜ1998年という時代設定を選ばれたのでしょうか。スタイリングやセット、ロケ地など、さまざまなものを細部まで正確に作り込むのはかなり大変だったかと思います。"20世紀の終わり"という雰囲気を再現するために、最も重視したことを教えてください。

チョン・ジヒョン監督「まず初めに、90年代というのは、たくさんの変化が起こった時代です。当時私は学生でしたが、その時代は(当時は)厳しい時代ではありましたが、私たちは今現在COVID-19のパンデミックによって別の困難な時期を経験していますよね。1998年当時の若者の生き様を見ることで、現在の視聴者にも響くメッセージを与えられるのではないかと思いました。そこが、私たちにとってはとても意味のあることでした」

–––1998年当時の様子をよみがえらせるのはとても大変だったと思いますが…。

チョン・ジヒョン監督「そうですね、時代に適したスタイル、適切なロケーションを選ぶために私たちは努力しましたし、リサーチもたくさんしました。スタイリングがどうなっているかはハイライト映像で観られるかと思います。私たちが上手く表現したかったものです。この10年でスタイルも随分変わりましたし、また同時に、(1998年と現在の)2つの異なる時代の共通点も見えてきました。とても似通っているように見えるのですが、少し違うんですよね。なので衣装やセットに正しいものを選ぶというところに、私たちはとても力を入れました。スタイリング、ヘアスタイル、メイク、これらは当時の20世紀の終わりのユニークな雰囲気を作り上げるのにとても大事な要素です。小道具を正しくセットすこと…。他の要素は、食事ですかね。それも大変でしたが、上手くいったと思います」

–––キム・テリさんに質問です。 TVドラマへの出演は、「ミスター・サンシャイン」以来3年半ぶりかと思いますが、お茶の間へのカムバックに「二十五、二十一」を選ばれた理由と、テリさんの考えるこのドラマにしかない魅力を教えてください。

キム・テリ「たくさんの質問ですね(笑)。この作品を選んだのは、単純に楽しそうだったからというのと、とても面白いものになると感じたからです。この物語は美しく、優しく、そして人々を幸せにしてくれます。なので脚本を読んですぐに決断しました。また、 物語は情熱的であったこと、私の演じたキャラクターも情熱的で、今まで演じたことのない役でしたので、その点でも惹かれました」

画像1: [キャスト] ナ・ヒド役:キム・テリ ペク・イジン役:ナム・ジュヒョク コ・ユリム役:キム・ジヨン ムン・ジウン役:チェ・ヒョンウク チ・スンワン役のイ・ジュミョン [監督] チョン・ジヒョン

–––チャン監督とまた一緒に仕事をしてみていかかでしたか?

キム・テリ「「ミスター・サンシャイン」の後に再びチャン監督と一緒に仕事をすることになった訳ですが、「ミスター・サンシャイン」の頃の楽しくて良い思い出が私の中にはあったので、また一緒に働けるということがとても楽しみでした。初日と二日目の撮影時に私が現れた時、監督がこう言ったんです。“ヒド、分からないよ”って。私のことをヒドと呼びながら、“どうしたらいいか分からない”って伝えてきたんですよ。私は彼の正直さに感謝しました。それは私が監督をもっと信頼するキッカケにもなったのです。それから私たちは正直に、そして率直で自由にコミュニケーションを取れるようになりました。なのでそれも、監督とまた一緒に仕事が出来ることの素晴らしい点ですね」

–––テリさんの演じる女子高生ナ・ヒドは、パワフルで情熱にあふれたフェンシング部の期待の星ですが、彼女の持つ一番の魅力を教えてください。ナ・ヒドとご自身は似ていると思われますか?また、テリさんの青春時代は1998年のそれとは少し違ったと思うのですが、どのようにヒドの青春を表現されたのでしょうか?

キム・テリ「ヒドの一番大きな魅力は……。うーん、彼女にはたくさん魅力的な部分があるんですけど、実はとても大胆で果敢なんです。何故なら彼女は自信に満ち溢れていて、自分が何が好きかを知っていて、彼女自身の可能性についても知っていて……彼女は自分自身に自信を持っています。だから彼女は大胆で、それが彼女に果敢な行動をさせるんだと思います。なので、大胆であることがヒドの一番の魅力だと思います」

画像2: [キャスト] ナ・ヒド役:キム・テリ ペク・イジン役:ナム・ジュヒョク コ・ユリム役:キム・ジヨン ムン・ジウン役:チェ・ヒョンウク チ・スンワン役のイ・ジュミョン [監督] チョン・ジヒョン

–––歩き方ひとつにしても、大胆ですよね。それがあなたが表現したかった彼女のキャラクターですよね?

キム・テリ「はい、そのように表現しようとしました」

–––テリさんご自身と、ヒドの共通点はありますか?
キム・テリ「私はいつも正直で、幸せな時は幸せに、悲しい時は悲しくなるような人間なので、そういった部分は私自身に似ていると思います。そこが私とヒドの共通点ですね」

画像3: [キャスト] ナ・ヒド役:キム・テリ ペク・イジン役:ナム・ジュヒョク コ・ユリム役:キム・ジヨン ムン・ジウン役:チェ・ヒョンウク チ・スンワン役のイ・ジュミョン [監督] チョン・ジヒョン

–––続いて、ナム・ジュヒョクさんに質問です。本作の演技のここに注目してほしいと思う部分があれば教えてください。また、これまで他の作品で演じてきた役柄と、本作の役柄を演じ分けるために注意されたことはありますか?

ナム・ジュヒョク「実は、この作品で何か新しいものをみなさんにお見せしようというこだわりはありませんでした。それよりは、私の多様な側面を見てもらいたかったんです。なので私は自分のキャラクターがいかに多様で、カラフルであるかということに焦点を当てていました。カラフル……それが演技をする上で重要視していた点ですね」

–––ジュヒョクさんにとって、1998年はほとんど記憶にない時代ですよね? その中で、アジア通貨危機によって家族が破産して稼ぎ頭となってしまい、多くの困難や苦労を経験する、ペク・イジンという役柄を演じるのはとても難しかったのではないでしょうか? この1998年のイジンというキャラクターを演じるにあたって、特に気をつけて役づくりされた部分や、何か参考にされたものはありますか?

ナム・ジュヒョク「そうですね、何か特別な準備をするというよりは、脚本自体に集中しました。私は1998年を生きてきたわけではありませんが、その時代がどんな風だったか推測してみました。もちろん、私が100%理解しているかといえばそうではありませんが、想像する努力をしました。その時代を理解するために、多くのビデオを観て参考にしました。後は、自分の直感を信じることにしました」

–––世間はテリさんとジュヒョクさんのツーショットに夢中になっています。共演してみていかがでしたか?

画像4: [キャスト] ナ・ヒド役:キム・テリ ペク・イジン役:ナム・ジュヒョク コ・ユリム役:キム・ジヨン ムン・ジウン役:チェ・ヒョンウク チ・スンワン役のイ・ジュミョン [監督] チョン・ジヒョン

ナム・ジュヒョク「私はこのような相性の良さを感じたことはありませんでした。お互い初対面だと思っていたんですが、実は前に広告の撮影で会ったことがあったんです。私も彼女も、今回会うのが初めてだと思っていて。でもその出来事が私たちをとても良い友人同士にしたんだと思います」

–––テリさんは覚えていますか?

キム・テリ「はい。実は私たちは以前2つのコマーシャルを一緒に撮っていたのですが、2人ともそれを覚えていませんでした(笑)」

ナム・ジュヒョク「お互いに「初めまして。お会い出来て光栄です」と挨拶して……。それで、ある時突然、彼女とは前にCMの撮影で会ったことがあると気が付きました。私の勘違いかな? と思いましたが、そうではなかったですね」

–––お2人が演じたヒドとイジンの良い関係を言葉で表すとしたら、どのような言葉で表しますか?

キム・テリ「 「未熟」で、「ナイーブ」……がぴったりくる言葉ですね。ヒドとイジンはすべてのことを一緒に始めるんですが、それは彼らにとって未経験のことばかりなんですね。そこがこの2人の魅力的なところなんですけど」

ナム・ジュヒョク「ちょっと考えさせてください……。「青春」が一番しっくりきますね。「青春」そのものですね」

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