9月8日(⽉)、劇場アニメ『不思議の国でアリスと -Dive in Wonderland-』 スペシャルトークイベント付き上映会が開催された。

1865 年にルイス・キャロルが⽣み出し、今もなお世界中で読み継がれ、数多く映像化されてきた名作『不思議の国のアリス』が、⽇本で初の劇場アニメーション化。劇場アニメ『不思議の国でアリスと -Dive in Wonderland-』が8⽉29⽇(⾦)より公開中だ。
本作は、あの世界的名作 『不思議の国のアリス』を令和版アリスとして新しい解釈で描き、アニメーション制作をP.A.WORKS、監督を篠原俊哉、脚本を柿原優⼦、コンセプトデザインを新井清志、主題歌をSEKAI NO OWARIが担当する豪華布陣で制作。主⼈公・安曇野りせ役を原菜乃華が、アリス役をマイカ ピュが、そしてヤマネ役を⼩野友樹が担当している。

9⽉8⽇(⽉)に開催された劇場アニメ『不思議の国でアリスと -Dive in Wonderland-』のスペシャルトークイベント付き上映会には、主⼈公・安曇野りせ役の原菜乃華、アリス役のマイカ ピュ、ヤマネ役の⼩野友樹に加え、篠原俊哉監督、そして本作で初めてイベントに登壇した⼭⽥陽⾳響監督が登場し、キャスティングやアフレコ収録の裏側を語った。
ここではイベントの模様をレポートする。

キャスティングについて

まず原・マイカのキャスティング経緯について問われると、篠原監督は「原さんは主⼈公・りせと同じ年齢で共感できる部 分が⼤きい。透明感のある声にほんの少し影を感じさせるところがあり、りせを演じる上で⼤きなフックになると思った」と語った。原は「声の表現に影があって素敵だと⾔っていただけたのが嬉しく、⾃分に役を託してもらえたことで⼤きな⾃信につながった」と当時の⼼境を振り返った。
⾳響監督を務めた⼭⽥陽は、原との初タッグ作『すずめの⼾締まり』での収録を振り返り、「声優の現場ではマイク前で動けないため、服の擦れる⾳がしないジャージを着てもらい、動きながら声を出す特訓を3か⽉ほど続けた。もはや部活のような現場だった」と笑顔で語った。そのうえで「だからこそ今回キャスティングで原さんの名前が挙がったとき、“僕は原さんならすぐ⾏けますよ”と太⿎判を押した」と明かし、原への厚い信頼をにじませた。原も「数年ぶりのアフレコで不安を正直に相談したが、⼭⽥さんに“絶対⼤丈夫”と⼒強く⾔っていただけて肩の⼒が抜けた」と感謝の思いを明かした。

画像1: キャスティングについて

続いてアリス役のマイカ ピュのキャスティングについて篠原監督は「なるべく作られすぎない、⾃然体でボーイッシュな声を探していた。マイカさんの声は少し中性的で、笑い声などネイティブさがアリスにぴったりだった」と抜擢理由を説明。マイカは「普段からおしとやかというより、外で体を動かすのが好きなので」と⾃⾝と役柄の共通点を語り、「初めての声の仕事で緊張したけれど、皆さんに優しくしていただき楽しく臨めた」と笑顔を⾒せた。

画像2: キャスティングについて

前回の舞台挨拶でも話題となった原と⼩野の「おはスタ」以来の再会について改めて触れる場⾯も。「会った瞬間から当時に戻ったようで、本当に幸せだった」と原が語ると、⼩野も「再び同じステージに⽴てるとは思っていなかった」と感慨深げにコメント。お互いに前回以上に気持ちが⾼まっている様⼦を⾒せていた。
さらに⼩野は原の声の演技について「声優でなければ難しいはずの技術的な部分をすでに会得し始めていた。今作では、その⼒が遺憾なく発揮されていたと思う」と振り返った。さらに「技術では練り上げられない素直な感情表現を声に乗せられるのが本当に素晴らしい。実写のドラマなどで培った表現が確実に声の演技にも⽣きていて、りせとして⼤きな存在感を放っていた」と⼒強く称賛し、さらに「マイカさんもストレートでやんちゃなアリスを魅⼒的に演じていた」と賛辞を贈った。

画像3: キャスティングについて

トークの終盤には、篠原監督と⼭⽥⾳響監督から原とマイカへ、それぞれのキャラクターをイメージしたカラーモチーフの花束がサプライズで贈られた。

画像4: キャスティングについて

最後に1⼈ずつ締めの挨拶

篠原監督「『アリス』は原作も有名ですが、ストーリーらしいストーリーがない分、作り⼿が⾃由にさまざまな要素を盛り込める作品。今回は現代⾵にアレンジし、ネットにあふれる情報をどう⾃分のものにしていくかを考えながら描きました。映画の中に答えがあるわけではありませんが、もしかしたらヒントのヒントくらいにはなるかもしれないと思っています。ぜひ楽しんでいただけたらと思います」

⼭⽥⾳響監督「⼦どもが観ても笑って楽しめ、⼤⼈が観れば懐かしさを覚える作品だと思います。⼦どもの頃に観た映画が、⼤⼈になって⾒直すと全く違った意味を持つことがあるように、この作品も10年後、20年後に就職活動の時期を迎えた時など、違った⾒⽅ができるはず。世代を超えて周りの⼈に勧められる映画だと思います」

⼩野「嬉しい再会や親しい仲間との共演もあり、⾃分にとって思い出深い作品になった。出演⾃体はピンポイントの登場ですが、この作品に関わり再びこうしてステージに⽴てたことが本当に嬉しい。スタッフが⼼⾎を注いで完成させた作品なので、ぜひ皆さんの⼼に何かを残せる⼀本になれば嬉しいです」

マイカ「何かしら共感できるキャラクターやシーンがあると思うので、ぜひお気に⼊りを探しながら楽しんでほしい」

原「去年の夏のアフレコ期間を思い出しながら楽しく話せて、とても充実した時間でした。私にとって『不思議の国でアリスと』は“お守りのような作品”。同い年のりせと同じように壁にぶつかったとき、前向きな⾔葉や明るい⽅向へ導いてくれるヒントを与えてくれる存在です。温かいスタッフ・キャストの皆さん、監督に⾒守られた時間も含め、とても⼤事な作品になりました。皆さんにとってもお守りのように⼤切な⼀本になれば」

挨拶の後にはフォトセッションが⾏われ、本作にも登場するハンプティダンプティの着ぐるみもサプライズで登場。登壇者の横に並ぶ愛らしい姿に会場からは笑いと歓声が沸き起こり、華やかな雰囲気のままイベントは幕を閉じた。

『不思議の国でアリスと -Dive in Wonderland-』

⼤ヒット公開中

■CAST
原 菜乃華 マイカ ピュ
⼭本 耕史 ⼋嶋 智⼈ ⼩杉 ⻯⼀(ブラックマヨネーズ)
⼭⼝ 勝平 森川 智之 ⼭本 ⾼広
⽊村 昴 村瀬 歩 ⼩野 友樹 花江 夏樹 / 松岡 茉優
間宮 祥太朗 ⼾⽥ 恵⼦

原作︓『不思議の国のアリス』(ルイス・キャロル)
主題歌︓SEKAI NO OWARI 「図鑑」(ユニバーサル ミュージック)

■STAFF
監督︓篠原 俊哉 脚本︓柿原 優⼦ キャラクター原案︓髙⽥ 友美・鈴⽊ 純・⽊野花 ヒランコ キャラクターデザイン︓川⾯ 恒介・藤嶋 未央
作画監督︓関⼝ 可奈味・川⾯ 恒介 コンセプトデザイン︓新井 清志 美術監督︓秋⼭ 健太郎 撮影監督︓並⽊ 智 ⾊彩設計︓⽥中 美穂 3D監督︓
鈴⽊ 晴輝 編集︓髙橋 歩 ⾳響監督︓⼭⽥ 陽 ⾳響効果︓⼭⾕ 尚⼈ ⾳響制作︓サウンドチーム・ドンファン ⾳楽︓コトリンゴ 配給︓松⽵ 製作幹事︓
松⽵・TBSテレビ アニメーション制作︓P.A.WORKS 製作︓「不思議の国でアリスと」製作委員会

ⓒ「不思議の国でアリスと」製作委員会

公式サイト︓https://sh-anime.shochiku.co.jp/alice-movie/
公式X︓@alice_movie2025 公式Instagram︓@alice_movie2025

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