(撮影/久保田司 取材・文/柳真樹子)

――ドラマでは、画面にステータスが表示されます。もし自分のステータスが浮かび上がるとしたら、辻さんのはどうなってる?
だいぶ偏ってそうだけど……。まあ、コミュ力とかはあんまりないかもしれません。
――意外です。
人脈を広げていこうとする勇気があんまりないですね。人見知りは減ってきたんですが、わざわざ知り合いを増やそうと自分から飛び込んでいくのはどうしても苦手。だからE判定ですね。
――逆にA判定は?
これは「そう思わなやってられへん」っていうことですが、アイデアはAじゃないとと思います。それだけがAかもしれませんね。
――そもそも野球が好きになったきっかけは?
ホンマに野球ゲームだったんですよ。ニンテンドー64の『プロ野球キング』をやって野球が好きになりました。それからパワプロで野球のルールを覚えました。
――弟さんもXでコメントしてましたね。弟さんともゲームをしていたんですか?
パワプロをめっちゃしてましたよ。弟は僕ほどゲーム好きではなかったのか、どっちかというと一緒に阪神タイガースの試合を観戦する方が多かったですね。
――脚本をやりたかったとおっしゃってましたが、今後、連ドラをやることになったら……?
連ドラの脚本をやるって相当なことだと思う。でも一つ挑戦したいことです。それのためにも、今回のドラマで反響があればいいなと思ってます。でも連ドラの脚本だと、恐らく煮詰まることはあると思う。今回はパワプロという大きな題材があったので、そこまで煮詰まるものではなかったですが。完全にゼロイチから書く作品は煮詰まってなんぼだと思う。煮詰まってみたいですね。
――テーマがあるとサクサク書けるタイプですか?
そうですね。コントも一個題材見つけて書くみたいなところがあります。最初の設定や世界観を決めて書く。今回はパワプロが題材で、コメディですけどベタな観やすさを意識しました。いかにパワプロの面白さを活かすか考えていたので、書いてて楽しかったです。
――もしも連ドラの脚本をやるとしたら、目を付けているテーマはありますか。
ホンマにやりたいのはゾンビものです。
――いいですね!その時は演出に立ち会いたい?
ホンマは立ち会いたいですね。でも演出に関わるより、この人に任せたらOKという人を見つけたいですね。それがいちばんいい。
――ゾンビに対してのスパルタ演出をしている辻さんも見てみたいですけどね。
「そんな動きじゃないっすよ!」みたいな(笑)。ゾンビって僕のイメージではアメリカのゾンビもので。死者が土から蘇るっていう。でも韓国のゾンビって全然違うじゃないですか。
――動きが早いですよね。
いきなり骨とかコキコキってなって、異常に身体能力が高かったり。僕はコントでゾンビを扱うことがたまにあるんですけど、「ゾンビやってください」って言うと、それやる人が若い人にいます。
――最近のゾンビだ。
そうそう。韓国のゾンビ。僕が何でゾンビはアメリカ作品が好きかというと、1対1だと勝てそうだからなんです。韓国のゾンビはサバイバルとは怖さがまた違っていて。アメリカのゾンビ作品は深いんです。結局、ゾンビから逃げるが、その先に人と人との食料の争いだったりがあったり。でも韓国のゾンビは強すぎて、1時間ぐらいで全滅するじゃないですか。