(撮影/久保田司 取材・文/柳真樹子)

――SCREENは映画を扱っている媒体なので辻さんの映画のお話も伺いたいです。最近見た人に薦めたい映画は何でしょうか?
ちょいちょい観てるんですけど……。昔観た映画をまた観たりしてますね。役所広司さんの『すばらしき世界』ははめっちゃよかったです。なんか、いい人に描ききってなく、しっかり短気だったりしてすごくリアルでした。
――きれいごとじゃないところが。
悪いことしたから服役したのがリアルに描かれていました。キレるのめっちゃ早いし怖いし(笑)。僕やったら知り合いたくないなって思ってまうような人物像がリアル。邦画のよさってリアルな心情を描くところかなと思いました。
――普段コントを書かれていて、ヒントになった作品ってありますか?
結構あります。ダブルインパクトでのコントは、ドラマの『プリズン・ブレイク』の最終回で、1人犠牲になって扉を開けるってあったんです。設定というか状況はそのままもらいました。結構、映画を観てたら、「これ題材にしたらおもろいな」というのはあるんです。映画から作ったコントもあったと思います。
――やってみたい作品がゾンビものとおっしゃってましたが、ゾンビとかホラー映画はお好きなんですか?
昔は暇があればゾンビものを観ていた時期がありました。ホラーって目的がはっきりしていて、お笑いと似てるなと感じます。
――その解釈はなかったです。
目的が一本筋だから。ホラーは怖がらせる、お笑いは笑かすという。だから怖がらせんかったらそのホラーは失敗、お笑いも笑かせんかったら失敗。ほかの映画だと、「どう受け取ってもいいですよ」という感じる人次第な作品もありますが、ホラーってなんとなく酒を飲みながらでも観れちゃう。そのほかの映画だと見逃したらあかんし聞き逃したらあかんかったり。それこそ『すばらしき世界』なんかはちゃんと観ないと。その点、ホラーは集中せんでもいい位置付けで、それでいておもろいっていう。
――では、これまで観た映画で、いちばん怖かったのは?
『悪魔のいけにえ』。古い映画ですが、最初に観た時、いきなりドアが開いて引きずり込まれるシーンと、最後の方で踊ってるようにチェーンソー振り回してるシーンがずっと残ってます。昔の古い映画なの?と思うくらい怖かった。あの一家の気持ち悪さや、単体での殺人鬼の怖さ、こんな家族がここで生活してるんやっていう怖さもありましたね。
――確かに。
『ミッドサマー』とか、その気持ち悪さに特化した感じですよね。こういう人たちが暮らしているという怖さ。
――文化違うからより怖いですよね。
ねっとりした怖さですよね。同じアリ・アスター監督の『ボーはおそれている』も正直「説明せい」って言われたらムズいですが、やっぱりずっと気味が悪くて。あの人の映画は新しいホラーですね。
――色んなホラー映画を観ていますね。
観なあかんもんが多すぎて。でも古い映画をまた観返したりしてますが。また最近、最初の『エイリアン』を観ましたね。『エイリアン』の1って、実は全然闘わないんですよ。上手いこと宇宙に放り出して終わるんですけど、その間、銃撃戦とか全然ないんですよ。こんなに闘わへんのやって。あと『ジョーズ』は1の迫力がヤバいです。
――最初の衝撃ですね。
敵はサメ一匹なんですが、こんなにサメって怖いんやって思いました。
――改めて昔の映画を観るのも発見ですね。
トラウマ的に怖かったのは小学生の時に観た『チャイルド・プレイ』でした。子供の頃のいちばん怖いイメージだったんですが、大人になって観直してからめっちゃ好きになりました。チャッキーって結構ファニーなんですよ。おもろくて、めっちゃキャラクターとして好きになりました。
――印象が変わりますね。
子供の頃はめっちゃ怖かったんですけどね……。
――そういう意味ではパワプロも。
確かに!プレイしていた時とは変わりました。
<PROFILE>
辻晧平(ニッポンの社長)
生年月日:1986年11月15日
出身地:京都府 京都市
2013年に ケツとのコンビ、ニッポンの社長を結成。2018年に「ytv漫才新人賞決定戦」の決勝に進出し、2020年、2度目の決勝で準優勝、2021年には「NHK 新人お笑い大賞」で優勝を果たした 。「キングオブコント」では2020年から2024年まで5年連続で決勝に進出するなど、賞レースの常連。そんな中2025年7月、初開催された漫才とコントの“二刀流芸人”No.1を決める大会「ダブルインパクト~漫才&コント二刀流 NO1決定戦~2025」にて初代王者に輝いた。
<近年の主な出演作>
ドラマ「家政婦クロミは腐った家族を許さない」(25年)
ドラマ「相続探偵」(25年)
<レギュラー>
TENGA Presents Midnight World Cafe 〜TENGA茶屋〜(FM大阪)
<Info>
「写楽のスマホ」(NHK)太⽥南畝役で出演中

「パワプロドラマ 2025 ―平凡な新社会人の俺がサクセスした話―」
9月26日(金)深夜0時24分~1時19分(ABCテレビ/関西ローカル)
★放送終了後、TVer・ABEMAで見逃し配信
脚本:辻皓平(ニッポンの社長)
出演:鈴木福 松本怜生 ほか
主題歌:ET KING 「フレーフレーフレー」
PRESENT:サイン入りチェキ2名様
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