第30回釜山国際映画祭にて『Dear Stranger/ディア・ストレンジャー』舞台挨拶に、西島秀俊と真利子哲也監督ほかキャスト・スタッフが登壇した。さらに、「BIFF with Marie Claire Asia Star Awards」にて本年の授賞式では日本人で唯一、西島秀俊が「ASIA STAR賞」を受賞を果たした。

9月12日(金)より全国公開スタートしたヒューマンサスペンス『Dear Stranger/ディア・ストレンジャー』(英題:『Dear Stranger』)。本作は、ニューヨークで暮らすとあるアジア人夫婦がある日、息⼦の誘拐事件をきっかけに夫婦が抱える秘密が浮き彫りとなり、崩壊していく姿を描いた物語。
主演は、米アカデミー賞で最優秀国際長編映画賞に輝いた『ドライブ・マイ・カー』や、A24製作のシリーズ『Sunny』など国際的な活躍の場を拡げる俳優・西島秀俊。その妻役には、ベルリン国際映画祭の最優秀作品賞を受賞した『薄氷の殺人』や『鵞鳥湖の夜』に出演するなど、人気と実力を兼ね備えた、台湾を代表する国民的女優のグイ・ルンメイ。日本と台湾、それぞれの国を代表する俳優2人が夫婦役で共演。

画像1: 西島秀俊、第30回釜山国際映画祭にて『Dear Stranger/ディア・ストレンジャー』舞台挨拶登壇! BIFFで「ASIA STAR賞」受賞
画像2: 西島秀俊、第30回釜山国際映画祭にて『Dear Stranger/ディア・ストレンジャー』舞台挨拶登壇! BIFFで「ASIA STAR賞」受賞

監督は、社会問題を鋭くえぐり、予測不可能な展開で観客を魅了する映画監督・真利子哲也。2016年に『ディストラクション・ベイビーズ』 でロカルノ国際映画祭の最優秀新進監督賞を受賞。同作は2022年、『宮本から君へ』 とともにフランスで劇場公開され、好評を博している。
新作が待ち望まれていた真利子監督の6年ぶりの最新作となる本作は、全世界に向けて各々の文化圏の人々に届く濃密なヒューマンサスペンス。撮影は、多国籍のスタッフが集結し、2024年11月~12月末までオールNYロケを敢行。ブルックリンを中心に、チャイナタウンやハーレム等、リアルなNYの日常を映してる。

9月17日開幕した第30回釜山国際映画祭にてA Window on Asian Cinema部門に選出された本作の舞台挨拶が実施され 、西島秀俊と真利子哲也監督が他キャスト、スタッフとともに登壇した。
さらに、Marie Claire Asia Star Awardsにて西島秀俊がASIA STAR賞に選出され、授賞式に姿を見せた。

画像3: 西島秀俊、第30回釜山国際映画祭にて『Dear Stranger/ディア・ストレンジャー』舞台挨拶登壇! BIFFで「ASIA STAR賞」受賞
画像4: 西島秀俊、第30回釜山国際映画祭にて『Dear Stranger/ディア・ストレンジャー』舞台挨拶登壇! BIFFで「ASIA STAR賞」受賞

《映画『Dear Stranger/ディア・ストレンジャー』第30回釜山国際映画祭 概要》

舞台挨拶/Q&A>
【日時】 9月18日(木)
【場所】 LOTTE CINEMA Centum City 4
【登壇者】 西島秀俊、Jurian Wan、Fiona Fu、真利子哲也(監督)
朱永菁(プロデューサー)、髙橋直也(プロデューサー)、Liang Ying(プロデューサー)、Julia Xu(プロデューサー)

画像1: 《映画『Dear Stranger/ディア・ストレンジャー』第30回釜山国際映画祭 概要》
画像2: 《映画『Dear Stranger/ディア・ストレンジャー』第30回釜山国際映画祭 概要》
画像3: 《映画『Dear Stranger/ディア・ストレンジャー』第30回釜山国際映画祭 概要》
画像4: 《映画『Dear Stranger/ディア・ストレンジャー』第30回釜山国際映画祭 概要》

<BIFF with Marie Claire Asia Star Awards>
【日時】 9月18日(木)
【場所】 Paradise Hotel Busan
【登壇者】 西島秀俊、真利子哲也(監督)

画像5: 《映画『Dear Stranger/ディア・ストレンジャー』第30回釜山国際映画祭 概要》
画像6: 《映画『Dear Stranger/ディア・ストレンジャー』第30回釜山国際映画祭 概要》

舞台挨拶レポート

9月18日(木)、第30回釜山国際映画祭にて、A Window on Asian Cinema部門に選出された『Dear Stranger/ディア・ストレンジャー』の舞台挨拶が実施された。9月12日(金)の日本公開を経て国内でも絶賛の声が数々届く中、満を持して、主演の西島秀俊を筆頭に、真利子哲也監督、共演のJurian Wan、Fiona Fuとプロデューサー陣が登壇した。
「アジア映画に新たな扉を開く可能性を秘めている」との理由で選出された本作。舞台挨拶冒頭、西島は「朝早くから重い映画に来ていただきありがとうございます。」とコメントし笑いを誘うと、満員の会場を見渡し笑みを見せた。釜山国際映画祭には初参加となる真利子監督も「今回、『Dear Stranger/ディア・ストレンジャー』は初めての海外上映なので、どんな感想があるのか楽しみで。」と興奮冷めやらぬ様子でコメントし、会場は大きな拍手に包まれた。
西島とルンメイのキャスティングの経緯に質問が及ぶと、真利子は「お二人に共通しているのが、嘘のないお芝居をしているということ。西島さんはアメリカの撮影で英語の心配もある中どっしりと構えてくれたし、ルンメイさんは初めて会った時からずっと脚本を読み込んでくれていた。信じ合えて作ることができたので、無事に完成までたどり着けたと思っています。」と二人への強い信頼を滲ませた。
西島はこの度の出演にあたり、「賢治というキャラクターは、感情移入しにくいところや、好きになれないところもあると思いますが、それでも、皆さんが日常生活で感じる“やらなければいけないことと家族とのバランスの難しさ”など、どこか共感できるところを探してチャレンジしたいと思いながら演じていました。」と自身が演じた役への思い入れを述べ、続けて「共同体を離れて自分の本当にやりたいことをやれる時代になったことはとても素晴らしいこと。ただ同時に家族、地域、国など、いろんな共同体とのつながりが薄れていって、孤独になりつつもある。僕もそれをどうやって解決すればいいかわかりませんが、この作品に参加することで考えていきたいと思いました。」と思いを語った。

画像: 舞台挨拶レポート

さらに、本日は不在となったルンメイからは「皆さん、お越しいただきありがとうございます。この映画は観客の皆さんが見て、頭の中で考えてくださることで完成する作品なので、ぜひ楽しんでください。」と伝言があり、西島が代読する一幕も。そんなルンメイ演じたジェーンについて真利子は、「人形劇師のジェーンは劇中で人形を修復したりする。ジェーンの人形に対する向き合い方は、彼女が家族の問題にぶち当たった時に取ろうとする選択と繋がるような、ジェーンの人形劇への思いと家族への思いが並列するような描き方をしていきました。」と話した。作品の細かい演出やラストシーンにまで質問は及び、大盛況の中約30分間の舞台挨拶は終了した。

さらに、西島と真利子監督は、釜山国際映画祭と世界的ファッション誌「マリ・クレール」が共同で主催しシャネルが後援する「BIFF with Marie Claire Asia Star Awards」にも参加。西島は、「観客から最高の称賛を得た卓越した演技をしたアジア人俳優に贈られる賞」であるASIA STAR賞を受賞した。本年の授賞式で日本人で唯一の受賞となった西島は、受賞にあたり「『Dear Stranger/ディア・ストレンジャー』のタイミングでこの賞をいただけたというのは個人的にとても嬉しい。この
賞を糧に、映画の未来のために、そして新しい世代のために、より一層頑張っていきたいと思います。」とコメントし、受賞の喜びを語った。共に授賞式に出席した真利子も、「色んな映画で見てきた俳優さんなので、このタイミングでの受賞を見ることができて嬉しく思います。おめでとうございます。」と西島に称賛を送った。

『Dear Stranger/ディア・ストレンジャー』は、9月12日(金)より絶賛上映中。

STORY

ニューヨークで暮らす日本人の賢治(西島秀俊)と、中華系アメリカ人の妻ジェーン(グイ・ルンメイ)は、仕事や育児、介護と日常に追われ、余裕のない日々を過ごしていた。ある日、幼い息子が誘拐され、殺人事件へと発展する。悲劇に翻弄される中で、口に出さずにいたお互いの本音や秘密が露呈し、夫婦間の溝が深まっていく。ふたりが目指していたはずの“幸せな家族”は再生できるのか?

『Dear Stranger/ディア・ストレンジャー』 (英題:『Dear Stranger』)

絶賛上映中

出演: 西島秀俊 グイ・ルンメイ
監督・脚本:真利子哲也
配給:東映

©Roji Films, TOEI COMPANY, LTD.

公式サイト: https://d-stranger.jp/
公式Xアカウント: @d_stranger_mv
公式Instagram:@d_stranger_mv

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