10月3日(金)に公開した映画『火喰鳥を、喰う』に出演のキャスト5人とメガホンをとった本木克英監督が、2025年10月4日(土)都内会場で開催の公開記念舞台挨拶に登壇した。

映画『火喰鳥を、喰う』は、原浩による〈第40回横溝正史ミステリ&ホラー大賞〉大賞・受賞作を実写映画化し、大ヒット公開中だ。

メガホンをとったのは、『超高速!参勤交代』シリーズや、『空飛ぶタイヤ』(18)、『シャイロックの子供たち』(23)などを手がける本木克英監督。脚本は『ラーゲリより愛を込めて』(22)や『ディア・ファミリー』(24)などの林民夫が手がける。
主演を務めるのは、映画『死刑にいたる病』(22)、『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』(23)、『八犬伝』(24)、『本心』(24)など数々の話題作に出演し、今年もW主演作『九龍ジェネリックロマンス』の公開が控えるなど出演作品が目白押しの水上恒司だ。水上は本作が映画単独初主演作となる。ヒロインには、乃木坂46の元メンバーで、女性ファッション誌「CanCam」専属モデルを務め、俳優業では連続テレビ小説「舞いあがれ!」(22)、映画『六人の嘘つきな大学生』(24)、TVドラマ「御曹司に恋はムズすぎる」(25)、更に主演作『山田くんとLv999の恋をする』(25)などの多方面で活躍の場を広げる山下美月。さらにSnow Manメンバーとして絶大なる人気を誇り『映画 少年たち』(19)以来本木監督とは再タッグ、映画『おそ松さん』(22)他バラエティ番組からドラマ、ソロ曲でのパフォーマンスなどの個人活動と幅広いフィールドで活躍、映画単独初出演となる宮舘涼太が超常現象専門家を演じる。

物語は、信州で暮らす久喜雄司(水上)と夕里子(山下)の元に戦死した先祖の久喜貞市の日記が届くところから始まる。日記の最後のページに綴られていたのは「ヒクイドリ、クイタイ」の文字。その日以来、幸せな夫婦の周辺で不可解な出来事が起こり始める。超常現象専門家・北斗総一郎(宮舘)を加え真相を探るが、その先に現れたのは驚愕の世界だった―

映画『火喰鳥を、喰う』公開記念舞台挨拶開催

映画『火喰鳥を、喰う』の公開を記念して10月4日(土)、東京・六本木のTOHO シネマズ 六本木ヒルズにて舞台挨拶が行われ、水上恒司、山下美月、宮舘涼太(Snow Man)、麻生祐未、豊田裕大、本木克英監督が揃って登壇した。
舞台挨拶の模様は全国約300の劇場で生中継され、水上をはじめとしたキャストらが登壇したTOHOシネマズ 六本木ヒルズのステージ上には、巨大な火喰鳥も登壇。ちなみに登壇者らは、火喰鳥の喉垂れ(※ヒクイドリという名の由来にもなっている、喉から垂れ下がる 2 本の赤色の肉垂)にちなんで、衣装にワンポイントの“赤”を入れて登壇していたが、宮舘だけは事前にそのことを「聞いてなかった(苦笑)!」とのことだったが、それでも宮舘は「自分で衣装をフィッティングした時に、ここ(胸元)に赤を入れたらいいんじゃない?って(赤い)ハンカチーフを入れてきました!」としっかりと「Snow Man」でのメンバーカラーである赤を入れて、会場は笑いと拍手に包まれる。

画像1: ©2025「火喰鳥を、喰う」製作委員会

©2025「火喰鳥を、喰う」製作委員会

公開を迎えて

主演の水上は「このメンバーと一緒に登壇する日を迎えることができて、非常に安心というか、嬉しい思いでいっぱいです」と挨拶。完成した映画を試写で鑑賞した際のことをふり返り「試写を見るって役者にとってプレッシャーになる部分があって、見終わったら関係者が待っていて『どうでしたか?』と感想を求められるんです。今回は見終わって、開口一番『面白かった!』と本木監督にお話ししました」と自らが感じた手応えを明かし「そういう作品が無事に初日を迎えることができて嬉しいです。感無量です!」と万感の思いを口にする。

画像2: ©2025「火喰鳥を、喰う」製作委員会

©2025「火喰鳥を、喰う」製作委員会

本木監督も「いままでに見たことのないジャンルのものを見たという気持ちになりたいという思いで、一人目の観客としてつくりました」と本作に込めた思いを口にし、無事に公開を迎え「感無量でございます」と笑顔を見せた。

画像3: ©2025「火喰鳥を、喰う」製作委員会

©2025「火喰鳥を、喰う」製作委員会

山下は、タイトルにもあり、物語のカギを握る“火喰鳥”の存在について言及。「現場では火喰鳥を見ていなかったので、イメージでお芝居していたんですが、(完成した映画を観て)まさかあんな鳴き声と思わなくて…(笑)。『キェーっ!!』って鳴いていて、初めて聴く音だなって驚きの火喰鳥でした」と明かす。
映画では、水上が演じる雄司とその妻で山下演じる夕里子、宮舘が演じる夕里子の先輩で超常現象の専門家である北斗の“三角関係”が大きな軸となっている。宮舘は、自身が演じた北斗の異様なまでの“執着”について「北斗の思う執着というのは、とても真っすぐなもので、『手に入れたい』という気持ちに向かって真っすぐ相手に物事を伝える。その真っすぐな気持ちが執着とつながって全面的に出ていたのかなと思います」と分析。
水上は、北斗と対立する雄司を演じつつ、宮舘の凄まじい演技に「笑いそうになる瞬間があった(笑)」と明かしたが、宮舘は「どこで? どこでかな…(笑)?」と納得がいかない様子でツッコミを入れる。その北斗の執着の矛先となる夕里子を演じた山下も、宮舘さんの“怪演”について「本当にすごい変でしたよ」とバッサリ。宮舘は「“変”って言わないでくれる?」と苦笑交じりにクレームを入れるが、山下は「素晴らしい変さというか、良い変さでした」と独特の表現で称賛を送り、会場は再び笑いに包まれていた。

そんな撮影現場について麻生は「とても楽しく和やかに進んでいました」とニッコリ。豊田は夕里子の弟・亮を演じており、亮はある意味で、映画の中で正体不明の“怪異”が頻発するきっかけをつくる人物だが、亮のように些細な出来事が事件を招いた経験は?と問われた豊田は「うちの両親がめちゃくちゃ厳しいんです。幼稚園の頃、近所においしいアイスキャンディー屋さんがあって、『1日1本だよ』と言われていたんですが、僕はもう1本食べたくて、食べたんですが、それがバレたんです。そうしたら…」と映画顔負けの恐怖体験を告白する。水上、宮舘からは「儀式(笑)?」と驚きの声が上がっていた。

画像4: ©2025「火喰鳥を、喰う」製作委員会

©2025「火喰鳥を、喰う」製作委員会

画像5: ©2025「火喰鳥を、喰う」製作委員会

©2025「火喰鳥を、喰う」製作委員会

お気に入りのシーン

この日は、上映後の舞台挨拶ということで、キャスト陣がお気に入りのシーンや印象深いシーンについて語り合ったが、山下が印象深いシーンとして挙げたのは、雄司と北斗が夕里子を巡って争うシーン。山下は大きなスクリーンに映し出された水上、宮舘の姿を見て「夕里子のために殴り合ってるんですけど、この大きさでこの 2人が映ってると、めっちゃ白米食べられそう(笑)!味濃いめのソースみたいな感じですね」とまたも独特のワードセンスで水上と宮舘による濃厚なシーンを表現し「今回の映画のテーマは“執着”ですが、『ひとりの人間に対して、そこまでやりあうんだ…!?』という。
そこまでの人間の執着やパワーを生で見たことがなかったので、それを映像で見ることができて『人間って怖いものだな』ってハッとさせられました」とふり返った。

画像6: ©2025「火喰鳥を、喰う」製作委員会

©2025「火喰鳥を、喰う」製作委員会

一方、宮舘が印象深いシーンとして選んだのは、雄司と夕里子が食卓に並んで座り、お茶漬けを食べるシーン。宮舘は「(雄司と夕里子は)お茶漬け、似合いません? すごく爽やかじゃないですか。この映画で一番と言ってもいい爽やかさがここにあると思うし、ここから夫婦の絆が深まっていくという『深まりのお茶漬け』と名付けたいシーンです」と理由を説明する。本木監督からは「若いけど、お茶漬けを食べることあるの?」と質問が飛んだが、宮舘は「もちろんです! 梅派です」と笑顔で即答し、会場は再び笑いに包まれていた。

画像7: ©2025「火喰鳥を、喰う」製作委員会

©2025「火喰鳥を、喰う」製作委員会

そして、水上がチョイスした印象深いシーンは、北斗の登場シーンであり、カフェで雄司らが北斗と初めて対面するシーン。この後で、北斗が長く語るシーンがあるが、水上は「このシーンが(宮舘さんは)ほぼクランクインだったんですよね?クランクインの日に、あの膨大なセリフを言ってるんです。絶対に緊張するし、見ているこっちも緊張してもおかしくないんですけど、緊張している様子があまり見えなくて、『緊張してないんだ!?』と思いながら芝居が始まりました。笑いそうになりながら『何だこいつ?』、『何言ってるんだ?こいつ…』と思いながら、雄司として北斗を拒絶していくところで、すごくお気に入りです」と明かす。
宮舘は、この長ゼリフのシーンについて「僕のできる最善を尽くして、セリフを覚えていくのは当たり前ですが、セリフに感情乗せて、説得をしていかないといけないんです。監督は『カットを割りますよ?』と言ってくださったんですが、僕は1回も止めたくなくて、ページにして5~6ページありましたが『一発で長回しでやらせてください!』と僕の方からお願いしました」と舞台裏を明かしてくれた。山下は「ほとんどミスもなくて、東京で普段、お忙しいのに、いつ覚えてるんだろう?って思いました」と感嘆。宮舘は「もう1回どころじゃなく、何回でも、何十回でも見てほしいです!」と呼びかけた。

最後に

舞台挨拶の最後には、映画の公開を記念してくす玉が登場。「ヒクイドリヲクウ」という合図の声に合わせて、登壇陣と客席が一緒に「ビミナリ!」と声を上げ、ひもを引っ張ると、中からは垂れ幕と共に火喰鳥の赤や青の羽根が舞い、会場は歓声に包まれた。
登壇陣を代表してマイクを握った水上は「まずは、無事に映画の公開を迎えることができて感無量です。こんなに新しいジャンル、新しい色の映画ができまして、この先、どんな映画が生まれるかわかりませんが、この『火喰鳥を、喰う』には、この映画にしかないものがあると思います!これからも声援のほど、何卒よろしくお願いします」と語り、拍手と歓声の中で舞台挨拶は幕を閉じた。

映画『火喰鳥を、喰う』は、大ヒット上映中。

あらすじ

信州で暮らす久喜雄司(水上恒司)と夕里子(山下美月)の元に戦死した先祖の久喜貞市の日記が届く。最後のページに綴られていたのは「ヒクイドリ、クイタイ」の文字。その日を境に、墓石の損壊、祖父の失踪など、幸せな夫婦の周辺で不可解な出来事が起こり始める。
超常現象専門家・北斗総一郎(宮舘涼太)の力を借りて探った先で知る、驚愕の真相とは―

画像: 水上恒司、山下美月、宮舘涼太ら登壇! 映画『火喰鳥を、喰う』公開記念舞台挨拶

『火喰鳥を、喰う』

大ヒット上映中

出 演 : 水上恒司、山下美月、森田望智、吉澤健、豊田裕大、麻生祐未/宮舘涼太(Snow Man)
監 督 : 本木克英
脚 本 : 林民夫
原 作 : 原浩「火喰鳥を、喰う」(角川ホラー文庫刊)
配 給 : KADOKAWA、ギャガ
企画・制作 : フラミンゴ 制作協力 : アークエンタテインメント

©2025「火喰鳥を、喰う」製作委員会

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