現在放送中のドラマ「シナントロープ」で、静かで洞察力に長けている志沢を演じる萩原護。公開中の映画『WIND BREAKER/ウィンドブレイカー』にも出演している。話題作で気になるキャラクターを巧みに演じ分ける萩原の魅力を引き出してみた。
(ヘアメイク/哲平 撮影・取材・文/柳真樹子)
画像2: ――物語が進むにつれて考察も盛り上がっています。視聴者の方に気づいて欲しい細かすぎる小ネタはありますか?

――主演の水上さんとは公開中の映画『WIND BREAKER/ウィンドブレイカー』でもご一緒しましたね。

共演で言うと水上さんとは3回目ですね。気にかけてくださって、よく話しかけてくださいました。

――あの映画もセットがすごかったですね!

街をそのまま生かしながらセットを作った感じでした。金武という町でロケをしていたのですが、どこまでがセットでどこまでが本物なのか分からないくらいでした。ちゃんと商店街としても機能しているので、撮影が終わったらそのままお店の営業に戻るという。リアル東風商店街でした。

――長い地方ロケは初めてだったのでは?

すごく楽しかったです。地元のおじさんと仲良くなって、今でも連絡を取り合ってます(笑)。その土地の名所や美味しい食事などを教えてもらったりすごく親切な方でした。

――沖縄にいる間のオフはどう過ごした?

ひたすら一人で散歩していましたね。せんべろが有名な飲み屋街で、そのバリエーションの豊かさに驚きました。ほか、ミッキー食堂という地元密着型の食堂は、キャストのみんなも通っていたほど人気でした。特に気に入っていたのはステーキ丼です。店主の人柄が温かくて、よく通っていたので、まかないが出てきた時は嬉しかったです。

――アクションも初めてだったのでは?何か準備をしましたか?

アクションの練習は東京にいる頃からレッスンを受けて準備しました。沖縄に着いてからも全員で練習しました。相手との距離感を計ることが大事なんだなと分かり、コミュニケーションの重要性を感じました。言葉での「こう動く」というすり合わせも必要ですが、始まるとやるしかないので、相手を意識しながら動くのはコミュニケーションだと分かったのは発見でした。

――やる側とやられる側、どちらが難しかったですか?

やる側ですね、人を殴ったことがないので(笑)。上手く人を殴ったように見せるのが難しかったです。

――今後挑戦したい役や目指したい俳優像を聞いてもいいですか?

年を追うごとに焦りが出てきているんですけど……。もっと地に足をつけて、むしろ足を埋め込むぐらいにどっしり構えて仕事をしたいですね。

――SCREEN+Plusは映画の媒体なので、萩原さんの個人的な映画ライフを伺いたいです。今の気分で構いませんが、今、ナンバー1に挙げたい好きな映画は何でしょう。

フランスの映画で『La Haine』です。三人の若い男たちの物語なんですけど。昔の作品でやっと最近観ることができたので挙げました。邦題では『憎しみ』でヴァンサン・カッセルが出ています。

――どんなところに惹かれました?

時間の描き方がスタイリッシュなのにルーズで。それが新鮮に映りました。男3人の時間の過ごし方がルーズですが、でもある瞬間に突然終わりが来るんです。その描き方も刹那的でした。作品のテーマも普遍的で特別なことは何もしていないのに、すごく新しく感じました。だいぶ感動した作品でしたね。

萩原護
生年月日:2003年7月9日
出身地:東京都

<近年の主な出演作>
映画『WIND BREAKER/ウィンドブレイカー』(公開中)
映画『この夏の星を見る』(25年)
ドラマ「ifの世界で恋がはじまる」(放送中)
ドラマ「なんで私が神説教」(25年)
ドラマ「対岸の家事~これが、私の生きる道!~」(25年)
ドラマ「ホットスポット」(25年)

画像2: 【インタビュー】ドラマ「シナントロープ」でマッシュルームカットの気になる志沢を演じる萩原護をクローズアップ!

ドラマプレミア23「シナントロープ」
毎週月曜夜11時06分~11時55分放送

画像3: 【インタビュー】ドラマ「シナントロープ」でマッシュルームカットの気になる志沢を演じる萩原護をクローズアップ!

放送局:テレビ東京、テレビ大阪、テレビ愛知、テレビせとうち、テレビ北海道、TVQ九州放送
配信:各話放送終了後から動画配信サービス「Prime Video」にて見放題独占配信
全国どこからでも 「TVer」でリアルタイム配信
広告付き無料配信サービス「ネットもテレ東」(テレ東 HP、TVer、Lemino)にて見逃し配信

出演:水上恒司、山田杏奈
坂東龍汰、影山優佳、望月歩、鳴海唯、萩原護、高橋侃
遠藤雄弥、アフロ、森田想/染谷将太
原作・脚本:此元和津也
監督:山岸聖太
©此元和津也/「シナントロープ」製作委員会

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